いちごタルトとバナナとココナッツのタルト


イルプルレッスンの1回目は、2つのタルトを習いました。1つ目はタルトゥ・フレーズ。いちごタルトです。土台はパートシュクレで、中にはクレーム・ダマンドがつまってます。パートシュクレは、前の先生には手ですって粉チーズ状にする方法を習ったと思うのですが、イルプルではひたすら木べらで混ぜていくという方法を習いました。タルトは寝かせないといけないので、レッスン中に組み立てた方はお店で作られたものを使い、自分が作ったものは持ち帰るという贅沢なレッスンでございました。いちごとダマンドの間には、いちごのポンシュをうっているだけなので、崩れを防止するためにいちごはレッスンでは上にのせず、持ち帰ってから組み立てました。持ち帰ると言ったら、さちのか1パックをポーンと渡されたので、イルプルのレッスン料が高い理由が納得できてしまいました。上に乗りきらなかった分をそのまま食べたところ、いちごだけでも甘くてとってもおいしかったです。
いちごにはいちごのジュレをまぶしているので、とことんいちご尽くしなのです。いちごよりいちごかも…と思うほど香りたっぷりです。洋菓子をほどんど食べない甥っ子2号が、自ら「おいしいね〜!」と言って食べてたらしいと聞いてとってもうれしかったのであります。

もう1つはココナッツが入ったアパレイユを流し込んで、ソテーしたバナナをのせたタルトです。上にたっぷりアプリコットジャムをぬっております。これもちゃんと作るのです。アパレイユにはサワークリームを使っているので、さわやかな味わいでした。アプリコットのジャムの味がちょっと強かったかな。

この日はクレープブルトンヌの実演だけのレッスンもあって、試食がとっても豪華でした。もちもちしたクレープの上にのっかったチョコレートソースが、濃厚で香りが豊かでとっても美味でした。PECQのクーベルチュールを使うと、この味になるらしいです。弓田先生のV社のdisりっぷりを聞いてビビりましたが、今後慣れていくことをこの時はまだ知らない。

今日はリキュールの日ねーという先生の声を聞いて、生徒さんみんなでハテナ顔になりましたが、イルプルが直輸入しているリキュールを試飲できる日だということを徐々に理解していきました。この日はフランボワーズのリキュールでした。リキュールだけ少し味を見たら、フランボワーズの甘酸っぱさがつんと鼻に抜けてとってもおいしかったのに、シャンパンで割ったらただの酒となってしまい、飲みきれませんでした。しかし日本にはお菓子を美味しくするリキュールが無いからと言って、自分たちで輸入してしまうという熱さには感動してしまいます。街のケーキ屋さん&お菓子教室が、商社のようなビジネスをするのは苦労の連続でとても大変だったとの事。その辺のお菓子がイルプルのお菓子にかなわないのは、徹底した材料へのこだわりもその1つだとわかったのでありました。

そしてそして!お酒のおつまみ?的にお店でも出しているキッシュが出てきました。豪華すぎる試食タイムに感激しっぱなしです。写真はないけど、先生の作ったいちごとバナナのそれぞれのタルトも1切れずつ配られているのですよ。キッシュはチーズとパンチェッタがたっぷり入って、こんな美味しいキッシュ食べたの初めてかと思うほどでした。

自分で持ち帰ったタルトシュクレでは、チェリーのタルトを作ってみました。チェリーはキルシュで煮立ててクレーム・ダマンドに入れてみたのですが、全然味がつながらなくてびっくりしました。やっぱり教室で習ったことをそのまま復習すべきだった。

でもタルトシュクレはさっくさくに焼きあげられて、とてもうれしかったのです。自分至上最高のタルトかも!