1日目 その5 安楽寺で紅葉を 京都・奈良2011


霊鑑寺を出て、法然院方向に歩くこと数分で安楽寺に到着しました。入り口が見えるところまでやってきて、辺りが青々としているのでがっくりきました…。こういう風景を期待してやってきたからです。紅葉が階段に散るにはまだまだだったようです。

中に入るとこんな風に手入れされた前庭がありました。ここも穴場と思って来たのですが、数十人のツアーの団体客なども来ていて、それほど穴場ではないことに気付きました。といっても、少し待っているとこんな風に誰も写り込まない写真を撮れる時間もあったりもします。

入ってすぐ右手には、きれいに色づいた紅葉をバックにお地蔵さんが立っておりました。ここだけぱっと華やかに色づいていたので、釘付けになりました。

紅葉した木の隣には、白い椿も咲いてました。紅葉した木、後ろのクリスマスツリーのような形をした木、いろいろな木々がリズムよく植えられてます。

椿と紅葉の2ショット。難しかった…。あまりうまく撮れませんでした。

くつを脱いで中にあがると、すぐ目の前のお堂で安楽寺の由来をお坊さんが語って聞かせてくれていました。団体のお客さんたちはすぐにそこに入って静かにお話を聞いてました。野良観光客の自分も中に入って話を聞けるようでしたが、このスキにいろいろ見て回ろうと野良っぽく行動しました。

上の写真の紅葉した方に行って、近くで写真を撮ろうと端の方まで行ってみると、目下にはこんな風景が広がっていました。盛り土をして苔むした小さな丘の上に、「縁」と書かれた石が埋まってます。

禁断のズームを使って、その手前の花のあしらいを撮ってみました。アップで見ると石の配置とか不思議な感じです。

お堂にはこんな御簾がぶらさがってました。こういうのよく見ると、丁寧な造りでかわいい工芸デザインだなあと関心ます。

お堂の回りの縁側をぐるりとまわって中庭の方へ。中庭と縁側…最強の組み合わせです。縁側の位置がわりと高く、中庭を見下ろすような感じです。

縁側の先には鐘もぶらさがっております。現役なのかしら。

中庭を見下げたところ。ランダムに樹木が植えられているようにも見えましたが、こうしてみるときちんと整えられているんだなーと思いました。

中庭をぐるりと回って、椿ごしにお堂の方を見てみました。

もう1つの部屋に入って、くるりと振り向くと

窓の外にはこんな風景が。つつじの丸々した植え込みがかわいいです。

ところどころ紅葉している木もありました。人はそんなに多くなく、ゆっくりこののどかな風景を眺めることができました。

もさもさしてかわいい…つつじの花がこの丸っこい植え込みいっぱいに咲く様を想像してときめきました。安楽寺もいつも拝観できるお寺ではなく、11月と12月上旬の期間限定なのですが、つつじとさつきが咲く5月も一般公開しているようです。

つつじの庭の縁側でぼけーっと過ごした後、再び中庭の方へ戻ってきました。椿とつつじの季節が同じだったらよかったのに…

赤い実がついたものはよく見かけましたが、手前のオレンジの実がついたものは安楽寺でしか見かけませんでした。赤い方がかわいいですが、見つけた時は限定品を手に入れたような気持ちに。

中庭沿いの縁側から、今度は渡り廊下の方へ進みます。

渡り廊下からは、つつじ庭方面の紅葉した木がよく鑑賞できました。

街の中心部から数十分バスに乗っただけで、この風景を手に入れられるとは素敵すぎます。

渡り廊下の向こうには、ちょっとおされなカフェ風の建物があってびっくりしました。お寺の中にカフェがあるとは…。ギャラリーなどに使われていて、ライブなども行われているようですが、看板でお茶のメニューも出ていたのでイベントが無い時にはカフェとして利用できるのかもしれないです。

紅葉は少し外してしまいましたが、素敵な建物を庭を満喫できて満足しました。この後法然院に行くコースを取る人が多いようですが、ちょっと冷えてきたので一旦ホテルにチェックインして休むことにしました。