1日目 その2 かわいい和菓子、素敵な焼き物


おいしいイタリアンでお腹を満たした後は、カフェでお茶をしようと覚王山まで移動してきました。お目当てはこちらの和菓子カフェocoboです。大きな通りから、少し小道を入った静かな場所にありました。しかし連れて来てもらうと、ここまでどう歩いてきたのかさっぱり覚えてなくてまずいです。おそらく次一人では行けないのです。

中はカウンターだけで8席程度の小さなお店でした。満席ではありませんでしたが、お店は一人でやられているようで、中に入ってお茶が出てくるまで少し時間がかかりました。しかしやってきたお茶セットを見て、少し待ったことを忘れてコモリーヌと2人でうっとりしました。お茶の良い香りもさることながら、1つ1つの食器や色合いがとても素敵だったからです。こちらはコモリーヌのおこぼ餅セット。おこぼ餅は和三盆糖蜜の羽二重餅で、お店のスペシャリテのようです。濃い藍色のお皿に、マスタード色の包み紙が生えてます。

こちらはわたくしの季節の上生菓子セット。上生菓子がメインですが、プチおこぼ餅もついててお得な気分になりました。お菓子の薄いピンクとお皿のグリーンが春色で、見ているとほわほわします。和菓子を食べる時に使う菓子楊枝:黒文字が銀製で、しかも銅工芸みたいに叩いてあるデザインで素敵すぎます。欲しくなりましたが、和菓子を食べるときにだけ使うものとしては高価になりすぎそうと思いました。お茶は茎茶にしました。茎茶でもじゅうぶん香りがたって美味しかったです。これがプロの淹れ方かあと感心しました。写真には写ってませんが、お湯の入った保温ポットもついていて、2煎目もたっぷり楽しむことができました。

おこぼ餅はゆべしをふわっとさせた感じで、少し懐かしい味がしました。上生菓子はこなしで、さざんかという名前が付けられていました。このデザインでさざんかとは粋ですのう(ミニマリズム)。中は白あんです。あっという間に食べ終わるふつうの上生菓子に比べると少しだけ大ぶりでうれしかったです。グリーンのグラデーションに貫入が生えている、上生の乗ったお皿が素敵すぎて、こちらも欲しい…と思ってたら、お店で売っているとのこと。しかも1枚1枚グラデーションの入り方が違うという一期一会な品。今買わなければ…と思わせる要素いっぱいでしたが、当然作家のお皿はお高めで、和菓子を乗せるだけなのに3000円オーバーはきびしいなあ…とあきらめました。

しかし食器が並ぶ棚から、こちらのミニどんぶりを見つけました。丼ものを家でやるときにちょうど良い器がなかったので、欲しい欲しいとずっと思ってたのです。ほうじ茶のような渋い深い茶色でしたが、ガラス軸なのできらきらしてきれいでした。電子レンジもOKという扱いやすさと、和菓子のお皿よりもリーズナブルな1600円と言うお値段で即決しました。

牛肉を入れた甘い味付けのきんぴらに目玉焼きのせ丼。なぜこんな茶色いおかずの写真しかなくて器の良さが伝わりませんが、大きさが求めてたサイズとぴったりでかなり気に入ってます。店主さんはお店を初めるために窯元をいろいろ巡って食器を買いつけてたのですが、今ではすっかり買いつけ慣れして、お店のための食器を注文したりもしているのだとか。上生のグリーンのお皿は、確か注文して作っているもの、と言っていた気がします。

お茶も楽しんでゆっくりした後は、覚王山の参道らしい通りを少しぶらぶらしました。参道と言っても若者向けのカフェや雑貨屋が立ち並んでおりました。コメダ珈琲もありました。モーニングでコーヒーを頼むとパンケーキがついてくる!という、さすが名古屋なパンケーキ&ドーナツカフェ(ZARAME CAFE)もあるとコモリーヌに教えてもらいましたが、新幹線の時間と合わなくて、残念ながら次の日の朝訪れることはできませんでした…。
コモリーヌとはここでお別れし、ホテルに戻って少し休んでから、夜はライブを見に行きました。名古屋の旅は次でもう終わりそうであります。