Day4 その7 バス停でひとりぼっち、その後チキンチャーハンとチーズケーキ Hawaii2009


今更じたばたしても仕方が無いので、ぽつんと置いてあるベンチに座ってバスが来るのを待ちます。こんなところに本当にバスはやってくるんだろうか?と思われるような住宅街の真ん中で、日も暮れてきたので「ああ…何やってるんだろう…」と思ったり思わないことはなかったり、結局ずっと心は焦っていたりです。
でもしばらく座っていたらあることに気付きました。5分に1回くらい、通行人がやってくるんです。どうもここはジョギングコースになってるらしく、何人か連れだって走り去っていくロコっぽい人たちが結構おりました。海沿いの道路につながっている道だったからでしょうか。おかげで想像していたよりも恐くない場所だとは思いましたが、ランナーが去っていくとやっぱり辺りはし…ん…とした静けさに包まれるので、誰か立ち止まって一緒にバスを待ってくれないかと切に願いました。そうこうしてたら大きな黒い犬を連れたおばあさんがゆっくり散歩しながらやって来ました。通り過ぎる時に、「Hello、って言ってるだけだから恐がらないでね」と言われたので何かと思って振り向いたら、わたしのすぐ横で大きな黒わんこが「かわいがって〜〜」と言わんばかりにスタンバイしてました。かわいがるのでバスが来るまで一緒にいておくれ…という思いを込めて平成のムツゴロウと言われるくらいな勢いで「Helloって言ってるの?」と言いながらヨーシヨーシとしたのですが、すぐ満足してくれたらしく、あっさり去って行きました。やっぱりハワイのわんこにはムツゴロウの物まねは通じないか…とガックリきました。

さらにしばらく待っていたら、ベンチの向かいの家の子が出てきて、テラスで何やら始めました。あの男の子の作業が終わるまではバスが来ますように…と願ったら、今度は通じたらしくやっとバスがやってきました!よかったーーーーと思い時計をみたら約20分待った程度でした。もっと長く待ったような気がしてましたが、そうでもなかったです。
バスは元来た道を戻っていったので、もうSafewayには行くのをやめて、さっきのバス停で降りてホテルに戻った方がいいかも…と悩んでいたのですが、そのバス停に行く手前の道で曲がり、カパフル通りにあっさり入ってしまいました。時間によって、停まるバス停が違うんでしょうか…。

しかしもう悩んでいてもしょうがないので、Safewayが見えたバス停で降りて中に入ります!あ〜ここまで来るのに長かった!!だけど帰りのバスの心配から、ゆっくり楽しみながらお買いものする気になれず、目的のものだけサクサク見るにとどまりました。

日本で買えないのでお土産にすると喜ばれるReese'sはここでまとめ買いです。Safewayはどちらかと言うと高級スーパーな位置づけらしく、Longsやウォルマートよりはるかに高かったです…*1。でもすごくいろんな種類のReese'sがあったのでちょっと楽しめました。いつものサイズとちょっと大きめサイズのピーナツバターカップを大量買いです。チョコレートとピーナツバターが組み合わさっただけなのですが、あまじょっぱくてウマいんです。

そして最大の目的だったベーカリーコーナーへ。噂通り、ベーカリーとスイーツの充実ぶりがすごくて大興奮です!!ひっきりなしに並ぶクッキーやシュークリームの山に囲まれて、何を選んだら良いのかわからなくなってきます。

カップケーキもありました。食べてみたいけど全部12個パック…。この写真の左上の方にちらっと写ってるショーケースの中にも凝ったケーキがたくさん並んでいて、めちゃおいしそうでした。

フルーツタルトもレモンメレンゲのタルトもなんておいしそうなんだと思いましたが、ホールしかなくあきらめました…。あと写真には撮れませんでしたが、クリスピークリームもビックリなカラフルなドーナツコーナーがあって、そこも記念に写真に収めたかったのですが、近寄ると店員さんがスタンバイするので買わずには去れなさそうだと思い遠巻きに見るにとどめました。誰かこのベーカリーコーナー日本に輸入してくれませんか。

しかし日もとっぷり暮れてきて、ゆっくり選んでる心の余裕もなくなり、後は今晩のごはんをさっさと買ってすぐにSafewayを出てバス停に行きました。バス停でバスを待ってたらななめ向かいくらいにレナーズがあることに気付きました。なんか日本人が良く歩いてるなあと思ったらそういうことかと納得しました。

