Day5 その1 カイルアとTomとシナモンとエッグベネディクト Hawaii2009


実質最終日の5日目もきれいに晴れて、窓の外の海も変わらずきれいです。明日でこの風景とお別れかと思うとさびしいのであります。
今日もワイキキを少し離れて、東海岸にあるカイルアという街に行きます。ヒルトン村からカイルアまでは、まずアラモアナSCのバスターミナルまで行って「56か56aか57番のバスに乗り換え」とガイドブックに書いてあるのですが、アラモアナSCのバス乗り場は海側と山側とあって、ネットの調査結果と持って行ったガイドブックで、違う側のバス停で乗り替えると書いてあります…。海側と山側では結構距離があるので間違えたくないと思いましたが、とりあえずアラモアナSCに行って、うろうろしてみるしかないかとヒルトン村からバスに乗りました。
アラモアナSCに着いて、どうしようかとちょっと悩んでとりあえず海側のバス停を降りたときに、他の乗客がそのバスのサングラスをかけたかっこいい女性ドライバーに「パールハーバーには何番のバスに乗り換えればいいの?」と聞いているのを見ました。それで自分も、発車しそうなギリギリの所で「カイルア行きたいんですが…」と聞いてみました。ドライバーさんは一度ハンドルを握った手を少しおろして、「カイルア?57番に乗ればいいのよ」と教えてくれました。「バスはここに来る?」と聞いたら「ここでOK!」とニコっとしてくれたので、ほっとした気持ちになりました。ハワイのバスが時間通りに来ないのは、こうやって親切に受け答えをしてくれる時間を食うからかなと思いました。

10分ほどで57番のバスがやってきました!ワイキキからカイルアまではちょっとしたオアフの横断です。山の中をずいずい進んでいきます。20分くらいでバスの中がちょっとヒンヤリしてきたので上着をはおったら、そこから10分もしないでカイルアに到着しました。
で、バスの中でもさんざん、カイルアと言えば!なマカデミアナッツのソースのパンケーキで有名なブーツ&キモズに行くか、地元の人が通うエッグベネティクトがおいしいCinnamon'sに行くか悩んでいたのですが、バスを降りてすぐにCinnamon'sに行くことに決めました。バスの中に3組ほど日本人の親子や女子の二人連れの方々がおり、皆ブーツ&キモズに向かって行ったので、行列すごそうだな…と思ってしまったからです。

