Day2 その3 アンティークマーケットからポートランドの影のようなものまで Portland2014

Coava Coffeeで食後の1杯を飲みながらゆるゆるした時間を過ごした後は、少し歩いた場所にある、アンティークのマーケット風のお店に行ってみることにしました。コーヒーを飲みながら、今日は何しようかなー、と好きなだけ悩んでゆっくりできるというのがとても幸せです。日本にいると、たいてい時間に追われているので、休日でもこうはいかないのであります。

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カフェを出てから道路を渡り、数ブロック歩いたところで、お目当てのお店の看板を見つけました。ちょうどわんこたちがおじいさんに連れられて反対側に渡るところだったので急いで撮ってみました。かわいいのう。かわいいのう。

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お店の入り口を示すサインは、茶色に塗られたビルの壁にも描かれていました。正面からではなくて、向かって右側のに入り口がありました。外のウインドウからのぞいてみた時点で、内部がなかなか広そうだということは感じられました。

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予想通り中はだだ広かったのですが、だだ広い倉庫を細かいコーナーに区切って、それぞれにテーマを持って商品をならべているようでした。家具がメインのようでしたが、雑貨や古着、自転車まで売っておりました。

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この1コーナー、1コーナーの商品の並べ方が、どれもこれも素敵に整えられていて、胸はときめきっぱなしでした。このカゴのシャビー具合にキュンときたので欲しくなってしまったのですが、こんな大きなものをどうやって持って帰るの?送るの?というつっこみが自ら湧いて出てきたので、割とすぐにあきらめました。そう、ここはアメリカ。とりあえず何もかもがでかいのであります。

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食器や小物も売っていたので、何か持って帰れるものがあるはず…!とくまなく見てまわろうとしましたが、とにかく広くてコーナーがたくさんあるので、あ、あっち見たい!あ!あれかわいい!と目移りしてウロウロし、ざざっと見て済ます感じになってしまいました。今ゆっくり見に行ったら、欲しいものたくさんあるんだろうな…と思います。近所にあったら、毎週通うのに…

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キッチングッズや手芸ものが並べられた乙女または主婦向けコーナーもありました。コンディションがよくてきれいなものばかりでした。荷物にならなそうな、アメリカンカントリーなクロスや手編み風レースの布ものがあったので、これなら持って帰れる…!とはりきって1枚ずつ見て行きましたが、我が家で使うのに、ちょうど良い大きさのものが見つからなくて、購入には至りませんでした。

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アンティークじゃなさそうなものを売っているコーナーもありました。ハンドクリームやデュフューザー、キャンドルなどなど。でもアンティークに自然に馴染むテイストです。銀のきのこがとても気になりました。

結局、心ひかれるものはいくつかありながら、食器も雑貨も荷物になりそう…という理由で何も買わずにお店を去りました。お店の中にはコーヒースタンドもあったので、買うかどうしようかで迷ったら、ゆっくりコーヒーを飲みながら、悩むのも良さそうだなと思いました。

お店を出た後は、川のこちら側の気になるお店はまだ開店していなかったので、一旦ホテル側に戻ることにして、バスに乗り川を渡りました。

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街の中心部あたりにある、パイオニアコートスクエア付近でバスを下りました。この辺りの歩道には、いろいろなアートや彫刻がそこら中に配置されています。歩くのが楽しくなるように、という配慮から、らしいです。これは豚にしか見えないのですが、ラッコとかそういう系の動物?かわいかったので撮りました。他にもいろいろ動物やら人の彫刻やらがありました。

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人がたくさん入っているお店があったので、何だろうとのぞいてみたら、Apple Storeでした。ポートランドにはこの1店舗しかない、とどこかで見たような気がします。平日の午前中で街にはあまり人が歩いていないにも関わらず、この人の入りにビックリしました。Apple人気おそるべし。

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街の中心部にあるデパートは開店していたので、お昼までデパートショッピングにはげむことにしました。まずはMasy'sのBenefitへ。アメリカに来たらBenefitに行くのは、はずせません。しかし、愛用していた香水が見当たらないのでお店の人に尋ねてみたら、廃番となっておりました…。ショック。ショボーン…としていたら、お店のお姉さんとマダムの間くらいの店員さんが、「バスィーナのオイルミストが新しく出たから、試してみる?」とすすめてくれました。ふきかけたときはミストで、なじませるとオイルになりました。なじみはいいしバスィーナの香りは間違いなく好きなのですが、匂いの広がり具合がちょっと弱いです。でも香水はもう復活しないということなので、仕方なく代わりにまとめ買いしました。今でも復活してほしいってレターを送るべきなのではと思っています。写真はホテルに戻ってきて撮ったので、お店でこういうディスプレイで並べられているわけではないのであります。

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続いてはパイオニアコートハウスへ。アメリカンな服のブランドのお店が一通り入っています。H&MとかForever21は、日本にもあるし、日本のお店に入っても欲しいものが全然見つからないのでスルーするつもりだったのですが、Foreverの品ぞろえがええ感じだったので、吸い込まれるように中に入ってしまいました。

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そして洋服3点をご購入。自分の中のおかんに、「あんたこんなの持っていたじゃない」と言われてしまうようなセレクトです。3つで$100でお釣りきたからいいや…。これらの服も日本に売っているのだと思いますが、なぜ日本のお店だと、欲しいものが全然ないという印象しかありません。日本のバイヤーと気が合わないんだろうか。

荷物が増えたので一旦ホテルに置きに帰ろうと、ほくほくしながらホテル方向にあるていると、交差点で二度見するような光景に出くわしました。車いすの高学年の小学生くらいの男の子が、「お金をください」的な文言の書かれたスケッチブックを掲げてじっとたたずんでいたのです。男の子はめがねをかけて、少し太っていて、Tシャツにチェックのシャツを着た、どこにでもいそうないたって普通のアメリカの男子だったのですが、片足がありませんでした。身なりはちゃんとしているし清潔そうだったので、街角でお金を乞うような感じには見えませんでした。治療にお金がかかるのかもしれませんが、本人が街角で乞うなんて…と思い、ちょっとショックでした。しかし、また別の日にもその周辺で、今度は小学生低学年くらいの女の子が、地べたに体育座りをして、スケッチブックで顔をかくしながらお金を乞うメッセージを掲げているのを目撃してしまいました。その女の子も身なりは普通だったので、なぜこんなことをする必要があるんだろう…と不思議でたまりませんでした。ポートランドは治安もよくてコミュニティも発達している、と聞いていたのですが、格差は確実にあって、お金を乞わなければならない家庭の子もいるんだろうか…ともやもやした気持ちになりました。

ほんの少しポートランドの影のようなものを感じた後は、ふたたび川を渡ってお昼ご飯を食べに行きます。