Day5 その3 オランジュリー美術館はセンス良いと感じる Paris2010


1階のモネの間から、地下に降りて睡蓮以外の絵を鑑賞します。少し照明の暗い展示室に入ると、ケースに入ったミニチュアルームがありました。飾られている絵はオランジュリーが所蔵している絵で、この後実物を鑑賞できました。

ダイニングもありました。すごく細かいところまで繊細にできていて感心します。

これはリアル大きさだったはずなのですが、ミニチュアのようにも見えてきてしまい、いまひとつ自信がありません…

メインの展示室の方は、地下といえども自然光を採光できるようになっており、とても明るく良い雰囲気です。絵の並べ方も、ルーブルのようにぎっちぎっちではなく、ゆとりとセンスのある配置で、ゆったりとした気持ちで鑑賞することができました。

たぶんルノワールの桃の絵です。かわいい。食べたい。

こちらもたぶん、ルノワールのいちごの絵です。かわいい。たぶん、壺とレモンから、いちごジャムを作っているところと推測されます。こういう絵だったら自分の部屋にも飾れそう。

絵のセレクトもさることながら、額のセレクトのセンス良さにも感動します。木をやすりで削って、白で丁寧かつラフにペイントされた少しアンティーク調の額は、絵としっくりなじんでいます。こういうShabby Chic*1もしくはフレンチ・アンティーク調な額が部屋にも欲しいです!

自然光の展示室から少し暗い展示室に入ると、壁がくすんだ水色に塗られ、ローランサンの乙女な絵が飾られていました。絵の色調と、この壁の色の組み合わせも絶妙です。このテープを貼られているような光は、わざとなのかたまたまなのかは不明。

モジリアニの絵の壁は濃いボルドー色です。自分だったら、壁に色をつけて絵を展示しようという発想が思いつかないので、しっくりはまっている様を見て本当に感心します。

マチスもありました。初期マチスですね。後ろの壁の柄が、とってもかわいいのです。

他の美術館に貸していてお出かけ中の絵は、コピーしたモノクロの紙が貼ってあります。横の小さな紙に「××美術館に貸し出し中です」と書いてある(たぶん)。

ユトリロもありました。中学生の頃、ユトリロの絵をパクってイラストを描いてたら、父親から「構図がすごい!!」と絶賛された記憶があります。その絵にこれ似てる。まあパクリなんで。とは言わずほめられるがままにしておきました。バックの壁はぐんじょう色です。
枚数はそれほど多くありませんでしたが、作品が粒ぞろいなのと、展示室と展示方法のセンスの良さでとても満足できました。

絵を鑑賞した後は、1階に戻り、ミュージアムショップをのぞいてみました。睡蓮の葉っぱアクセサリーを発見。花じゃなくて葉っぱを選択するところに心意気を感じます。ネックレスで22ユーロくらいだったような気がします。結構お手頃です。

こちらはお年を召したマダム系向け小物入れなど。値段もマダム向けで100ユーロ〜200ユーロ程度ととても高い。

睡蓮の絵の画集よりも、ジヴェルニーの写真が欲しいなと思ってモネの家のショップで探したのになかったのですが、こちらのショップにはありました。

なんか本物よりも野性味が消し去られて、相当手入れされた庭になっておりました。でも、春にはこれくらい花が咲き乱れるのでしょうか。次に行く機会があれば、4月〜5月頃に行きたいなあと思います。

それと、無意識に手に持っていた睡蓮のキャンドルも何かの縁だと思い写真集と一緒に買いました。1.5ユーロです。赤いものもあってかわいかったのですが、火を点けたらすぐに穴があきそうです。しばらく飾るだけにしておきます。

とても満足した気持ちで美術館の外に出ると、コンコルド広場越しにエッフェル塔が見えました。次はエッフェル兄さんに負けないくらいのThe観光名所に行きます。

*1:どうにかして今部屋をShabbyCHICにしたい