Day2 その3 KIOSK、レモンとナッツとレッドベルベット、Shabby Chic

雨はあがりましたが、まだ薄曇りのNYを地下鉄で移動し、SOHOまでやってきました。さすがに繁華街だけあってごちゃごちゃとして賑やかです。手始めに近くにあったSABONに入ってみました。お安く手に入れようという魂胆だったのですが、商品を眺めていると、ヒゲのおしゃれ男子が話しかけてきました。どうも「そっちでお試しできるけど、やらない?」というようなことを言ってるようでした。そっちというのは日本のSABONにもある、スクラブを試す水場です。「いや…大丈夫」と答えて引き続き商品を眺めてましたが、隣にいた日本人女子にも同様のことを言って、たたみかけるようにアピールして水場に連れて行ってる様子を目撃して、気持ちが若干萎えてきました。しつこい接客は万国共通なのか…というかアメリカ仕込なのか?…がっくり来て何も買わずにお店を出ました。

そのまま道なりにぶらぶら歩いてると、前を歩いていたNYの女子大生*1が、ひょいとあやしすぎるお店の階段を上がり始めました。よく見ると階段に「KIOSK」と書いてあります。どんなお店だか気になって、後ろにくっついて上って行きました。たぶん一人ならこわくて上らない階段であります。

お店の中は階段の雰囲気から想像していた感じと全然違って、キレイで開放感があったので安心しました。美術館や博物館のように一定間隔で雑貨が並べられております。雑貨は作家系や職人系のものであると思われました。日本の製品もあり、七味とか、ちりとりとか謎のラインナップもありました。美術館のようにぐるっと1周しながら雑貨を眺めてたら、先に入った女子大生たちが途中でお店の真ん中でガールズトーク始めてました。おもしろい空間だけど特に心にひっかかるものはなくお店を去りました。

あやしい階段を下りて街に出た後は、SOHOの最大の目的であるGeorgetown Cupcakeにやってきました。NYにはカップケーキのお店はたくさんあるけれど、全部訪ねるわけにはいかないので、厳正な検討の上、見た目がきゅっとして美しいこちらのお店に行くことにしたのです。本拠地は西海岸で、テレビのリアリティ番組でお店ができるまでのドキュメントを流したりして、人気が出たそうです。その番組見たい…

中に入るとカップケーキが並んだショーケースがお出迎え。あれ?でも白と黒だけで、アメリカにしては地味…?

と思って近づいてみると、かわいいお花のアイシングが飾られてました!大味のアメリカらしからぬ、可憐でセンスの良いデコレーションです。
お腹が空いていたのでお昼ご飯がわりにイートインしていきたかったのですが、あいにく2,3個しかないテーブルといすは満席だったので、仕方なくto goしました。頑張って絞りましたが選びきれず3つも買ってしまいました。

しかしホテルに戻ってきてあんなにきゅっとしていたケーキの見た目が崩れていることにショックを受けました。この箱のこの入れ方だったら絶対に崩れることはないと思っていたのに…。地下鉄を出るときにレーンでひっかけて袋をぐるっと1回転させたのが原因です…うう…

気を取り直してまずはレモンのカップケーキを食べてみました。上にのっかっているフロスティングが、激甘でじゃりじゃり系だと思って口にしたら、ミルキーさが濃厚ながらも、ほんのり酸味があってさっぱりしていて、意外や複雑な味わいだったので感動しました。カップケーキ部分もしっとりしていてレモンの香りたっぷりでとてもおいしかったです。

ハートがかわいいレッドベルベットは、どうしてもあきらめられず最後にエイっと選んでしまいました。このフロスティングも同じくミルキーで、しっとりココア生地とぴったり合って最高でした。

ガナッシュにへーゼルナッツがたっぷりまぶされたこれも、大味からは少し遠い、丁寧で上品な味わいで美味でございました。ナッツのかりかりとガナッシュの濃さ、ケーキのしっとりさがからみあっているのです。やっぱり見た目がきゅっとして美しいお菓子にはハズレがないなーと確信しましたです。
しかし、このお店のフロスティングだけがこんなに美味しいのか、他のお店のものと食べ比べたくなってしまいました。比べるならやっぱりマグノリアベーカリーのものかなーと思い、お店を探しておきました。

そういえば、Georgetown Cupcakeを出て地下鉄の駅に向かっているとき、「あ、このお店かわいい」と思ったお店がありました。良く見るとShabby Chicの本家の方が経営しているお店でした。たぶんお高いけど参考にするために見てみようと中に入りました。

中はShabbyな家具が並び、どれもこれもうっとりするくらい素敵でした…。本気のアンティーク風味で汚れや傷などもあるものはあるのに、上品でガーリーな花柄がトッピングされているので、とてもバランスよくなっているのです。興奮しすぎてぶれまくっている。

ブルー系のベッドルームもあったのですが、そこはお客さんが商談中だったので撮れませんでした。赤・ピンク系のこちらもかわいいのですが。
記念に何か買おうかなーとお店を見回してみましたが、エプロンですら$100超えという厳しい環境であったため、うっとりするのみで去りました。そういえばここの店員さんだけは1行「何か聞きたいことはある?」しか喋らなかったので、何を言ってるのかよくわかりました。
カップケーキを食べて歩き疲れを癒した後は、前回のNY旅行で行けなかったあの美術館に行ってきます。

*1:たぶん