Day2 その6 ニューヨークとモダンとアート3
次の展示の準備で描き変え中の通路を抜けると、現代写真のコーナーが現れました。 街中のサインからアルファベットを抜き出した LEE FRIEDLANDERの作品です。彼の作品はNew Documentsチームの中でもポップで好きでした。ストリートフォトのブツ撮りのコツはリー、人物撮りのコツはゲイリー・ウィノグランドから学んだような気がします。自分的にはダイアン・アーバスよりもこの二人の写真の方が衝撃だったです。
Helen Levittのカラー写真がスライドで次々と映し出されるコーナーも発見。彼女の写真はドキュメント色が強いイメージがあったんですが、こうしてみると私小説みたいなイメージ。音楽かけてほしい。ちょっと刹那系の。
これも一瞬作品かと思いましたが、今までが目を開いてコーナーでこれから目を閉じてコーナーが始まることを教えてくれる標識でした。己の姿もちらっと映りこんでしまっておりました。目を閉じて感じろってことなのかしら。夜の無い世界で僕らは目をつぶるのだろう的な。
パステルで境界があいまいな感じがお好みだなーと思って撮ったんですが、誰の作品かメモ写真撮ってなかった。夜明けがデザインされているようにも見える。
Jasper Jonesはさすがにメモなしでもわかるのでラクでございます。アメリカ国旗をShabbyにしてるんだけど、情感などは一切感じず、あざといながらも堂々としている感じがアメリカっぽい。
前回気になっていたMarcel Broodthaersの作品がまた現れました。横から撮ると微妙にぷっくりしているのがわかります。この形はなんとなくアルプっぽくてかわいい。ただ幾何学を組み合わせているだけなのに、何かしらのサインを示しているような気にさせられるから面白いです。
最後に今出てきた的なアーティストをまとめたコーナーがあって、そこでこの作品を見つけました。ちょっと見、新聞に載ってるような人物写真に見えますが…
ズームしてみるとこんなことになってます。しかも1つ1つのアイコンは結構ふざけてる。AAのよう。
作品が暗くて見えないぞーと近づいても真っ暗だったので、額縁含んだ全体が作品であることに気付きました。Allan McCollumという人の「Collection of Forty Plaster Surrogates」という作品です。数えると本当に40枚あるのです。Surrogatesはどう訳せばいいんだろうなあ…
MOMA鑑賞最後に気になったのは、Arch ConnelyのSelf-Portraitという作品です。ツブツブでこのタイトル…ちょっと心に疼くものがあるのですが、つぶつぶがパールなので、ギリギリのところで乙女チックの方にころんでかわいく感じるんです。この作品は普通に購入して部屋に飾れるかも。いや買えないけど。この方はほかの作品も楕円だったりして、この形にこだわりがあるようです。頑張れば作れる気もする。
約3時間、わりと駆け足でしたが、一応館内全体を見渡しすことができました。
そういえば子どもになれるセットで写真を撮るのが大人気でした。自分もフィンランドの科学館みたいなところでこういう写真を撮ったことを思い出しました。行列だしぼっちだしで今回は他人の写真を盗み撮りするだけで終わりましたが。
帰りにミュージアムショップものぞいてみましたが、特に買いたいほどほしいものは見つけられませんでした。気になった作家の作品集を買いたいなーとライブラリーものぞきましたが、あまりにも本がありすぎてお目当ての作家ものは見つけられず…。収穫もなく、立ちっぱなし歩きっぱなしですっかり疲れ果て、お腹もすいてきました。しかし疲れていたので今日はさっさと夜ごはんを買ってホテルでごろごろ食べることにしました。
次はMOMAの近くで有名なB級グルメごはんを手に入れに行きます。