2日目 その4 菓子・茶房チェカで不思議な形のティラミスを 京都・奈良2011


今熊野観音寺を出てバスに乗り、地下鉄へと乗り継いで再び蹴上までやってきました。今日は南禅寺の入り口を通り越してさらに先に進みます。この辺りは道路幅が広く、建物も密集しておらず空が広々としています。

京都には何度か来ていますが、街の真ん中にこんな広々とした空間が広がっているなんて初めて知りました。そういえば動物園や美術館などがある岡崎と言われているこの地域には、あまり来ていないことに気付きました。こんなに気持ちよく歩くことができる場所だなんて初めて知りました。何度来ても初めて見る風景に出会える京都には当分飽きそうにもないです。

10分ほど歩いて、大きな道路沿い建つ、かわいい小さな建物までたどり着きました。目的の菓子茶房Chekaです。キラキラした光に真っ白な壁が反射して、清潔感いっぱいです。

1階にあるショーケースからケーキを選び、2階のカフェに入りました。お昼時のせいか、他にお客さんはおらずのびのび過ごせました。中も真っ白な壁に囲まれ、置いてあるものも美しく整えられていましたが、この小上がりのせいか暖かい雰囲気で、くつろぐことができました。

飲み物メニューには加賀棒茶もあり心ひかれましたが、三重県にあるアルケミスタコーヒーというお店に、こちらのお店のケーキ合わせたブレンドを特注しているという説明を見てコーヒーに決めました。

窓際の席からは動物園が見え、ロケーション抜群です。気持ちの良い日差しを堪能していましたが、あまりの日射に目をぱちぱちとさせていたら、お店の方がブラインドを少し閉めてくれました。

程無くしてケーキとコーヒーがやってきました。お皿やカップも作家製のこだわりものと思われましたが、どことなくかわいらしさを感じます。このお店全体の雰囲気にもかわいらしさはただよっています。

ショーケースの中のケーキはきゅっとしている形状でどれもかなり好みでしたが、一番気になっていたこの不思議な形のティラミスに決めました。タルトの上をドーナツ型のホワイトチョコレートが覆っており、中央にエスプレッソのソースがかけられています。チョコレートとタルトの境目には少し苦目のつぶつぶがちりばめられていました*1。見た目はとってもかわいいのでときめきますが、チョコレートもタルトもすこし固く、食べるのに苦労しました。断面の写真も撮りたかったですが、崩れてしまってダメでした。中にはホワイトチョコレートのムース、タルトの中はチョコレートケーキでした。自分が認識しているティラミスとはだいぶかけ離れたものでしたが、これはこれでおいしかったです。ちゃんと甘くて、大人も子供も大好きな万人に受け入れられる味です。自分はもうちょっとクセがあるものも好きなので、もう少し苦みが強かったりしても良かったなーと思いました。
コーヒーは確かにこちらのケーキに合わせているだけあって、甘味の強いケーキにぴったりな少し苦みのきいたブレンドでした。かわいい入れもので味わうコーヒーは、さらに美味しく感じます。

お会計時に横の棚に、これまた好みなきゅっとした形状の焼き菓子が並んでいたので3種類買ってしまいました。スパイスのクッキーだけお土産にして、他2つは味の勉強の名目で自分で食しました。

ガレットはバターたっぷりでリッチな味わいです。クラッシックなレシピに忠実に、かつ丁寧に作っている味でした。

レモンピールの入ったサブレは、もう少し酸味が強いのかと思いきや、こちらもバターの風味のする素朴な甘いサブレでした。やっぱり丁寧な仕事ぶりを感じられて、自分もこんな風にお菓子を作れたらいいのになーと思いました。
美味しいお菓子に素敵な空間、親切な接客で疲れを癒した後は、午後どう過ごすかまだ決めていなかったので、ホテルで少し休んでひとりMTGすることにしました。

*1:何かわかりませんでした