4日目 その6 奈良の最後に天極堂の葛餅と、京都の最後に京都タワーを 京都・奈良2011


ならまちと雑貨屋散策で少し疲れてきたので、そろそろ甘いもの食べたりしてもいいんじゃないかという気になってきました。ならまちにはほかにも気になるカフェがあったのですが、少し別の場所も巡ってみようとならまちを出てみました。そして、せっかくなので興福寺の境内を通ってみることにしました。五重塔と東金堂を見つけました。どっしりとした重みに歴史を感じさせます。

興福寺の中はだいぶ工事現場が多く、全体的に残念な感じでした…。南円堂の建物の形が面白いなーと思って近づいてみました。

建物のそばでは、鮮やかなオレンジ色の実がつらなった、タチバナの木がたくさん植わってました。軒先の色合いとタチバナの実の色合いがしっくりきてます。

三重塔も発見。小さっ!そして近寄るほど興味が持てず、この距離で写真を撮るにとどまりました。

階段を下ると猿沢池があります。池のほとりも歩いてみました。なんとなく上野を思い出しました。
池のほとりを1/3ほど歩き、途中で公園の方に曲がり、大きな通りをずんずん歩いていくと、朝、鹿を見てびっくりした県庁が見えてきました。こうやってぐるぐる歩いてみると、鹿が県庁にやってきてもびっくりしない距離に鹿が生息する公園があったりすることがわかるんだなーと思いました。

県庁を通り過ぎてさらに進むと、吉野葛の老舗、天極堂の本店のお茶処があります。ならまちの中にも支店があったようなのですが、こちらのお店の方がロケーションが良いとの事でがんばってやってきてみました。ちょうどお茶タイムに到着し、お店はとても混んでいて20分ほど待ったのですが、待った甲斐があって2階のとても見晴らしが良いカウンター席に案内してもらえました。窓の外はいちょうの黄色でいっぱいです。

注文したのはもちろん葛スイーツです。葛切りも気になりましたが、葛切りは夏っぽいイメージがあるので、葛餅にしてみました。お茶がついて600円とか700円くらいでした。

葛餅は作りたてなのかほかほかでした。そしてふるんふるんしてました。口に入れるとむっちりして弾力があるのに、いつのまにかすぅっと溶けてなくなっていきます。餅自体は甘くなく、甘みは黒蜜でつけるだけなのでちょっと自分には甘さが足りない気もしましたが、これが本物の葛の食感なんだ…と感激しました。きなこの風味もよかったです。20分待ったのに15分で食べ終わってしまったので、お茶を飲みながら、窓の外の紅葉を見て、そろそろこの旅も終わりだなーとしみじみ和み惜しんでみました。
和んだ後は再びバスでJR奈良駅に戻り、ホテルで荷物をピックアップして京都に戻りました。京都に戻った時には日が暮れはじめておりました。

最後に買い足りなかったお土産を、伊勢丹の地下で買い足したのですが、地下1階の食品コーナーの人波は半端なく、荷物を引きずりながらこの場に足を踏み入れたことを激しく後悔しました。そしてやっぱり駅前のデパートで済ませるのではなく、旅の合間に街中にあるお店で買うのが正解だと思いました…。そんな合間をぬって今回の旅で唯一のお漬物を手に入れました。赤尾屋のきざみ千枚漬けです。今まで食べた千枚漬けの中で、一番酸っぱさがバランスよくおいしかったです。これがある間は白いごはんを食べるのが楽しみだったくらいであります。
伊勢丹地下でさんざんもまれた後は、新幹線の時間まで駅から一番近い地下街のスタバで時間をつぶしました。本当はわらび餅が食べられなかった宝泉のお店が駅ビルの中にあるので、そこでコーヒーでも飲みながら時間をつぶそうと思っていたのですが、客層が大人すぎるという噂だったので、行き慣れたスタバで妥協してしまいました。駅ビルの宝泉ではわらび餅も食べられないのであります。

新幹線の時間も近づき、そんなにお腹も空いてなかったので、夜ごはんは新幹線の中でパンでも食べようと伊勢丹の中のブルガディラに入ってみたら、すぐ隣にサンドイッチやお弁当が並んでいるミニコンビニみたいなお店がありました。試しにのぞいてみると、ラーメンを食べられなかったガスパールzinzinのプリンが売っているのを発見しました!やったー!ここに来てまさか食べられるとは。ノーマルなプリンとグレープフルーツプリンの2種類が置いてあり、もちろん他では食べられないグレープフルーツの方を選ぼうと棚から取ってきたはずなのですが、なぜかふつうのプリンでした…。でもふつうよりもかなりおいしいプリンだったのでがっかり感はやわらぎました。プリンの味が濃厚で、とろとろすぎず固すぎずふわっとした感触が最高でした。やっぱりガスパールはおいしい。次こそはラーメンも食べたいです。

そこのミニコンビニみたいなお店は、お菓子やパンも京都ならではのものが多く置いてあり、ココただのコンビニではないぞ…と思ったら、どうやら伊勢丹セレクトの品がならんだコンビニ風のお店のようでした。ペットボトルのお茶も辻利などが置いてあるのでございます。写真はないですが、夜ごはんに買ったたまごサンドイッチも、よくあるドロドロのマヨネーズとケミカルな味しかしないたまごペーストがはさまったものではなく、ゆでたまごをカットしてしゃきしゃきの野菜と挟んだとてもおいしいものでした。サンドイッチは居村屋という京都の会社で作られているようでした。やっぱり伊勢丹バイヤーの選択には間違いはないと確信しました。おいてるお土産も阿闍梨餅とか自分が伊勢丹の地下でもまれながら買った亀屋友永の松露などで、時間がないときはここでささっと買ってもじゅうぶんええ物が買えるということを発見しました。

5年ぶりの京都は、久々で懐かしい場所もあり、新しくて新鮮な場所もありでとても楽しかったです。奈良は短くてもう少しじっくり観光したら奈良の楽しみ方も見つけられたかもしれないと思ったりもしました。次はいつ見られるかわからない京都タワーで旅の最後を飾ってもらい、2011年の京都・奈良旅日記をしめさせていただきます。