3日目 その3 妙心寺大法院で紅葉を 京都・奈良2011


嘯月で紅葉を手に入れた後は、再びバスに乗って北野白梅町まで戻って来ました。嵐電に乗るためです。嵐山にはJRでしか行ったことがないので、初めての嵐電です!

駅のホームはとてもこじんまりとしていて、行き先表示番は昭和のままで止まってしまっているようなモダンなフォントです。叡電といい嵐電といい、京都のローカル電車はのんびりとした空気感でほのぼのします。

北野白梅町から3つ目の妙心寺で下り、iPhoneでマップを見ながら次なる目的地へと向かいます。地図で見るとこちらの道からの方が近いなーと思い裏道を歩いてきたのですが、裏道すぎてまたもやふつうの住宅街ダンジョンにハマりました。ハマりながらもミラーを飾る赤い実は見逃さない。

ムラサキのケイトウがキレイだなーと思って撮りました。たぶんご近所の方が育てているんだと思う。

ちゃんと表の参道から行ったほうが良かったかな…と迷い出した時に、目的の大法院の入り口が見えてきました。ここも期間限定公開系で、春と秋にのみ中に入れるようです。

門から建物まで、小さいながらも素敵な庭があり、入口近く少しボルドーがかった実がお出迎えしてくれます。

紅葉だけでなく、緑の葉も気持ち良いです。

この門の先には入れませんでしたが、門近くの紅葉がかなりきれいに色づいてたので撮ってみました。

さらに奥の方にある木々もきれいに色づいてました。近くには行けないので空から撮る。

建物近くの楓も真っ赤で美しいです。白い壁に映えます。

全体像はこんな風です。木枠のこげ茶と、壁の白と、紅い楓の組み合わせが美しいです…。

大法院は穴場らしく、10分くらい庭の写真を撮っていましたが、その間入ってくる人は誰もいませんでした。建物の中も静かで和やかな雰囲気が漂っています。

メインの庭に行く途中に、別棟の建物がありました。向こうに見える庭が絵画のようです。

楓の葉がたくさん散っているので、紅葉も期待できるかも…!と気持ちがアガりました。

メインの庭の前にやってきました。鑑賞している人は5,6人から増えず、ゆっくり鑑賞することができました。

庭の前に座ることができました。全面紅葉というわけではないですが、とてもきれいな庭で心が洗われました。

左の方はメインの庭ではないですが、こちらの方が色づきが良いです。

こういう静かでゆっくりできて、紅葉がきれいな庭がある場所にやっと来れた…と感動しました。今回の京都旅行でこの大法院が一番気に入ってしまいました。

灯篭を囲む敷石の並べられ方が美しいです。

しばらく座っていたらお茶とお菓子が出てきました。大法院は入るのに600円かかりますが、お茶とお菓子つきで600円とはかなりお得なのであります*1。糖分をあげすぎでは…と我ながら思いましたが、この旅のテーマは「紅葉とお菓子の旅」なので、旅の間は仕方がない、と自分に言い聞かせておいしく頂きました。素敵な庭を眺めながら、もっちりしていておいしい栗ようかんと少し苦い抹茶を頂くひとときは最高です。

庭は前だけではなく、横にも続いていてぬかりなく美しいです。マダムたちも雰囲気に合わせて、静かにお喋りしてくれるので気になりません。

お茶を飲み終わったので立ちあがると、縁側にはらりと楓が落ちていました。

建物の中も少し見て回ってみました。障子の格子の意匠がモダンで素敵です。

わびさびを感じさせる鐘?です。渋いです。

最後にもう一度少しだけ庭を見回ってみたら、奥に白い椿が咲いてました。可憐。
本当は、奈良に行く前にもう少し紅葉で満足できるところに行きたい…と思っていたので、少し時間的にきびしそうだったけど、八瀬の瑠璃法院まで行ってやろうと思ってました。しかし大法院でとっても満足できたので、今日はもう無理せず、奈良に移動しようと思えました。
次はもう少し妙心寺の中をぶらぶらしてみます。

*1:お茶とお菓子をつけたら1000円くらいというところが多いと思われます