ブルーベリームースの水まんじゅうを作る


夏に使った水まんじゅうの素が余っているので、何かを作ろうとレシピを探したところ、スーパーパティシェ(笑)の辻口氏がドヤ顔している和菓子レシピ本に、カシスのムースを中に閉じ込めた水まんじゅうが載っていることに気付きました。味がまったく想像できないので好奇心にかられて作ってみました。しかし材料に指定されたカシスのピューレがなかなか見つからず、ネットで見つけましたがやたらに高いので、手に入る果物でピューレから作ることにしました。スーパーの果物売り場を物色して、洋梨とかいいかなーと考えていたら、冷凍食品コーナーでブルーベーリーがを半額で売っているところを目撃したので、迷わず購入しました。280円くらいでした。何てお買い得。

半解凍したブルーベリーをミキサーでピューレにし、すこしぐつぐつ煮込んだところに、レンジでチンして溶かした寒天を投入しました。ムースはふつうゼラチンで作るのですが、水ようかんの時の寒天があまっていたのと、エルメがマカロンの中に入れるフランボワーズのムースに寒天を使っていたので真似したかったのです。たぶん、煮込む前に生クリームを7分立てにして冷蔵庫に入れておくべきだったのですが、すっかり忘れて鍋を火にかけてしまったので、慌てて生クリームを泡だてました。焦りすぎて気泡を抜くのも忘れたらぶつぶつに。申し訳程度に表面をカードでならしたら、もう固まりはじめたらしくカードを動かした跡がついてしまいました。おそるべし寒天の凝固パワー。

しっかり冷やしてブルーベリーのムースができました。味見してみたところ、これだけですごくおいしい!!砂糖はブルーベリーの1/4くらいしか入れていないのですが、ちゃんと甘いのです。おそるべし果物の果糖パワー。そして寒天を使ったので、キューブ型に切ってもなかなか崩れません。口に入れると最初は寒天のぷるっと感が感じられるのですが、後味はすぅっと溶けて生クリームのふんわり感が感じられます。とってもおいしかったので、今後もいろいろな果物でムースを作ってみようと思いました。

その後水まんじゅうを作ったのですが、火にかけすぎたらしく、流し缶を入れ替えたりしてたらあっという間に固まってきました。そして予定ではもっとキューブが埋まるはずだったのですが、何か浮いてます…。早くも失敗の予感…。

そして冷凍庫で冷やし固めたものを取りだしたところ、その予感が当たったことに気付きました…。何か思っていたものと全然違う…。何このブロックを組み合わせたような見た目…もしくはボタン…。水まんじゅうはしっかり甘いので、凍っていてもそこそこ甘さは感じましたが、全体的に今ひとつ味のパンチが弱い感じでした。もっと雪見だいふくみたいになることを期待していたのに…。でもこの研究により、果物のムースを寒天で作るととてもおいしいという結果を手に入れることはできました。水まんじゅうはもっとお菓子の腕があがってから来年の夏に再チャレンジします…。