2日目 その2 お茶屋の志摩には坪庭と花生けがたくさん 金沢2011


琴のある部屋の向かい側にも、掛け軸が飾られた床の間がありました。

その下にそっと飾られたお花も正子系。この入れものに、この小花を飾るバランスが粋です。

飾り窓の格子は、竹の質感をいかしたデザインになってます。

廊下と階段をはさんだ向かい側に、同じくらいの広さの客間があります。その向こうに木々が見えるので、もしや…と思って近づくと

やっぱり坪庭がありました!この囲まれ感が好きです…。

覗き込むと、庭に灯篭なども見えます。赤い葉と緑の葉の木がバランスよく配置されています。

天井からつるされていたランプはちょっとチャイニーズテイストです。こんなデザインが江戸時代からあったなんて驚きです。建物だけでなく、使われていたあらゆるものは江戸時代からそのままにしているそうです。

さらにその先の部屋にすすみます。坪庭が臨める窓には、小技を施した手すりが。隅々までデザインがいきわたっています。

一番奥の部屋には小太鼓が飾ってありました。このくすんだグリーンの壁と掛け軸の「月」の文字、お花のバランスに美意識の高さを感じます。

そのそばに置いてあったひじかけ?小花がらのファブリックがかわいい。しっかりした造りです。

夏の夜にここから庭を眺めながら、かき氷を食べたいです。ビールは飲めないので言い出さないことにした。

1階にやってきました。坪庭はこじんまりとしていますが、きちんとお手入れされていて、地面も苔むしてます。苔って確かお手入れ大変だったような。

縁側にも素敵なお花が生けられてました。こういう枝の自然な感じを生かしているのが正子風です。隣にはナゾのかえるの大きな置物が置いてありました。

芸者さんの控えの間に入りました。2階に比べるとだいぶ暗いです。でもこんな風な飾り間もありました。

部屋から庭を眺めるとこんな感じです。鮮やかな青に敷物も、当時のものなのかはナゾです。

台所はさらに真っ暗で、夜ここで食事の支度をするのは結構大変だったと思います。結構広く井戸もありました。仕出しの弁当じゃなくて、ちゃんと中で作ってたのはすごいです。

1階には芸者さんが使っていた小物類も展示していました。お花のかんざしは今売られていても全く違和感のないかわいいデザインです。

かんざしとくしです。コロコロした玉がかわいい。

ぽち袋は、今雑貨屋さんで売られていても全く違和感のないハイカラなデザインです。実際このぽち袋売られてましたが。

玄関にもこんなお花が生けられてます。最後までうっとりさせられました。
やっぱり縁側と坪庭のある家に住んで、正子風にお花を飾る生活をするのが自分の憧れ…と再認識したあとは、ひがし茶屋街のカフェでお茶します。