Day2 その2 ハンドドリップのコーヒーからふたたびの出会いまで Portland2014

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朝ごはんを食べ終えた後は、食後のおいしいコーヒーにありつくため、再びバスに揺られました。朝ごはんを食べたお店・broderでも、当然メニューにコーヒーはあるのですが、ポートランドに数多ある、コーヒー専門のショップでおいしい1杯を飲みたかったのです。そもそもおいしいコーヒーショップ巡りが、旅の大きな目的の1つなのであります。そんなわけで、わざわざバスで移動し、朝やって来た道を少しだけ戻った、橋の手前のバス停で下りました。辺りの風景は、住宅街から倉庫街へと変わりました。

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途中、気になっていたパイのお店、Pacific Pie Coを見つけました。アメリカ郷土菓子のレシピ本で紹介されていて、行ってみたいなあと思っていたのです。しかし残念ながらお腹はいっぱいで、別腹のほうも空いていなさそうだったので、仕方なく横目でパイのショーケースをガン見するだけで通り過ぎました…。アメリカンなパイが並んでいて、かなりそそりました…

 

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そそられた後、2ブロックくらい歩いて、お目当てのCoava Coffeeを発見しました。看板が控えめで、しっかり見ていないと通り過ぎてしまいそうでした。

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お店の外にいわゆるテラス席もありましたが、ぽつーーんとしてました…。しかし、このぽつねん感はテラス席だけではなかった。

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中に入ってみたところ、目の前に広がる何もない空間のその端にぽつーーんとカウンター席が設置されていました…。何だ…このアメリカの国土の広大さをアピールする空間構成は…。日本ならここに30席は入れることでしょう。

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どうやらここはコーヒーショップに何かのお店のショールームがくっついているようでした。写真はその何かのお店の方です。ボードとかつぼとか飾られているけど、何のお店なのかは全くわかりませんでした。何かもっと有効に空間は使えるのではあるまいか。

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コーヒーショップの方は、まだ人が少し密集していました。でも…やっぱり席と席の間の隙間の方が広いので、もう少し席を増やしてもいいのではあるまいか。そんなことを思いながら注文カウンターに並んでいたら自分の番がやってきたので、本日のおすすめ的なメニューから、ケニア産のコーヒーを注文してみました。2種類あったのですが、おすすめを聞いたらこっちだと巻き毛の男子店員さんに指さされたからです。注文後、さっそくケメックスが登場しました。こちらのお店は、ドリップコーヒーをケメックスを使ってハンドドリップで入れてくれるのです。値段はふつうのものより$1くらい高くなり、$3ちょっとでしたが、$1くらいの差なら迷わずハンドドリップ!と思いましたです。

巻き毛くんがお湯を注ぎだしたところを、さあ!写真に!おさめるぞ!と気合を入れiPhoneをかまえていたら、突然後ろから肩をたたかれました。もしかして写真はだめなの?!とびびりながら振り向くと、broderで隣の席に座ったKoreanの女の子が、コーヒー片手に笑顔で立っていました。おおー!「行動がいっしょだねー!」と、とても盛り上がってしまいました。再びおしゃべりの続きをし、彼女がライターをやっていることを知りました。「今からポートランドに住んでる作家の人に取材に行くんだよね」と聞いて、記事になったら読んでみたいなあと思ったのですが、当然韓国語だし、Webではなくて韓国で発売されている雑誌に載るということなので、読めそうになくて、とても残念でした。そんなことを話していたら、巻き毛くんから名前を呼ばれました。「わたしたちも、もうここを出ないと。またポートランドのどこかで会おうね!」と言ってお別れしました。短い時間の再会でしたが、何か距離が近付けて、とても楽しいひとときが過ごせました。はっ!としてハンドドリップの写真が撮れなかったことに気付きましたが、楽しかったからいいか…。とあきらめられました。

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そして空いた席に着いて、ひとりでゆっくり味わう至福の1杯です。しかし、口に含んだところ……酸っぱい!!思いのほか酸味が強いコーヒーでした。でも煮詰まって出てきた酸味ではなく、華やかで深い苦みやコクもあったので、こういう味のものなんだなあと思いましたが。そういえば初日に飲んだコーヒーも酸味が強かったし、ひょっとしてポートランドではこの酸味が好まれているのかもしれない…と思えてきました。だってケメックスで丁寧に淹れてくれて、この味なんだもんな。日本のコーヒーは深煎りすぎて苦い、と異国の誰かが、どこかの記事で言っているのを読んだことがあるけれど、こういうことなんだなー、と少し実感できた気がしました。

次は、倉庫街をぶらぶらして、アンティークな物などを眺めに行きます。