Day1 その10 キャラメルブリュレドーナツからジューシーすぎるチーズバーガーまで

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ホテルの部屋で少し落ち着いた後は、ホテルの周りをぶらりとして、気になるお店をチェックすることにしました。まずはホテルの最寄りの路面電車の駅を超えた向こう側にあったCRAFTY Wonder Landという雑貨店です。ポートランドでは有名な手作り市が年に何回か?行われるようなのですが、その常設店といった位置付けのお店のようです。何名かのアーティスト作のの雑貨がコーナーごとに並べてありました。

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アメリカっぽいポップでアクの強いキャラクターものの作品や雑貨が多かったですが、このベビー向けグッズを作っている作家さんの作品はかわゆかったです。何か買いたかったので、プレゼントできるベビーはいないものかと頭を巡らせたほどです。

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あとTシャツとかきのこグッズが多かった印象があります。部屋に絵を飾りたかったので、イラストをあさってみたのですが、買いたいと思うほど自分にグッとくるものはありませんでした。できれば自分で描けなそうでガーリーなものが欲しかったのです。

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次の目的のお店に向かってぐるぐる街を歩いてたら、教会を見かけました。ヨーロッパの重厚な教会とも違う、アメリカの教会のほどよくライトな雰囲気は街に溶け込んでおりました。

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次はAlder&Co.という花屋さんと雑貨屋が一緒になった、日本でも流行ってるライフスタイルショップ的なお店に来てみたのですが、残念ながら閉っていました。曜日的には大丈夫だったのですが、閉店の16時を少し過ぎてしまっていたのです。ここに限らず、ポートランドのショップは閉るのが早いようです。

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そのすぐ先の通りに、雑貨が中心のCANOEというショップがありました。こちらはまだオープンしていたので中をのぞいてみました。作家ものの陶器やアクセサリー、帆布のかばんなどが並んでおりました。こちらも日本で流行ってるライフスタイルショップ的な品ぞろえで、良いものは良いんだけど、ちょい高いなー…あと日本でもほぼ同じ値段で手に入りそう…と思って特にひかれる物はありませんでした。

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さらに通りをすすんで、ここは絶対に行かないと!と思っていたお店にやってきました。Blue Star Donutsです。自分のIDと同じ、なおかつドーナツ屋とくれば、好みのブツが置いてないはずがありませぬ。看板を見つけていそいそと中に入ると、大音量My Bloody Valentineが鳴り響いてきました。そして音楽に合わせてノリノリでドーナツを作っている鼻ピアスした店員のお兄さんが目に入りました。こんなお店が流行っているなんて、ポートランドは何て良い街なのだろうと、じーんときました。

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レジの前には行列ができていたのですが、ゆっくりドーナツが選べるからいいかと、遠巻きからおいしそうなドーナツにめぼしをつけはじめました。

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夕方のせいか、並んでいるドーナツの残りの数が少なくなってきている…と焦ったのですが、注文すると奥から出して来てくれる方式で、手前のものはただの見本らしいです。手前の一番向こうにある、ブルーベリーバーボン&バジルがこのお店のスペシャリテらしいです。きれいなボルドーのグレーズに、味の想像がつかなくてとても興味をかられました。

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ドーナツはイースト系のものがほとんどで、ケーキタイプのものは見かけませんでした。中にクリームなどがinしてあるタイプもあり、ブルーベリーコンポートを中にひそませて、ピーナツバターパウダーをまぶしたこのドーナツも猛烈に気になりました。しかし初日から飛ばして何個も食べられないなと思い、あきらめました…。

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いろいろ悩みながらも選択したのはこれ。コアントローキャラメルブリュレです!上にささっているスポイトには、コアントローのシロップが入ってます。このシロップをお好みで注入してドーナツを食べるのであります。

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端っこをナイフで切ってみました。今思うと、なぜ真ん中からきれいに切ったところを写真に撮らなかったのだろうかと思います。これだと中にクリームが詰まっているということが分かりづらいであります。アメリカっぽくて大味ではなく、甘さ控えめのなめらかなクリームブリュレ風のクリームに、カリカリのカラメルに表面を覆われたふんわりしたイーストのドーナツ生地。ブリュレクリームにコアントローのシロップをさすと、さらに味がさわやかでさっぱりします。アメリカのドーナツを食べているとは思えないほど繊細な組み合わせで、甘さで頭が痛くなることもなく、おいしく食べ終えられました。さっそく美食の街ポートランドの洗礼を受けた気分です。

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その後は食べたドーナツ分のカロリーを消費すべく、無駄に通りを歩いたりしていましたが、日が暮れてきたので遅くならないうちにホテルに帰ろうと思い、お腹もたいして空いていませんでした夕食を取ることにしました。気になるお店はいくつかピックアップしていたのですが、この「PIG OUT」の電飾がやたら目についたLardoが空いていたので入ってみることにしました。

