1日目 その8 雨降りを抜けて大人な喫茶葦島でカレー 京都2013

寺町を通り抜ければそこはもう京都市役所。そして交差点の向こうには泊っている京都ロイヤルホテルが見えるのです。しかし、普段であれば数分でたどり着けるであろう道が、歩けども歩けども体が浸水していくだけで、なかなか通り過ぎられないのであります。しかし妥協するとは言え、京都での貴重な1食なので、やっぱり行きたかったお店に行きたいと、ホテルを通り過ぎ、さらに頑張って1ブロック超えて、喫茶葦島の入っているビルの1階までやってきました。
ここで事件が…。エレベータを待っている時に、購入したお皿とランプが入っている紙袋が破けたのです…。どうやらもう雨に耐えられなかったらしい。入っていたもの、お皿も含めて床にすっこーんとおとしました。NYでiPhoneを落としたときは何も叫びませんでしたが、「ひいいい」と叫びました。回りに誰もいなくてよかったです。しかし、新聞紙でくるまれたお皿は割れなかったので、とりあえず安心しました。購入の決め手となったフチが一か所欠けてしまったことは後に知ることになるのであります。致命的ではなかったのだけが救いです。注意深い方であれば、その7の写真を見て、すでに欠けていることに気付いているに違いない。

エレベータの扉が開いたら、すでにそこは異空間。外から見ただけでは、こんな落ちついて大人な喫茶店がこのビルの中に潜んでいるなんて全く気付けません。喫茶店というかバーのようです。ちぎれた紙袋を抱えていたせいか一瞬嫌な顔をされてしまいましたが(されても仕方のないレベル…)、お好きな席にどうぞ、と案内してもらえました。

ソファが基本のテーブル席の他に、広々としたカウンター席もありました。ほんとだったらカウンター席に座りたかったのですが、自分以外にお客さんがさっぱりおらず、気まずかったのでお店の方とは離れたところにいたかったのでテーブル席に座りました。いそいで紙袋をたたんで、お菓子の入っていたビニール袋にライトとお皿をぎゅうぎゅう詰めました…。

この喫茶店がホテルのすぐ近くにあることがわかったので、京都に到着したらすぐにコーヒーを飲みに行こうとしたのですが、営業時間が13時からとなっていました。喫茶店なのに珍しいです。午後のゆったりしたひとときと、夕食後のお茶をしに来るためのお店というのがコンセプトなのでしょうか。確かに夕食後にやってくるのが一番ハマる雰囲気でありました。雨降りでも全く涼しくなく、ムシムシした空気の中を歩いてきたのでアイスコーヒーを頼みました。自家焙煎だけあってコーヒーの味はとても美味しいです。どっしりしていて濃い。チーズケーキとか食べたくなります。

食べるものはなさそうだから、お茶をするところだなーと考えていたのですが、カレーだけはあることを来る前に確認しておりました。やってきたのはさらさらタイプのチキンカレーです。具はチキンのみ。雑穀米にみじん切りのピクルスが添えられています。量が少なそうですが、しっかりお腹いっぱいになりました。カレーは自分にとってはちょっと辛めでしたが、ふつうに食べやすい辛さを思われます。野菜とスパイスがとけこんだおいしいカレーでした。
しばらくしたら夕食後と思われるお客さんが何人かやってきたので、やっと落ち着くことができました。雰囲気が雰囲気だけに、店員さんの方が多いこの状況にとても緊張していたのです。でも大切な友達と、終わらない会話を楽しみに来るのに、ぴったりのお店と思われます。今度一人でくるときは、もうちょっとお客さんが程良い入りの時に、カウンターに座ってゆっくり本を読みたいです…。
雨に降られ過ぎてすっかりブルーな気持ちになっていましたが、1日の締めに美味しいアイスコーヒーが飲めたので満足して1日を終えることができました。帰りはホテルもすぐそこ。
2日目の朝はモーニングを食べに行く前にちょいと寄り道します。