2日目 その9 プラムクリークで最高のチキンカツ定食を 京都・奈良2011

物欲を満たした後は、夕ご飯の前に本日の甘いものを手に入れようと堺町通りへと移動しました。京都のパティスリーといえば!のパティスリー オ・グルニエ・ドールに寄るためです。今まで何度か立ち寄るチャンスはありましたが、いつも観光途中だったり、ケーキを食べる気分ではなかったりとタイミングが良くなかったので、ホテルが近い今回こそは…と意気込んでおりました。しかし…閉ってる!!水曜定休のはずでは…と思い貼り紙を見ると、水曜が祭日の場合は営業し、その次の平日、つまり今日を休みとする旨が書かれてました。ハイシーズンならば毎日営業しているだろうというのは甘い見込みでした…。すっかりケーキ気分になっていたので代わりのお店を探してみましたが、この周辺ではそのシステムを取っているお店が多いようで、ここは!というお店は見つけられませんでした。
ケーキは一旦あきらめて、先に本日の夕食を食べに行くことにしました。以前も行ったガスパールzinzinに今回も行ってみようと思っていたのですが、旅立つ前に調べてみると衝撃的なことに系列のお店が全て閉店していました*1。そして全てのお店を閉店する代わりに、ふれんちラぁ麺ガスパールというお店をオープンさせていました。ふれんちラぁ麺ってどんなだろう…と思いましたが、ガスパールならきっと外れないので行ってみることにしました。
しかし…どうもすべらない話で芸人さんが、美味しいお店としてガスパールのラーメン屋さんを紹介してからは、2時間待ちあたりまえの状態となってしまったようなのです。あきらめようかと思いましたが、平日は夜の開店の17時半前から並べば、あまり人がいなさそうなので短い時間で中に入れるかも…と予想し、17時から並んでみることにしてました。早目の夕食になるかもしれないのでこの日はお昼ごはんを食べずにおいたのであります。お店は今いる場所からも、ホテルからも結構近い距離にありました。
お店の入ったビルに行ってみると、噂の行列が見当たらないのでもしや…と思ったら、本日二度目の定休日の貼り紙が…。こちらは普通に木曜定休で、完全な事前チェック不足でした。
完全にラーメンを食べるつもりでいたので、どうしよう…とおろおろしましたが、近くにもう1軒良さそうなカフェがあったので行ってみました。定休日でないはずなのにシャッターが下りてました…ここも水曜定休だったのでグルニエ・ドールと同じシステムなのかもしれないです。行きたいお店にこだわらず、周辺の適当なお店に入るか、電車やバスを乗り継いで行きたいお店に行くか悩みながらとぼとぼ歩いていたら、地下鉄の入り口が目に入ったので衝撃的に入ってしまいました。

寒くなってきたので電車に乗ってまで夕ご飯食べに行くのって微妙かなーと迷いながらも地下鉄を乗り継いで二条までやってきました。二条のあたりは二条城という観光名所もありますが、駅周辺はスーパーや自転車置き場のあるいたって普通の街の駅です。そこから大きな道路沿いを7,8分程度歩いて洋食屋のプラムクリークにたどり着きました。このお店も今まで行ってみたいなーと思いつつ、京都っぽい食事をすることを優先していたため行けずじまいだったお店です。事前に調べて確認していたとはいえ、ちゃんとお店の明かりがついているのを見てほっとしました。

中は清潔感がある木のインテリアで、家族経営されている気どりのない街の洋食屋さんそのままの雰囲気でした。早い時間だったせいか、お客さんは自分の他に1組しかおりませんでした。迷わずチキンカツの定食1300円を注文して、帰りのバスなどを調べていたところ、サラダとお漬物がやってきました。サラダのドレッシングはワインビネガーがきいていて手作りしている味がしました。そして見た目はふつうの白菜のお漬物がとってもおいしいのでびっくりしました。

しばらくしてごはんとお味噌汁がやってきました。お味噌汁の具は京都らしくお麩です。ダシもしっかりきいていておいしいです。洋食屋さんのお味噌汁としてはレベル高いです。

それからすぐにチキンカツがやってきました。うすくのばしたチキンカツにたっぷりデミグラスソースがかかっています。付け合わせがキャベツの千切りとトマト、などのありきたりのものではなく、大根の煮物とさつまいものサラダだったことに衝撃を受けました。鶏のダシのしみこんだ大根はチキンカツともごはんとも相性がよく、さつまいもをつぶしてマヨネーズであえたサラダはほんのり甘くて箸休めとなりました。付け合わせも丁寧に作られていて感動します。
肝心のチキンカツはお肉はふんわりやわらかく、衣はごく薄くしっかりとまぶされカリっとしすぎず、街の洋食屋さんでは片付けられないレベルの高さに本当にびっくりしました。お店の評価の高さに納得です。デミグラスソースもオムライスに2000円の値をつけるようなお店で出されてもおかしくないほどコクがあっておいしかったです。でも味がしっかりしすぎて、少し淡泊なムネ肉にかけると、鶏肉の味が消えてソースの味に支配されてしまうので、個人的にはウスターソースとかのほうが良かったかもと思いました。でも、お漬物からチキンカツまで何1つ妥協が感じられない味付けで、定休日攻撃にしょぼんとしてた心が一気に復活しました。おいしいものは本当に人を幸せにするものですね…。寒くてもわざわざ電車に乗ってごはんを食べにきてよかったなあとしみじみ思いました。
大満足の夕食を終えた後は、すっかり元気になったので甘いものを調達することにしました。近くにある雨林舎というカフェも気になりましたが、パンケーキというよりはパティシエのケーキが食べたかったので、再び地下鉄に乗って烏丸御池まで向かうことにしました。

*1:いつのまにか東京にも店舗があったらしい