2日目 その6 岩倉実相院で紅葉を 京都・奈良2011

次はそろそろ(1)人が少なく(2)確実に紅葉してそうなところ、に行きたいと思っていたので、行くのが少し面倒そうな岩倉実相院に向かうことにしました。四条駅から終点の国際会館までは15分程度で着いたような記憶がありますが、そこからさらに京都バスに乗らねばなりません。実相院行きのバスは本数も少なく、下手すると見た感じ時間をつぶせる場所も無さそうな国際会館駅で30分以上待たされてしまいます。京都バスだと洛ナビが使えないので、地下鉄の時刻表と見比べて、バスを待つ時間が少なくなるようにホテルを出る時間を調整しました。

調整した甲斐あって5分程度待ってすぐにバスはやってきました。15分ほどバスに揺られて岩倉実相院に到着です。門のあたりは人がいなかったのですが、横の駐車場にツアーバスが何台も止まっていたので嫌な予感がしました。

嫌な予感は的中し、入ってすぐの部屋に、ツアー客と思われるおじいさまやおばあさまが山盛りおられました。写真は縁側に人がいなくなった瞬間をねらって撮ったので静かそうですが、お喋りする声で建物内はあふれまくってます…。

空いたところで紅葉鑑賞にはメインと思われる庭に出て1枚

2枚、そして紅葉もそれほどでもないな…とさらに数枚撮っていたら、横に座っていたじじいにイライラした口調で「姉ちゃん、そろそろワシらに譲ってくれ」と感じ悪く言われました。え…ここを占領していたのは数分なのに…。どうも連れのおばあさんをわたしが座っていた位置に配置して紅葉バックに撮りたかったらしいのです。構図を工夫すれば他人をどかさなくても十分思った写真が撮れるのにと思いました…。しかし面倒臭いので譲りました。

ここではゆっくり鑑賞できないどころか写真も撮れない…とがっくりきたので、さっさと巡って早々に退散することにしました。立ち上がった時に縁側のししおどしに目が止まり、浮いていた花がかわいくて少し気分が癒されました。でもこれ何て花だろう?初めて見る花です。

縁側は横にも続いていたのですが、こちらは等間隔に人が居座っていたので、人が去るのを少し待ちました。開いたスペースにささっと入って、先ほどいちばん紅葉していると思われた箇所をサイドから1枚。

やっぱり庭に池があるのは和みポイント高いです。人が少なければ、素敵なひとときが過ごせたのは間違いないです。

しかも庭の裏に回ると、スケールの大きい枯山水まであるのです。なんか宇宙的なイメージ。しかしこちら側の縁側には異国の観光客の方々が占領しており、通り過ぎるついでに写真を撮る程度の鑑賞時間しか取れませんでした。

縁側から少し突き出した鑑賞台のような空間があったので、そこから撮ってみました。枯山水横の木々も、本当ならもっと美しく紅葉しているんでしょうか。枯山水と紅葉のがっつりした組み合わせは、あまり見られ無さそうなので、きれいに色づいていないのが残念でなりません。
そのほか実相院には建物内に撮影禁止の「床もみじ」と言われる床があります。つるつるして黒光りする床に、庭の紅葉が反射されて真っ赤に染まるのです。しかしこの時はあまり紅葉していなかったため真っ赤に染まる、と言うほどではありませんでした。ちなみに緑のシーズンには「床みどり」と名前を変えるようです。

見どころが多くて、人さえ少なければお気に入りの場所となりそうな実相院でしたが、さっと写真を撮るだけでさっさと出てきてしまったのであまり良い印象が残っていません。思いの他早く完了したので、バス停の横にある公園で、バスの待ち時間をつぶすことにしました。この公園の紅葉は、実相院の中よりもはるかにきれいに色づいております。

青い空にはためく紅い葉を見てると気分が晴れます。

20分ほど待つと、国際会館ではなくて四条河原町行きのバスがやってきました。バスマップに乗っていない路線だったので、2日乗車券で乗れるかな…と迷ったのですが、国際会館行きはさらに待ちそうだったので、まあお金がかかってもいいか、と乗ってしまいました。河原町近辺にやってくると道路が混み混みで少し時間がかかりましたが、乗車券でOKだったので乗っておいてよかったです。市バスは機械にスルっと通せましたが、京都バスにはそんな機械がないので裏の日付を見せるだけで大丈夫でした。
朝やってきた三条河原町で下りた後は、行きたいお店をめぐってお買い物をします。