Day3 その7 ブルックリンからの夜景(こわい思い)、アート、野菜とドーナツ

ホテルに戻ったら、午前から午後にかけての疲れがどっと出てしまい、気付けばテレビを見ながら眠ってしまっていました。焦って外をみると、外はどっぷり真っ暗や闇…。本当は夕方くらいの明るさで出かけたかったので、ニューヨークの夜更けに一人で出かけても良いものなのかとしばし悩みました。
しかし今日はニューヨーク最後の夜。せっかくだからブルックリン側から見てみようと思っていたマンハッタンの夜景は、今日を逃すと次にいつ見られるのかわかりません。疲れてるし夜景をどこで見られるかはっきりとわからないし、どうする?でも夜ごはんは外で食べたいし…うーんうーん。ひとりMTGした結果、たぶんニューヨークには当分は来られないから、やっぱり今日見ておこう、と勇気を出して夜景を見に行ってみることにしました。
全く人気のない地下鉄の駅にビビりながらもやってきた電車に乗り込み、それなりに人が乗っていた電車にほっとしながら、3つ先の駅で下りました。その駅でほとんどの乗客が下りたので、この人たちも観光客に違いないと思い、人波に着いて行けばきっと夜景が見える場所に連れてってくれるだろうとちょっと安心しました。

駅を出たところは公園のようになっていて電灯も少なく、帰りはこわいな…ときょろきょろ見回しながら人波の後を追いました。DUMBOと呼ばれている海沿いのおしゃれエリアが近づき、いろいろなお店でパーティーみたいになって人があふれているのでちょっとビックリしました。今日は何かのイベントなんだな…と気付き、追っていた人々が、皆散り散りになってお店などに入っていくことにも気付きました。夜景を見に行く人はいないのだろうか…と見回してみたところ、カップルが海の方にむかってずんずんと歩いて行くので、とりあえず着いて行ってみました。しかし海が見えてきたところでお店に入ってしまいました…。


海はもう見えて、マンハッタンも向こうに見えたので、こちらの道に行けばメインの夜景も見られるなあというところまでは来ることができました。が、その道は真っ暗で、人っ子一人おりません。でも道の向こうの公園らしき場所に入って行く人たちが見えたので、この道だけ我慢すれば、観光する人があふれる(たぶん)公園に辿り着けるから、と頑張ることにしました。
ものすごく早足ですたすた歩いていると、車が何台か通り過ぎていきました。いきなり車が止まって声かけられたりしたらこわいよなー…と思っていたら、突然車が横にぴたーっと止まりました。自分の心臓も止まりそうになりました…。運転席の窓からブラックのお兄さんが顔を出して、何か話しかけてきました。しかしビビってるし英語だしで全く理解できません。とにかく足を止めたらダメだ…と思って必殺気付かないフリをして、ものすごいスピードで歩き続けました。しばらく話かけていたお兄さんは、チッ、聞こえないのかよ、みたいなことを吐き捨てて車は去っていきました。こーーーーわーーーいーーー


その後はダッシュして公園の入り口まで行きました。ぜーぜー言いながら見上げると、キラキラしたブルックリンブリッジが目の前にひろがってました…。半泣きになりながらiPhoneを出して撮りまくりました。ほとんどの写真がブレブレか真っ暗でした…。暗闇で目をこらすと、予測通り公園の中には家族連れやカップルや、男子同士のカップルなどがたくさんいて、写真などを撮っていて、とりあえず安心しました。

マンハッタンやー!夜景やー!と感動はしましたが、とにかくまだドキドキしていたので、立ち止まって眺める余裕なぞありませんでした。少し歩いては撮り、またすぐ歩いては撮り、を繰り返して人波からはぐれないようにするのに必死でした。今写真を見返すと、結構地味であります…。