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セルフサービスのお店のようだったのでカウンターに行くと、絵に描いたようなアメリカンな女子:ブロンドにナイスバディ、ぴちっとしたTシャツにジーンズの店員さんがニッコリ笑って「Hi!」と言ってくれました。自分が男子だったら一目ぼれしていることでしょう(アメリカンな女子がタイプ)。しかし一目ぼれしているヒマはなく、黒板にずらっと書かれているメニューを一生懸命解読しなければなりません。何を頼んだら良いのか決められず、そもそも何を食べたいのかよくわからなかったので、いつもの「おすすめはなに?」攻撃してみました。ブロンド女子はレジ横に置いてあったプリントされたメニューを出してきて「そうねー…これとこれかな?」と肉肉したメニューを2つ指しました。詳細不明のメニューを注文して、あまり肉肉してても困るので、得体のしれているチーズバーガーを頼むことにしました。注文を終えると「ハイ、じゃあこれ」とナンバーの入った木のしゃもじオブジェを渡されました。これかわいい。しかし無駄に大きくて、こんなささいなところからもアメリカを感じるなー、としみじみ思いました。

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5分くらいして、ブロンド女子がペーパーを敷いた薄い銀のトレーにチーズバーガーをのせてやってきて、またニッコリして「enjoy!」と言って去って行きました。テーブルの上に乗ったチーズバーガーを見て、で…か…い…。とひきました。こんなにボリューミーだとは思いませんでした。さっきドーナツ食べて来たのにまずい。ハンバーグだけでなく、こんがり焼かれたベーコンまではさまれていました。そしてバンズの下にまで肉汁がしたたりおちています。とりあえずバンズが肉汁でしみる前に食べなければ、とピクルスとピックをぬいて、むぎゅむぎゅバンズを押して口に入れてみました。あふれでる肉汁。そしてとろとろにからまるチーズ。一口で口の中はお肉のジューシーさチーズのコクでいっぱいです。あああ、やっぱりお肉の国のハンバーグのおいしさはすごいなと久々に思い出しました。肉の脂ってなんて脳をしびれさせるのでありましょう。しかししつこくなる手前でしゃきしゃきのキャベツとかりかりベーコンがひろがるジューシーさをちょうど良く緩和してくれます。でかいとひいた気持ちも忘れて、肉汁を滴らせながら夢中でもぐもぐ食べてしまいました。
一通り食べ終えて辺りを見回すと、夜だけど一人で来ている人も結構多く、ほどよく空いているのでここは夕食に来やすいなと思いました。忘れられないくらい美味しかったし、またチャンスがあったら来ようと思いました。

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夕食後、辺りが暗くなってきたのでホテルに戻ろうと思っていたのですが、すぐ近くに24時間営業をしているらしいPOWELL'S BOOKSがあったので、少しだけのぞいてみることにしました。ブックカフェは夕食時というのに満席で、お客さんは本を読んだり、レポートを書いたりしていました。

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お店はとにかく広く、フロアごとにジャンルが異なっているのですが、お目当てのコーナーを探すだけで一苦労でした。東急ハンズの渋谷店のように、中階にコーナーが展開されていてすぐにどこにいるのかわからなくなって、迷ってしまいます。

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ぐるぐる歩き回って、やっとお目当ての料理本コーナーを見つけました。ポートランドのべイク本コーナーが展開されておりました。しかし、製菓本のコーナーだけでも天井まで届きそうなくらいの本棚8面分くらいあり、日本だと1軒の本屋に数冊あれば良いようなビーガン向け料理本だけでも4面分あり、料理本トータルだと数えきれないくらいの棚に本があふれています。とにかく選択肢ありすぎで、何を買えばよいのかわからなくなってきました。結局ほぼすべての料理本は大判のハードカバーで、重くて荷物になりそうという理由で買うこと自体をやめてしまいました。日本ようにソフトカバーで薄かったら数冊欲しかったのに。

本屋を歩き回って疲れてホテルに帰り、テレビを付けてベッドになだれ込み、ニュースを見ようと思ってリモコンでチャンネルを回してみたところ、リモコンが全くきかないことがわかりました。電池がないようです…。後でフロントに言ってみよう(言ってみるための英文を考えよう)と思い、先にお風呂に入ることにしました。しかし、ホテルに着いたときはそれほど遠く感じなかったバスルーム。くつろぎモードに入ってベッドでだらだらしていると、荷物をまとめて階段を下りて行かなければならないことがとても面倒に感じてきました。気持ちを奮い立たせて準備をして、踊り場の方のバスルーム1でシャワーを浴びていたのですが、途中で外から鍵をがちゃがちゃやられました。内鍵をかけているので、中に人がいることは"occupied"サインでわかるはずなのに…!全く落ちついてシャワーをあびる気分ではなくなったので、急いで終えて、お肌のお手入れもそこそこにバスルームを出ました。部屋に戻ってゆっくりドライヤーをかけようと思いましたが、鏡の位置が高く、立ちっぱなしでドライヤーをかけているのが辛かったです。こんな調子であと数泊過ごせるのだろうか…と不安になってきました。

そして、うとうとして数時間たったあとにふと目覚め、寝る前にトイレに行っておこうと思ったのですが、廊下から英語で騒ぐ声がしばらく響き渡っており、こわくて行けませんでした…。これはもうだめだ…と決心して、リモコンの電池がありません、ではなく、バスルームつきの部屋に変えてください、という英文を考えることにして、ポートランド1日目の夜が更けて行ったのであります。

明日は部屋を変えてもらい、おいしい朝ごはんとコーヒーを求めてさまよいます。