Day5 その6 植物園とミントティーをはずす Paris2010


看板の方向へ進むと、植物園らしき温室があらわれました。想像通りの見た目です。そうそう、こういう感じが植物園ですよね!と思いつつ中に入ろうとしましたが、入口にアーミーが立っていることに気付きました。植物園の中に、危険物が持ち込まれないようにチェックしているかのようでした。
チケット売り場のところにも、アーミーのような制服を着た女子がおりました。チケットは5ユーロでした。植物園はアーミーの管轄なんだろうか…と疑問をもちつつ中に入りました。

緑いっぱいの温室の中に、にょきっと洞窟のようなものがそびえたっていたので、探検してみました。思いのほか暗い洞窟の中にどきどきしました。

一番上まであがって、穴から外をのぞいてみました。…緑。南国な植物があふれていますが、全て緑です…。せっかくなので、南国でも南フランス的なお花がたくさん咲いていないかと思いましたが、緑以外の色が見つかりません。
特に何のアトラクションも無かった洞窟を出て、お花は無いのかと回りを見回してみましたが





緑しかないのであります…。完全な緑色植物マニア向けの植物園でした。真ん中辺にモリゾー的な葉っぱが生えていますが。

なぜか温室が2つにわかれていたので、「もう1つの温室の方には、フレンチテイストの虫を食べるお花とかが置いてあるかも!」と期待をしましたが、こちらは苔マニア向けの温室でした。結局緑。
温室は結構小さく、「ええ?これで5ユーロ取るの?!」と思ってしまったくらいあっさり終わってしまいました。自然史博物館前のお花の植え込みのほうが、よっぽど充実していました。がっかり。

がっかり気分をいやすためにお茶でもしようと、自然史博物館の横から外に出ました。出てすぐのところに、La Mosquée de Paris(ラ・モスケ・ドゥ・パリ)というイスラム寺院にくっついたレストラン&サロン・ド・テがありました。あまいミントティーが有名ということで、とりあえず飲んでみようかなーと思ったのです。
ちょうど中に入る時に自分の前にカップルがいて、執事っぽいひげのおじさんに何かを言っており、ああ、この人に言えばいいんだなと思っていたら、「君も?」と言われ、カップルが何を言っていたかわからなかったのですがうなづいてしまい、「じゃあ着いてきて」と言われてそのままくっついて中に入ってしまいました。しかし、「このお店、こんなに広いんだ…」と感心するほど奥の奥の方の席に案内されてしまい、そこがレストランエリアだということに気付きました…
レストランではタジン鍋などが楽しめるらしく、興味はあったのですが、お腹がそんなに空いてなかったのでどうしよう…ともたもた悩んでいたら、注文を取りにこられてしまいました。民族衣装のような服を着たアラビアなお兄さんに、「お茶だけ飲みたいんだけど…」と言ったら、「ここは食事を頼んでもらわないとダメなんだ」ととても悲しい顔をされてしまいました。あまりにも悲しそうな顔されたので、「ゴメンナサイ」と謝って逃げるように去りました…。
最初にカップルがフランス語でもしゃもしゃ言ってたとき、「食事します」と言っていたのかも…。パリでは食事をする場所とお茶だけする場所が分けられていることが多いので、ちゃんとお茶だけしたいと言わないとダメだったとシュンとしました。そうしたら入り口近くで、さっきの執事のおじさんがウロウロしているのを見つけたので、英語で「実はお茶だけしたいのだけど」とはっきりと伝えてみました。そうしたら「そうなの?お茶だけ?」と言ってお店と中庭を見渡し、「外と中、どちらも空いているから、好きな席に座って」と言われ去られました。
中のテーブル席はガラガラで、雰囲気は悪くなかったのですが、やっぱり中庭がいいかなと思い、外に出ました。確かに空いている席はあったのですが、結構スペースにゆとりがなくぎちぎちしており、大きな異国の方々が、肩よせあって小さなミントティーをすする姿を見て、「あれ、そんなに飲みたいかな…」と冷静になってしまいました。それに、執事おじさんもいなくなってしまったし、ここに座って、ちゃんと注文を取りに来てもらえるんだろうか…すごい時間がかかるんじゃないだろうか…と不安にもなりました。
そして結局、席には着かずに外に出てしまいました。よくよく考えたら次に行こうと思っていたお店が、行きたいお店ベスト3の3つ目のパティスリーだったから、そこでケーキを買ってお茶した方が良いかなと思えてきたからです。ということで、次は植物園とミントティーに微妙にはずした気分になった気持ちをいやすために、甘いのざんまいします。