Day4 その4 マグカップ、Shake Shackのチーズバーガー、シャツとくつ、さようならBrooklyn 


ランドセントラルステーションから地下鉄で移動して、5thアベニューにふたたびやって来ました。マンハッタンで、最後に思い残すものを買い物しに来たのです。通りがかりに何という名前かはわかりませんが、雰囲気の良い教会があったので写真を撮ってみました。

最後に思い残す物とは、Bakeriで見たアルファベットのマグカップです!ちゃんとスーツケースに、このマグカップが入るスペースを残してパッキングしてきたので、ためらいなく2つ買いました。最初FISH EDDYに行ったのですが、ぐるぐるぐる店内を見回ってもこれが見つかりませんでした。店内の模様替えしてひっこめられたのかな…と思ってみたりもしましたが、でもたった1日かそこらで、他のディスプレイは変わってないのに考え難いし…と思い悩んで焦りました。あの日の行動を1つずつ思い出したところ、そうだ!その次に立ち寄ったAnthropologieだ!と思い出し、小走りでお店に駆け込みました。そしてA-Zのマグカップがズラリと並ぶ棚を見つけてほっとしました。最初は自分の名前にちなんでTとか買おうとしましたが、あまりにもかわいくなかったので、一番かわいい柄であるレースとボーダーだったKとMを買うことにしました。でも今でもABCとかで買ってもよかったかなあと後悔してます。値段は1つ5ドルくらいです。安い。重いけど、食器棚にこれが並んでいるだけで幸せな気持ちになれるので良いのです。

マンハッタンでの最後の買い物を終え、最後の食事を取るためにブルックリンに舞い戻ってきました。本当は昨日の夜行こうと思っていたハンバーガーチェーンのShake Shackです。マンハッタンにも何軒かあるのですが、一番宿にもちかく、混み混みらしいマンハッタンのお店に比べて空いてそうだったからこのブルックリンの唯一のお店を選んでみました。2階の歯医者さんがいい味出し過ぎてる。

しかしお昼も過ぎた午後3時頃というのに、こちらのお店も混み混みで座るところがありませんでした…。仕方なく列に並びましたが、ざっと見たところ20人は並んでました。仕方なくレジ上のメニューなど見てみましたが、見づらい。そしてわかりにくい。実は前の日に、どんなメニューがあるかネットで予習して来ていたのでなんとか理解できましたが、予習なくやって来ていたらパニックに陥ってたところでした。意外と列の進みは早く、あっという間に自分の番になりましたが、レジには日本のふつうのファーストフードのような写真つきメニューなど何もなく、予習してきて本当によかった、とつくづく思いました。日本のマックでも一時期メニューなくされたり似たようなことがありましたが、レジ上のメニューに写真がついているだけマシかもです。

注文したものができあがったら、ブルっとくるやつをもらいました。これを持って出来上がりカウンターの横で待ってたら、すぐそばのカウンター席が空いたので、すかさず席をキープしました。15分くらいたって、やっとブルブル震えだしました。

注文したのはこの3つ。ShackBurgurのシングル、ふつうのFries、Shack-made Lemonadeです。全部で11ドルくらい。ちょっとファーストフードとするとお高い値段です。しかしあげたてのFriesは、回りはしっかりカリカリなのに中はふわっとしているし、レモネードは自家製シロップを使ってるだけあって、甘いですがレモン果汁のフレッシュさを存分に感じられる酸っぱさも同時にあってとても美味しかったです。この2つだけでも値段に納得してしまいましたが、肝心のハンバーガーを食べてびっくり。

この素朴な見た目からは、想像できないゴージャスな味ものもがはさまっているーー!まるで和牛を食べているかのような、上品な油の甘みを感じられるパティがはさまってました。この値段でこんな味のもの食べられて良いの?と疑問を持つレベル級においしかったのです。もっと早く食べに来られたら、もう1度食べられたのに!と思ってシュンとしました。
隣の人が食べてた、チーズソースがたっぷりかかったFriesも、オリジナルデザートであるフローズンカスタードもとっても気になりましたが、残念ながらお腹いっぱいになってしまったし、行列にもう一度並ぶ余裕はなさそうだったので大満足の最後の食事を終え、店を出ました。