レナーズは絶好調らしくて、ホテルのテレビでCMを何回も見ました。日本語バージョンと英語バージョンがありましたが、どちらも日本の地方CMのような味わい深さでした。せっかくなのでレナーズにも行って日本で食べたマラサダとの味比べをしてみようかとも思ったのですが、その間にバスが来てしまうかもと思い動けませんでした。
しばらくバス停で待っていたらロコっぽいチャイニーズと思われる夫婦がやってきました。とりあえずここは人通りも多いし、この夫婦が一緒に待ってるのでちょっと長く待っても大丈夫かと安心してました。
しかし待てど暮らせどワイキキ方面の14番バスはやってきません。乗り替えのバス停まで歩いて20分くらいで行けそうだったのでそうしようかと思いましたが、辺りはとっぷり日が暮れ過ぎていて勇気が出ませんでした。そのうちチャイニーズのお母さんの方がバスの来なさにイライラして、まわりをうろうろしだしました。向こうの方に去って行ったと思ったら、2,3分で戻ってきて「まだバスが来ないよ!!*2」とお父さんに愚痴りまくってました。お父さんはわたしの横でじっと座ったままで、お母さんの愚痴もほとんど聞き流していたのでその差がちょっとおもしろかったです。
でもさすがに30分待ったところで焦りだし、40分たってようやく来た時にはさっきのバス停でバスが来たのと同じくらいほっとしました…。でも40分バスを待つのが、さっきの場所でなくて人通り(日本人多し)もあってチャイニーズの夫婦も一緒に待っているこっちのバス停で本当によかったとは思いました。向こうで40分待ったら確実にタクシーに迎えにきてもらってます。
バスに乗り込むと、運転手が真っ暗なのにサングラスをかけてることに気付きました。見えるのかな…?と不安になりながらも席に座ると、バスの中が冷え冷えなのでカーディガンを初めてバスの中で羽織ました。バスは寒いと聞いてたので準備してたのですが、今までそんなに寒いと思うことがなかったのです。バスの中はガラガラでした。
次のバス停で、レインボードライブイン帰りっぽい観光客の夫婦が乗ってきたので、自分以外にもこのカパフル通りに不便な14番バス頼りで来てる観光客がいてよかったと何か安心しました。で、その次のバス停で一緒にバスを待っていたチャイニーズの夫婦は降り、その次の次のバス停でその観光客夫婦が運転手に何か聞きに行ったので、スタバが見えたら降りればいいかと思っていた自分も不安になって乗り替えのバス停を確認しておこうと運転席に近づきました。そうしたら夫婦がまだ聞いている途中なのに「もうさっき言っただろ!ここで降りろ!!」と冷たく言い放ってました。恐かったのですがここは聞いておかなければと勇気を出して「ワイキキに行きたいんだけど…」と言ったら、途中でもうおまえら観光客はうるさい!と言わんばかりに「ここで降りればいいんだ!もう全員降りろ!!!降りろ降りろ!!」と言いながら手で追いはらわれました。こんな運転手と二人きりでバスに乗ってるのはもっと嫌だから、スタバは見当たらないけどもう降りようと思って夫婦と一緒に降りました。
降りたバス停はバス停のそばの街灯以外は真っ暗で、後で地図をみたらカピオラニ公園と、治安のよくない辺りのアラワイ運河沿いだとわかりました。バス停の標識には「19」と書いてあり、「ああ、このバス停で乗り替えでよかったんだ」と安心しました。しかし降りたらすぐ後にアラモアナ行きの8番バスがやってきて、夫婦は「すぐ来たわ!」とちょっとうれしそうに乗ってしまいました。アラモアナ行きでヒルトン村のバス停前に行くんだろうか…と一瞬悩みましたが、こんな真っ暗なバス停で一人で待つのはもっと嫌なので、最悪アラモアナからトロリー乗って帰ればいいやと思い一緒に乗りました。
8番バスはとても混んでいました。乗ってすぐは聞きそびれたので、発車して次の信号で運転手に、「ヒルトンホテルの前には停まりますか?」と聞いてみました。そうしたら"Which one?"と聞き返されたので、何がWhich?と思って"Which?"と思わず口に出して言ったら、「ヒルトンはワイキキに2つあるでしょ。えっと…」と運転手さんがホテルの名前を言おうとしました。そこで、行きのバスからもう1つのヒルトンホテルを見かけたのを思い出しました。そして「ああ!村の方です!」と言ったら、「村の方には行くよ」と答えてくれたので、安心して奥の方へ入りました。8番バスはワイキキを通ってアラモアナSCまで行くバスで、日本人以外の観光客はみんなこのバスを使ってアラモアナに行っているようでした。日本人はトロリーで運んじゃえって考え付いたのって誰なんだろうと思いました。

何とか無事にヒルトン村まで戻ってきて、部屋でSafewayで買ってきた晩ご飯のホットミールを食べました。今日も荷物がいっぱいいっぱいだったので中身がヨレまくりです。チキンのチャーハンは期待してなかったのに、ごはんはパラパラでチキンが良いアクセントになってなかなかおいしかったです。その横にちょっぴり残ってたマカロニチーズをのせてみました。アメリカではこれが母の味なのか…と思い、日本で生まれてよかったとしみじみ思いました。その横にあるのは確かレモンチキン、そしてチャーハンにまみれているのはオレンジチキンなのですが、どっちもヒドい味でした。お肉は鶏肉をそのまま使ってるんじゃなくて、屑肉を集めてかためたような味だったし、オレンジとレモンのソースは甘ったるすぎました。ブロッコリーやにんじんはにんにくオイルに塩がかかっていただけでしたが、久々に緑黄色野菜を摂取できて体がほっとしているようでした。チキンをやめてこっちを多めにすればよかったです。

そしてメインはこのチーズケーキです。すごくスタンダードな見た目でぷるぷるしてそうだったのが、数あるケーキの中から選ばれた決め手です。想像通りアメリカンなケーキにありがちなねっちょりさはなく、ぷるぷるした食感だったので大満足です。レモンで酸味をつけてくれればなおアリです!一番おいしかったのは一番したのクッキー部分、キャラメルのような香ばしい香りとしっかりした甘さで、サクサクした食感に夢中になりました。たぶんあんまり凝った作り方はしていないシンプルであまーいチーズケーキでしたが、求めていた味にとても近かったので、これを手に入れられただけで今日の苦労は報われた!と思えました。
明日は遠出で早起きしなければならないので、食べたらお風呂に入って、すぐに眠りました。

*1:日本人でもOKなカードを作ると結構安くなるみたいです。時間があれば作ったのに…

*2:中国語なので推測