3日目 その2 兼六園の緑に癒される 金沢2011


和菓子作りを満喫した後は、日本三名園の1つ、兼六園に行くことにしました。しかし、さんさんと太陽が照りつける中、この急な勾配の坂道を上らなければ庭園にたどり着かないと知って、若干気持ちがひきました…。

汗だくになって坂を上りきり、桂坂口から庭園の中に入りました。入ったとたんに、そこら中に広がっている青々とした緑が涼しげで、気持ち汗もひきました。

じゃりじゃり緑の中を砂利道を進むと、視界が開けて池が広がってました。露ヶ池という名前らしく、兼六園の中では一番広い池です。真ん中には蓬莱島という島もぽかっと浮かんでおります。眺めていると心安らぐ…と思いたいところですが、三大名園だけあって、平日なのに観光客がたくさん行き交っており、若干落ち着きません。しかし例の事故でほとんど見かけなかった異国の観光客もちらほらとおり、兼六園の観光地としての実力を見せつけられました。

露ヶ池の反対側には町を見下ろせる眺望台があります。台に乗らなくても、道沿いを歩いているだけでとても見晴らしの良い景色が楽しめます。日本的な風景なんだけど、じめっとした感じがなくてすがすがしい光景です。金沢の町は美しいですのう。

そして見晴らしの下の斜面の植え込みの美しさにびっくりします。これだけ手入れされている斜面を初めて見ました。計算された美しさのようにも見えます。

椿その1

椿その2

椿その3
「緑萌える夏」という言葉がこれまでにないくらいぴったりくる兼六園ですが、時々その緑に椿が色を添えてます。でも椿以外の花はほとんど咲いておらず、統一された美意識の高さを感じられます。

灯篭系その1。竜石と言う名前らしい。

灯篭系その2。何かよくわからない。

金沢の植え込みは苔むしているのが基本のようなのですが、それは兼六園からきているのでしょうか。

水のせせらぎ系その1。カキツバタの紫の花がここを彩るのでしょうか。

水のせせらぎ系その2。

そして露ヶ池の反対側までぐるっと回ってきました。ここまで来るのにも、だいぶ時間がかかりました。とにかく兼六園は広すぎる…

まだまだ続きます。積み石の間も苔むしてます。

階段を下りている横も苔と椿のコントラストを楽しめます。

ここは時雨亭というお茶処です。抹茶とお菓子を頂けるらしいです。時間があれば庭を眺めながらゆっくりしたいところですが、お茶している人もたくさんいるし、落ちつけなさそうなのでどんどん先に行きます。

階段を下りて振り向くと、横のせせらぎは滝のようになっていました。よく考えられています…。

夜見たら怖そうな木を発見。間引きされたんだろうか。

その横には、夕顔亭という小さな茶室がありました。ひっそりとした雰囲気ですが、実は観光客がまわりで写真を撮りまくっております。

夕顔亭の入り口にはこんな水溜があります、ここから水をすくってお茶を入れていたのでしょうか。苔や植物の植えられ方がデザインされていて、素敵すぎます。細かな所まで神経が行き届いております。

夕顔亭の向こうには瓢池という少し大き目な池があり、向こうには翠滝という小さな滝が流れています。向かって右は海石塔という灯篭です。なんという風流な組み合わせ。この池を眺めながら、夕顔亭でお茶を飲むなんて、なんて贅沢な。

しかし、広すぎて段々力尽きてきました。まだまだ全部見回れていませんが、もうええわという気持ちになってきたので、兼六園を後にすることにします。しかし、秋はこの萌ゆる緑が一面赤く染まって感動しそうなので、秋に再チャレンジしたいです。
次はお隣のお城を訪ねて、あの展示物のリベンジします。