Cinnamon'sまでの地図はだいたい頭に入っていたので、バスを降りて反対側に渡り、2ブロック先で曲がり、突き当たりでさらに右に曲がりました。そこに…そこにCinnamon'sが入っている建物があるはずなのに、さっぱり見当たりません。とりあえず地図を見ようとカバンの中を探そうとしたときに、向かい側から上下のツナギを着たごつい体型の男の人が歩いてきました。わたしが歩いていた通りはのどかな雰囲気でしたが観光客が歩くような通りではなく、人通りも全くなかったので、「旅先では危険を感じた場所では、根拠なく堂々と歩く*1メソッドを適用して、手を止めて毅然と前を向いて歩いてみました。そのごつい男の人はやっぱり日本人がそんな所を歩いているのが珍しいのか、じーーーとこちらを見ており、通り過ぎる時に"Good Morning."と声をかけてきました。そこは平然と"Good Morning."と返し、スタスタ歩いて行き、ちょっと離れただろうと思われた所で地図を出そうとさささっとかばんの中を探ったら、後ろから"Lost!?"という声がしました。バレてた!
でもそう声をかけてくれて、こちらに走り寄って来る姿が親切そうだったので、この人は大丈夫かなと判断し、自分も歩み寄って「エヘヘ迷いましてん(ちょっと助けて)」という薄ら笑いを浮かべてみました。一番最初になぜか「大学生?」と聞かれて、留学生だと思われてるのかと思いNo,Noと言いました。「どこに行きたいの?」と聞かれ、「シナモンズに行きたいんだけど…」と言ったら「シナモンズ???」みたいな反応だったので、地元の人には有名な店と聞いていたけどそうでもない??と思いました。そうしたらいきなり
Mom、シナモンズってレストラン知ってる?」
と向こうから歩いてきたご婦人に聞きました。Mom…こんなごついお兄さんでも自分のお母さんをマムって呼ぶんだ…*2と思ってププって笑ってしまいました*3。「シナモンズ?知ってるわよ!この通りを道なりに進んでいくと左手にある、大きな茶色の建物の中にあるわ」とマムは教えて去って行きました。「わかった?」とお兄さんに聞かれ、「うん、どうもありがとう!」とお礼を行って去ろうとしました。そうしたら「どこに住んでるの?」と聞かれました。あ、また現地に住んでると思われてる?と思い、得意の"I'm a visitor."で返そうとしたら、"Leave for?"と聞かれました。また言われた!Leave forってなんだーーと悩んでいたら「旅行で来てる?」と聞かれたので"Yes."と答えて「Leave for」のナゾは溶けずじまいで会話が続きました。「どこに住んでるの?あ、今度は日本のどこかってことね!」と聞かれ、「大阪?…あと…どこがあるっけ?…」とまさかカイルアで一番最初に出された都市名が大阪で、その次で詰まるとは何故じゃと思いながら「横浜だよ」と答えました。「横浜?横浜なんだ。」と横浜を知っている風に返され*4、「何日いるの?」「いつ帰るの?」「どこに泊ってるの?」とその後もなんかいろいろ話しかけてくれました。ちょっと会話が続いた途中で思い出したように「あ、"シナモンズ"行くんだったよね!食べに行くの?」と聞いてくれたので「うん、朝ごはんを」と答えたら「OK。」と言ってはめていた軍手をぐいと外して、「僕はTom」と手を出されました。あ、名乗って握手するんだな!アメリカンだな!TomっていうThe アメリカンネイムな人ってほんとにいるんだな!!って感激しながら手を出したら、名乗るタイミングが遅かったらしく、「君は?」と向こうに先に聞かれてしまいました。「Tomoだよ」と答えて握手したら、「Tomo、残りのハワイを楽しんでね!まずはシナモンズでね!」と言ってくれたので、「ありがとう!さようなら。」と手を振ってその場を去りました。ごっついTomも手を振ってくれました。
Tomはゆっくりしゃべってくれるし、わたしが英語を聞き取れないでいると察してわかりやすい単語で問いかけてくれるので、とても話しやすかったです。もしかしたら大阪出身の日本人のガールフレンドや連れがいるのかなorいたことがあるのかなと思いました。しかし"Leave for"のナゾはいまだにとけず、辞書をひいてみましたがそれっぽい訳は見当たりませんでした、やっぱりヒアリングきちんととできていなくて、違う単語である気配が濃厚です。

マムの言うとおり通りを少し歩いたら、カイルアスクエアという茶色い、まあこの辺の建物と比べたら大きな建物が見つかりました。中に入るとすぐにシナモンズが見つかりました!

写真はだいぶ空いてから撮ったのでガラガラみたいですが、入ったときには程よく席が埋まっていました。噂通りロコの皆さんが、お休みの日のゆっくりした朝ごはんを食べに来ていました。みんな気取らない服装にくつろいだ雰囲気で、良い感じでした。

ちょっと懐かしい気もするインテリアです。観光客度が0だったので、地元の人に溶け込むようにひっそりと過ごしてみました。

メニューを見て気になったのはグァバソースのパンケーキもさることながら向かって右上のシナモンロールです。たべたいよーあーまーいーのー*5と思いましたが、ここはやはりエッグべネディクトをキメなければならんと我慢しました。シナモンズにはいろんなエッグベネティクトがあって、マヒマヒという白身魚のエッグベネティクトなんて聞いたことがなくて非常に気になりました。が、オススメベネティクトを聞いたらあっさり「ターキーハムね」と一番人気のあるスタンダードなものを提示されてしまいました。失敗したくなかったのでそれにしました。

それでもってアメリカのレストランでは珍しくアイスコーヒーがあったので注文してみたのですが、あったかいコーヒーがやってきました。もしかしてマグに入ってるだけでアイスなのかもと思い込んでみましたが、口をつけたらやっぱり温かかったです。どうしようと思いましたが、すごくアイスコーヒーが飲みたかったわけでもないからいいかと受け入れました。