公園の遊歩道を抜けて外に出ると、視界のひらけた広場のような場所で、何かのイベントをやっており、人であふれていました。とりあえず一番こわいところは乗り越えた…。とやっとキドキを止めることができました…。どうやら歴史ある建物に、プロジェクッションマッピング的な映像を映し出しているようでした。何が写っているのかよくわかりませんが、この写真を撮った時は星空みたいに壁面がキラキラしておったのです。鳥がばーっと飛んでいく映像があったりして面白かったです。しかしゆっくり鑑賞する余裕はもはやなく、早くホテルに帰りたい気持ちでいっぱいでした。冒険しすぎた。

駅までは人波が途切れなかったので、夜道も安心して歩くことができましたが、駅近くの公園みたいな場所に入っていくところで、またもや人々が散り散りになってどこに行けばよいのか迷いました。迷っていると、向こうから人がよさそうなカップルが歩いてきました。駅の場所を聞くならこの人たちしかいない…!と思い「すいません、駅はどこですか?」と聞いてみました。読み通りそのカップルは、「この道を渡ってあの植え込みを超えると、向こう側に地下に入る階段があるんだよ」「越えたらすぐよ」と2人でやさしく行き方を教えてくれました…。お礼を言い、言われた通り道を渡る前に車を確認するために振り向くと、カップルが「わかるかなー大丈夫かなー」って感じで振り向いてこちらを見守るように歩いていくのが見えて、ちょっとじんとしました。不安なときはちょっとした優しさが沁み入るものですのう。

本当は1つ先の駅で下りて夜ごはんを外で食べる計画だったのですが、そんな余裕はもちろんなく、ホテルのある駅で下りて帰り道沿いにあるデリのあるスーパーに入りました。そのスーパーは小さいお店でしたが、マストブラザーズチョコレートやフリーマーケットに出ていたブルックリン産のピクルスなどを並べており、おしゃれロコスーパーのようでした。

クロワッサンやボリュームのあるマフィンなどもコーヒーとともに売っていましたが、そろそろ野菜を食べたほうがいいのではないかと思い、デリでサラダを眺めていました。緑黄色野菜がたっぷりっぽいコレにしようかな…と凝視したら、かわいい店員さんが、決まったら言ってね、と言ってくれました。しかし頼み方がいまひとつわかりません。それで迷っていたら、「気になるものは味見できるわよ」と言って、凝視していたサラダからトングでひとつかみして食べさせてくれました。野菜の味をいかしすぎて、ハーブの風味しかしないサラダでしたが、食べさせてもらったし、これでいいや、と思い、これください。と言ってみました。すると店員さんが箱にせっせと詰めてくれて、これくらいでいい?と見せてくれました。ちょっと多いかなーと思いましたが、もう減らしてとか英語で言う気力もなかったのでそのまま受け取りました。
スーパーから歩いて3分くらいでホテルに着き、部屋に戻ってごろんとした後食べてみました。かぼちゃ、人参、パプリカくらいはわかりましたが、そのほかは何なのかわからない野菜がたくさん入ってました。きっと体には良いに違いない。

野菜だけでは物足りなかったので、買っておいたCHOBANIにチェリー味も食べました。アメリカンチェリーのソースたっぷりで、安定の味わいです。早く日本に来ないですかね。

フリーマーケットで買ったDOUGHのカフェオレドーナツも、油が大変なことになっていたので早く食べなきゃと思い食べました。しかし油の味しかせず、ふかふか感もゼロでした。。どこがカフェオレなのかもわかりません。買ったらすぐ食べないとアウトのようです。

テレビをつけっぱなしにしてたら天気予報をやっていたので記念に撮りました。ニューヨーク市はNYCって書いてあるとこだけですが、ニューヨーク州はこんなに広いんだぜ…。あんなカナダに近いところもそうなんだぜ…。もうカナダやないか。むしろカナダやないか。ニューヨークから来ました、って言う人がいたら、安易にマンハッタンをイメージせずに、それはカナダ(州)なのか?マンハッタン(市)なのか?と追及した方が良いです。

寝落ちする前後にミック・ジャガー兄さんがテレビで熱唱してました。深夜に芸人のバラエティーとかやってないことで、ここがニューヨークだったことを思い出しました。
ドロドロになって眠った後、最終日に思い残すことが無いよう満喫するために、頑張って早起きします。