Day2 その6 パッサージュを抜けてお菓子の国へ Paris2010


とりあえず行きたかったサロンドテはあきらめて、別のお店でお茶しようと思ったのですが、行きたいお店がぱっと思いつきません。道の真ん中でipadも広げづらかったので、どうしよう…と考えながらも雰囲気の良さげなパッサージュが近くにあったので、吸い込まれるように中に入ってしまいました。パッサージュとは屋根付きの商店街だと思っていただければ間違いないと思われます。でもパリの商店街は武蔵小山の商店街などに比べるとだいぶおされなお店が並んでいるのですが。ここはたぶんパッサージュ・デ・パノラマと思われます。同じように吸い込まれてきた観光客がぶらぶらしていました。雰囲気は良いのですが、自分が心ひかれるお店はありませんでした。

パッサージュが終わったと思ったら、道路の向こうにまた別のパッサージュが見えました。何かお茶できそうな良い雰囲気のお店があるかも…と思い、また吸い込まれてしまいました。こちらはパッサージュ・ヴェルドーです。しかしこちらは古書やアンティークのお店が多く、お茶できそうなお店はありませんでした。
パッサージュを練り歩いてきて、出口で自分がどこにいるのかさっぱりわからなくなってしまいました。今来た道を戻るのも、何かなあ…と思ったので、とりあえずこの辺にあるメトロの駅を探そうと適当に歩きだしました。

そうしたら、緑のかわいいお店が目に入りました。ショーウインドーのカラフルな砂糖菓子を見て、ここは…!行きたいと思ったいたA la Mère de Familleだ!!と気付きました。パリではかなり老舗の昔ながらのお菓子屋さんです。さっそくお店に入りました。
中は昔から雰囲気をそのままを保っていると思われる、古びて良い味を出している木のつくりでした。チョコレートの入っているショーケースもガラスがすこしくすんでいて、ふたや金具が良い感じにさびていました。そんなケースの中に並ぶ砂糖菓子やキャラメル、ショコラはカラフルできらきらしていました。何ここお菓子の国?と思えるくらい、いろいろな種類があふれていて何を買えばいいのかわからなくなっておろおろしました。そしておろおろしている所に声をかけてくれたお店の女の子に、動揺したまま英語とフランス語を混ぜて話してしまい、またもや困らせました。もう英語だけを話そう…そう決意したときでした。

で、お土産用に小さな箱入りのショコラを幾つか購入し、自分も食べてみたいなと思い、ショーケースの中からショコラを幾つか選んで買いました。これはくるみがたっぷり入ったマジパンのようなものをダークチョコレートでコーティングしたものです。マジパンの甘さとくるみ香ばしさが、ちょっとビターなチョコレートにつつまれてとってもおいしかったです。確か1つで3ユーロくらいしました。でももう1個買えばよかったと後悔しました。ミルクチョコレートバージョンもありました。

こちらはいろいろなナッツが上にのっかったショコラです。見た目はこちらの方がかわいいですが、最初のやつの方が味を予想できなかった分衝撃的においしく感じてしまい、これは見た通りのチョコレートとナッツの味だなと思ってしまいました。でもチョコレートは甘いだけでなくコクがあって、キャラメリゼされたナッツの香ばしさととても合っていました。これも2.5ユーロくらいしたかな…*1
お値段はそこそこしますが、もっと見た目もかわいいお菓子がたくさんあったので、本当はいっぱいお土産に買って帰りたかったのですが、どれも結構重量があって躊躇してしまいました。フランスではお菓子を手荷物にできないので、スーツケースに入れて帰るしかないのです。
後をひかれながらも幸福な気持ちでお店を出たのですが、外に出てさてここはどこだろう…と行き先を見失った自分を思い出しました。メトロの駅かバス停がありそうな気がする方に向かおう!とカンだけに頼って適当に歩いたのですが、運よくすぐにCadetの駅が見つかりました。よかったー…とほっとして回りを見回すと、Cadetの駅の向こうにホテルの明かりがたくさん見えました。この辺まで来るとホテルも安いのかな、と思いましたが、あまり治安の良くない北駅が近いせいか、街の雰囲気が殺伐としておりました。日も暮れてきたのでさっさと移動した方が良さそうだとすぐにメトロに乗りました。
メトロで運よく座れたので、ipadを広げてお茶するサロン・ド・テを探しました。あまり遠いと、帰るときどっぷり夜になってしまいそうなので、ホテルにも近いサン・ジェルマンのサロンに行くことにしました。次こそはゆっくりお茶します!

*1:そしてショコラなのかチョコレートなのか、フランス語と英語を混ぜてブログを書く反省の見えない俺