神保町の日々を癒したcafe flug


神保町ではかつて毎日終電間際みたいな生活をしていたので、本好きの人が評価するように「魅力的な街」だとは、残念ながら全く思えなくなってしまいました。今はいろいろな理由で行くこともなくなりましたが、一番辛かった日々に、この辛さを少しでも緩和するために素敵カフェにでも行こうと見つけたのがcafe flugでした。大通りから少し小道を入ったところにある小さなお店です。

お店はいつも程よく静かで、小さなお店なのに、席と席の間もゆとりがあって、居心地がよかったです。旅をテーマにしているということで、お店の中には旅本が並んだ棚があったり、世界各地で買い集められた雑貨が飾られてたりします。

ランチのメニューは3つで、日替わりプレートと水菜と白髪ねぎの塩ぶたごはん、それとこの目玉焼きのせ甘辛そぼろごはんです。味はバジルごはんの辛さがなくなって、和風の味付けが濃くなった感じです。シンプルな味付けのお豆のサラダもついてます。ボリュームは控えめです。ランチは全種類食べてみました。日替わりは日本風ではないお惣菜が何種類かのったものでやっぱりボリュームは控えめ、塩ぶたごはんはもう少しボリュームがありましたが、どれも味はふつうのカフェ飯といったところでした。でもちゃんとした野菜のはいったおかずにお米のごはんを食べられて、雰囲気が落ち着いてて、食後にコーヒーも飲めて…と言うお店をこの界隈で他に見つけられなかったので、とても重宝していました。

ごはんにはスープつき。これもよくあるコンソメ味のスープでしたが、心が寂れている時に、温かい汁物がごはんについていると満たされます。本当に。

コーヒーもふつうにおいしい味でした。ここでコーヒーを飲んでぼーっとする時間だけが、忙しい日々を癒してくれる時間でした…と書きたいところですが、このお店の中でもPC広げて仕事してたな…。なんか雰囲気壊してスイマセンと思いつつ、かちゃかちゃ音をさせておりました。このお店は夜も遅くまでやっているので、夜ごはんが食べられる時は仕事場から逃げ出して食べに来たりしてました。そういえばこのお店に行くまでの小道沿いに飲み屋が並んでいるのですが、店の中の赤ら顔のサラリーマンたちを見て、どういう仕事してたら、7時でそれくらい赤くなるまで飲んだりできるのかなあ…と真剣に思ってしまっていた気がします。完全に病んでました。やっぱり今、いろいろ思い返しても何か辛い神保町であります。