Day4 その9 アンジェリーナのモンブランとエルメのマカロンはやっぱりおいしかった Paris2010

ホテルに戻ってベッドの上でごろごろしてたら、日が暮れてきた時に雨が降り出しました。ああ〜…出かけるのイヤになってきた…と思いましたが、「まだまだ食べていない甘いものが街の中にたくさん存在しているのに、このままパリの旅が終わっていいの!?」とスイーツ侍の自分に問いかけられたので、刀を差して*1外に飛び出しました。

メトロに揺られてまたもやコンコルドで降りました。目的はピエール・エルメでございます。パリに来たからにはマカロン食べとこと思ったからです。ラデュレのも食べるつもりだったのですが、ラデュレのものより好きだという人も多い、エルメも押さえておくかと思いましたです。1個目はチョコ濃度高い系で、英語だとダブルチョコレートみたいな名前のやつです。チョコレートがさすがとてもおいしくて、メレンゲ部分も香り高く、こってりしていて美味でした。

2つ目は色がきれいなローズ系です。見た目はとてもかわいいのですが、ローズの香味は美味と思えるものではないですね…。でもふつうに甘いのとして食べられはするのですが。

3つ目はカシス&ショコラです。メレンゲはカシス風味で、チョコレートがはさまってます。フルーツとチョコの組み合わせは、ダメな人は全く受け付けないですが、自分はそんなにイヤではないのでイケるかなと思いましたが、これは「なし」でした。カシスがショコラの風味を台無しにしていたのであります。

真っ白な見た目がかわいい最後の1つは、なんとジャスミンです。ジャスミン風味のメレンゲに、バニラのクリームがはさまってます。これはなかなかおいしかったです。ジャスミンの優しい香りと、バニラの甘い味わいが絶妙でした。
でも4つの中でベストなのは1個目のショコラ系です。あれはもう一度食べたいなと思います。そして値段も4個で6.38ユーロと日本に比べるとお手頃です*2。しかし今書いてしまいますが、結局パリ旅行中はラデュレのマカロンを買う機会に巡り合えず、後日、日本のラデュレで買って食べてみました。正直、自分にはラデュレのマカロンの方が全然おいしかったとです。エルメのものも組み合わせが斬新でそれなりにおいしいのですが、ラデュレの方がおいしさが1段階上回っている感じ。

エルメの近くにはもう1軒行きたいお店がありました。モンブランで有名なアンジェリーナのサロンです。ほんとはサロンでお茶したかったのですが、時間がなかったのでとりあえずモンブランだけ買って帰りました。ウインドウに飾られている、オレンジとラヴェンダーのしましまがかわいすぎるヴェリーヌ*3と迷いましたが、持ち運びが大変そうという理由で、最初に決めていたとおりモンブランを買いました。

1個だけ買うのはとても忍びなかったのですが、お店の女の子は笑顔で、ぴったり1個入るボックスにささっと入れてくれました。そして今まで1度も聞かれなかったのに、「フォークは付けますか?」と向こうから言ってくれました。慣れた対応だったので、1個お持ち帰りするお客さんが多いのかもしれません。値段は5ユーロでした。
少し持ち歩いたせいで形がいびつになってしまいました。結構なボリュームがあります。日本でもプランタンにお店が入っているので食べられますが、日本のものはこの半分という噂です。
食べてみたところ、今まで自分の食べたことのあるモンブランと全く違うものなのでびっくりしました。クリームがミルキーで、こってり濃厚、しっかり甘いです。中にはいっているクリームは固まる前のメレンゲのようでふわふわ柔らかく、甘さが優しいので、濃厚なクリームと相性が良いです。そして土台はスポンジケーキではなく固いメレンゲです。これも食感が軽くなってとてもおいしかったです。
甘いものが苦手な人には少し甘すぎるケーキかもしれませんが、大好きな自分にとっては、ベスト・オブ・モンブランとなりました。喜ばしいことに日本でも食べられるので、ミルキーなモンブランが恋しくなったら銀座に走ります。
血糖値をあげる食べ物を仕入れた後は、夜のルーブルで1日をしめくくる美術鑑賞をします。

*1:出かける支度をして

*2:1個183円くらい。日本は240円くらいしますよ。

*3:ゼリー