1日目 その7 雨に降られ過ぎたぶらりお買いもの 京都2013

ひとまず雨がやむまではホテルで休もうと、テレビを見ながらごろごろしていたのですが、一向に雨がやむ気配がありませんでした。ワイドショー的な番組で、ポーランド特集をやっていて、家じゅうの壁や家具に、東欧チックなお花の絵を描いている地区を訪ねて、というかなり大好物のテイストだったので見入ってしまいました。お花の描き方をおそわって、最後にお茶をしながらポーランド名産のセルニックというお菓子を食べていました。セルニックは手作りのカッテージチーズを焼きこんだ、チーズケーキの起源となっているらしいお菓子でした。チーズケーキがポーランド生まれとは知らなかったです…。シャルロトカというりんごのお菓子も食べてました。世界にはまだまだ見知らぬお菓子がひそんでいるものです。おもしろかった。

時間はもう5時近くになろうとしていたため、雨足は強めでしたが、思い切って出かけることにしました。まずはホテルの前の三条河原町からバスに乗って荒神口まで。バス停3つ分くらいの距離しか離れていませんでしたが、この雨なので、極力歩くことはやめようと思ったのです。こんな時1日乗車券をありがたく思います。

荒神口のバス停から、まずは道路を渡ってお菓子工房sampoというお店に行きました。ここは女の子が一人で切り盛りする、焼き菓子を中心としたお菓子のお店です。売り場2坪みたいなお店を想像して行ったら、結構広々とした空間だったのでちょっとびっくりしました。棚にはクッキーやマドレーヌが並び、厨房が見渡せるカウンターにはタルトやパイが並べられていました。リンツァートルテなどもありました。

姪っ子&甥っ子チームのお土産に葉っぱの抹茶クッキーや丸型くるみのフィナンシェ、ボタン型のショートブレッドなどを買いました。どれも150円とか170円とかで200円以上するものがほとんどなかったです。こんなに安い値段でやっていけるのかしら…と余計なお世話ですが心配になりました。でもこの雨の中でも、わりとお客さんは訪れているようだったので問題ないのでしょうか。お店は本当に一人でやっていらっしゃるようで、レジカウンターの商品を置いていたら、すぐに気付いてくれてクレームダマンドを仕込んでいた手を止めてお会計をしてくれました。営業時間中は途中で手を止めても劣化しないものを仕込まないといけないんだろうな…と勝手に思いを巡らせました。マドレーヌとフィナンシェだけ食べてみましたが、どちらもリッチというよりは素朴で丁寧な味わいでした。特にマドレーヌは基本に忠実な感じ。クッキーも食べたくなったので、もっとたくさん買ってくればよかったです。

雨がどんどんひどくなってきたので、もう夜ごはんを食べに行ってしまえと思い、sampoがある通りの1本裏道にあるかもがわカフェに行ってみたのですが、なんと木曜日は定休日でした…。雨の中歩いてきたのに…。定休日をチェックしろとあれほど自分に言い聞かせているのにまた失敗して、しょんぼりしました。

気を取り直して、この通りの近辺で行きたかったお店に全部行っておかないと、と思い雨の中再び歩いてバス通り沿いにあるkitというお店までやってきました。帆布のかばんや焼き物の食器、ナチュラルというよりは工芸的なかごやブランケットなどが並べられていました。一見流行りとは関係なさそうな商品が並んでいるんですが、雑貨系は今一番こういうテイストが流行りなような気がします。ちょっと値段が高くて何も買えず、残念でした…。

kitを出てから、道を戻ってちょっと気になっていたお店に入ってみました。つきしずくというお店のようです。一瞬アジア系雑貨店かなあと思って通り過ぎてしまったのですが、よく見たら好きそうなものが並んでいたので、後で立ち寄ろうと思っていたのです。

作家のお皿が1500円くらいで売っていたので思わず買ってしまいました。ケーキ皿よりやや大きめです。このフチのカットがきれいだなあとうっとりしました。卵焼きとか似合うんじゃないかと思ったのですが、未だに卵焼きはのせたことがないのであります。

それから、荷物になりそうでとても悩んだのですが、コットンボールがつなげられたライトも買ってしまいました。水色1色と白、インディゴ、水色の3色のやつでなやんでいたら、お店の方がどちらもライトをつけたところを見せてくれました。落ち着いて優しいトーンだったので1色の方にしました。質素だった窓際がかわいくなりました。

電気をつけるとこんな感じ。癒される…。

それから、ここでバスに乗って移動しようとしたのですが、どうしても寺町あたりの雑貨屋さんを巡りたくなって歩きだしてしまいました。ここからが後悔の元です。歩けども歩けども雨は強くなるばかりで、目的地に一向にたどり着きません…。せっかく乾かしたスニーカーも、すっかり濡れてしまいました。そしてたどり着いた時にはお店は閉っているという有様です。Umweltは北欧系を中心にした品ぞろえの雑貨屋さんらしいです。看板がかわいいので中もとてもかわいかったと思われます。残念…。

そこからわりと近くにあるBROWNは開いてました。アメリカやイギリスのusedの家具やアンティークな雑貨が並んでいるお店です。どちらかというと男子好みのテイスト。でも、こういうのも好きなんだけどなあ…と思いながらも、スケールの大きいものが多く、我が家には似合わなそうだったのでいろいろあきらめました。葉山の1軒家とかに住んでいる人などには良さそうです。
お店巡りはひと段落したので次こそは夜ごはんですが、雨に降られてすっかり生気を失ってしまったので、ホテルの近くで済ませようとお店を探して向かいました。