そうしたらちょっとしてから、店員さんが焦ったように「ごめんなさい、アイスだったわね!」とちゃんとアイスコーヒーを持ってきてくれました。アイスコーヒーなんて飲む人がいないから、条件反射で温かいコーヒーを持ってきてしまったんだろうなと思いました。メニューには「カウアイ風アイスコーヒー。チャレンジしてみて!」と書いてあったアイスコーヒーです。飲んでみたらやっぱりライトな味と香り…。悪くはないですが、やっぱり濃いめ苦みばしり香ばし目のほうが好みです。アメリカの方が日本のスタバのコーヒー飲んだらなにこれ濃すぎっ!!ってなるんだろうな。

そして待望のエッグベネティクトです。他のお店でおやつを食べるつもりだったので、お腹いっぱいにならないようにハーフサイズにしてみました。ふつうのものはちゃんと2つエッグベネティクトがのってます。とろとろのソースの中にはポーチドエッグとジューシーなターキーハム、イングリッシュマフインのバタートーストがひそんでます。一口食べてみて、おいしい!と感激しました。こってりしているのかと思ったけどそれほどでもなく、程よい味の濃さながら上品な味もします。全部の食材は絶妙なバランスで合わさっていて、これすごい好きな味なんだけど何かを思い出す…と口に運んでたら「あ!!エッグマックマフインだ!!」と気付きました。マックで唯一好きと言っていい朝マックのエッグマックマフインを、かなり上品な味にするとこのエッグベネディクトになるんです。納得しながらおいしく食べました。で、付け合わせのガーリックポテトをもりもり食べてたらすごくお腹いっぱいになってしまいました。ハーフサイズにして正解でした。
食べ終わってアイスコーヒーの残りを飲んでいたら、伝票をテーブルに置かれました。アレ?そういえばお店に入るとき、レジでお金払ってる人いたから、ここってテーブル会計じゃないのかな?と思いました。そしたらチップはどうするのかな?と悩みました。それでとりあえずお会計してーって言ってみようと"Excuse Me!"と呼んでみたのですが、店員さんはキッチンの方で談笑していて気付いてくれません。もう一度呼んだら、後ろの席のおばさまが、自分が呼ばれているのかと思って振り向きました。しかしそうじゃないことにすぐ気づいたらしく、「もっと大きな声出さないと気付かないわよ」とニヤっとしながらダメだしされてしまいました…。で、もうちょっと大きな声で呼んだらやっと気付いてくれたのですが、「お会計を…」と言ったら「だから置いたじゃない」と伝票を指さされて、さっさと去られてしまいました…。チップは…。と悩んだ後、もういいや、食事の邪魔してすいませんと思いながら、さっきダメだししてきたおばさまに、「あのー…チップってテーブルに置いておけばいいんですか?」と思い切って聞いてしまいました。「そうよ、食事代はレジ、チップはテーブル」ときょとんとしながら言われました。お礼を言って2ドルをテーブルに残して席を立ちました。留学生の人ってこうやって現地の習慣を覚えていくのかな…大変だな…と思いながらレジでお金を払いました。コーヒー&ハーフエッグベネティクトで$11くらいでした。レギュラーにするとプラス$3くらいかな。

前回の失敗を教訓に、今度はお会計後にレストルームの場所を尋ねました。そうしたらお店の隣のドアがレストルームで、鍵を借りなければ入れない式でした。鍵にかわいいけどちょっと大きすぎるこんなフライ返しキーホルダー?がついてました。
朝ごはんを食べて満足した後は、ちょっとカイルアの街をぶらりとしてみます。

*1:旅の経験で得た俺オリジナルメソッド

*2:いや、日本人がふつうに「お母さん」と呼んでるのと同じなのはわかってるんですが

*3:こっそり

*4:ハワイにはヨコハマベイっていう日本からの移民の方々が名付けた海岸があるので知ってる風なのかなと思いましたです

*5:capsule