最後にちょっとだけ、と思い、食べている時からずっと気になっていた、道路をはさんで向かい側にあるBrooklyn Industriesというお店に寄ってみました。名前からして、ブルックリン産の手工業品でも売ってるのかなー、と思ったのですが、入ってみたら、何のことはない、ふつうのカジュアルウェアのお店でした。ただのブランド名らしい。何だ…とがっかりしましたが、一応チラっと商品を見てみると、Brooklynの"o"のところがメガネになっている面白Tシャツを見つけました。広げて何これウヒヒと思っていると、オシャレなんだけどオシャレすぎずカジュアルで、すごく好ましい服装をしたアフロでメガネでほんのりブラックな店員のお兄さんに、「試着できるよ。いいよね、ソレ」と話しかけられました。アメリカンすぎるなれなれしさもなく、気どったツンツンした接客でもなく、ナチュラルに入られたので、極めて好感を持ちました。それで、デザインもかわいいし、本当にこのTシャツを買おうかな、という気になってきました。「試着したいけど…でも…」と言いながら他にもかわいいデザインあるかも、と思って片っ端から広げてると、「OK。ゆっくり選んで。決まったら声かけて」とお兄さんは去っていきました。さらに好感を持ちました。

で、結局お店をぐるっと一周し、このネイビーのてろてろシャツが、欲しかったてろてろさだったので、これも試着してみることにしました。さっきのお兄さんが他のお客さんの接客をしていたので、レジにいた別の店員さんに試着を申し出ました。そのお兄さんもほんのりブラックな感じだったのですが、めちゃキレイな顔していて、オシャレな雰囲気なんだけどTシャツというラフな出で立ちでした。服装はふつうだし、このブランド自体もそれほどオシャレではないなのに、それぞれの店員さんのご本人から醸し出されるオシャレさの正体はいったい何なんだろう…と不思議に思いました。ちなみにこちらの店員さんはふつうに接してくれましたが、さっきのお兄さんのような愛想はなかったです。
試着の結果こちらのシャツだけを購入していたら、さっきのアフロのお兄さんが来て、「あ!そっち買うことにしたんだ!それもいいよね」と話しかけてくれました。ニューヨークにはこんな店員さんもいるんだなーと、ちょっとうれしい気持ちになって買い物を終えられました。

しかし、宿の最寄り駅に降り立って、思い出しました。買おうと思っていた靴を買っていないことを。しかし宿のオーナーさんに預けていた荷物を取りに行くと言っておいた時間まで、あと10分しかありません。急いで駅にくっついたビルの中にあるDWSというデザイナーブランドのアウトレット店に行き、欲しいデザインのくつの自分のサイズを片っ端から探しました。結局サイズがあったのは、ミネトンカのこのモカシンだけでしたが、30ドルくらいで、履き心地もとても良いので満足しました。超特急の買い物を終え、ショッピングバッグをかかえて小走りで宿にたどり着くと、約束の時間20分遅れでした…。しかしオーナーさんは嫌な顔一つせず、「あ、DWSで靴買ったんですねー!」と明るく話しかけてくれました。電車の時間も調べて教えてくれ、本当にいろいろお世話になりっぱなしでした。またいつかニューヨークに来れることがあれば、またこちらの宿を利用したいなあと思いました。

オーナーさんに外まで見送ってもらい、スーツケースをごろごろ引きずって駅にたどりつくと、すでに乗る予定の電車がホームに止まっていました。切符を買う列に並び、前のひとたちがあまりにも時間をかけるので、発車時間までに買うことができるか焦りましたが、発車4分前に無事手に入れて、急いで電車に乗り込みました。電車の窓から見える"Hello,Brooklyn"を見て、今からハローの人はいいなあと思いました。短すぎて、またもや駆け抜けるだけのニューヨークでしたが、次こそはゆっくり観光しに来たいです。さようならBrooklyn、またいつか。
ということで、次はJFKから羽田までです。