2日目 その4 Favoriの乙女なパンとお菓子 金沢2011


まだポットに残っている加賀棒茶に後ろ髪をひかれつつ、次の目的のためにひがし茶屋街を出て、下りたバス停を通過し、浅野川大橋を渡りました。浅野川は京都の賀茂川を思い出す、穏やかなで静かな川でした。午前中の光が気持ち良いです。

橋を渡ると尾張町という町になります。近江町市場のある武蔵が辻方面にてくてく歩いていると、こんな雰囲気のある建物に結構出会えます。

バス通りから1つ裏の路地に入り、少し歩いて目的のfavoriにたどり着きました。町屋を改造したパンと焼き菓子のお店です。引き戸を開けてくつを脱いでお店に入ります。小さなお店の中にはかわいい焼き菓子がたくさん並んでいてかなり目移りしました。しかし、目的は看板にも書いてある野菜のグラタンパンだったのですが、残念ながらまだショーケースには並んでおりませんでした。お店の中に飾ってある東欧系の人形や手芸の雑貨もとてもかわいくて、お店の中の写真も撮らせてもらいたかったのですが、小さなお店で次のお客さんが並んでいたので遠慮しときました。ぜひ実際に訪問して、中に入ってかわいさに感動してほしいです!

手に入れたパンの1つ目はクロワッサンです。小ぶりでふんわり系です。甘い系以外のパンがクロワッサンしかなく、妥協の気持ちで買い、SECCOのようなカリカリ感が全く感じられなかったのであまり期待していなかったのですが、口に入れたとたんに広がるバターの香りがとても良くてなかなか美味でした。

見た目に一目ぼれしたのは、いちごと小豆のマフィンです。写真は1日持ち歩いたので粉砂糖がどろどろになり、かわいそうな見た目になっていますが、いちごの赤がポイントになってとてもかわいい子だったのです…。そして見た目だけでなく、味もしっとりした生地の中にひそむあんと、酸味のあるいちごのさっぱりとした味わいがからみあって、とてもできる子でした。どっしりとして重めながら最後までとてもおいしく頂けました。

もうひとつはレーズンのビスケットです。確か全粒粉だったような。グラニューのじゃりじゃりと、ざくざくのクッキー生地と、ジューシーなレーズンの定番の組み合わせはとても懐かしい味がしました。丁寧に作られていて本当においしかったです。

かわいいお菓子パンを手に入れた後は、次の予定のために武蔵が辻からまたバスにのり、香林坊で降りました。しかし時間が少し余っていたため、大きな道路を渡って1つ目の小道を入った場所にあるLINEといううつわのお店を覗いてみました。ここも素敵なものがたくさんありましたが、すごくほしい!までアガるものが見つからず…結局何も手に入れずにお店を出ました。
そろそろ時間になってきたので、今回の旅の食のメインとも言えるお店に向かいます!