Day3 その2 ブルーベリーパンケーキとコーヒーとしょんぼり Hawaii2009

パーリッジSCまでの長旅の前に、朝ごはんを食べて行くことにしました。ヒルトン村のすぐそばに、ワイラナコーヒーハウスというとっても行ってみたいレストランがあったのですが、ここは最後の日の朝ごはんにしようと決め、隣にあったIHOPに入りました。こっちは全米チェーンのお店ですが、朝ごはん的なメニューが一日中食べられて、パンケーキがおいしいと聞いていたので気になっていたのです。
お店は満席でしたが、たまたま出ていくお客さんがいたので運よく席に通してもらえました。アクア・パームス・アット・ワイキキの1階にあったので、そこに宿泊していると思われるお客さんが多かったです。日本人は1組しか見かけませんでした。

しかし長い間待ってましたが、なかなか注文を取りに来てくれません…。待ちきれなくなって、近くでお皿を下げていた女の子に"Excuse me."と声をかけました。で、こちらを見て目があったので、もう一度"Excuse me."と声をかけたのですが、無視されました。アレ…?と思いましたが、今のは確実に無視されたので、話しかけるのは無駄な行為のようだと悟って大人しくしてました。しばらく待ってたら小さくてはしっこいおばさまが来て、「何飲む?コーヒーでいい?」と感じよく話しかけてくれ、ササっとコーヒーポットを持ってきてくれました。で、注文をしようとしたら、「あ、ごめんね、わたしは注文とれないのよ。取れる子が来るからもうちょっと待っててね。」と言って風のように去って行きました。そういえばアメリカのレストランはチップ制だから、注文取る人、食器洗う人、とか役割がはっきりしてるんだって聞いたことがありました。だからさっき無視されたのかなあとコーヒーを飲みながら考えました。ポットでたっぷりだーと思って喜んでいたのですが、まともな味だったのは1杯目だけで、後は酸味がきつくて飲めまへんでした。このコーヒーが確か$3しないくらいです。

さらに待って、やっとバイトっぽい女の子が注文を取りに来てくれました。朝からこんなに食えるか!っていうコンボメニュー満載だったのですが、その中で2枚のパンケーキ&卵2個、ベーコン2枚、ハッシュドポテトの朝ごはんぽいメニューがセットになっているものを選んでみました。ハッシュドポテトもパンケーキも食べたかったんです。そうするとこの2つずつが一番少なめでした。値段は$8くらい。が、やってきたお皿を見てハッシュドポテトのすごいボリュームに圧倒されました。アメリカの方は日本に来たら「何でこれしかないのにこんな値段なんだ!!」って怒ったりするに違いない。卵はover easyにしてもらいましたよ。前回のロコモコのときは、全部tomomiさんに言ってもらってたのでちょっと成長しました。ベーコンは見た目はちょっとどす黒く見えますが、カリッカリながらもジューシーで、目玉焼きの中からとろりと出てくる黄身とからまってほんとにおいしかったです。やっぱりお肉の国の肉の調理法は違うと感心しました。ハッシュドポテトはもうちょいカリカリ度が高くてもいいかなと思いましたが、ウマくて予想よりはもりもり食べちゃいました。

これにこのバターミルクパンケーキがついてきます。これでもデフォルトよりちょっと小さいのであります。テーブルに常置してあるシロップも4種類くらいありましたが、トッピングの生クリームとブルーベリージャムとバナナだけでじゅうぶんな甘さでした。結構な甘党を自認しておりますが、隣のテーブルの女の子が同じパンケーキ*1にシロップどぼどぼかけてるのを見て、この国では甘党を語る自信が無いと思いました。パンケーキはこのお店のウリだけあって*2ほんとにふわっとしていておいしいです。日本で食べるパンケーキとはやっぱり全然違うふわっとしっとり感で、この違いは何だろうと思います。やっぱり粉?じゃなくてバターミルクですよね。すごくおいしかったのに完食できなかったのが心残りです。
かなりこのパンケーキで満足できましたが、幸せな気持ちになったのはここまででした…。その後、長旅の前にトイレに行っておきたいと思って置いていくのは危険なので荷物を持って「REST ROOM」と書いてある紙の方へ歩いて行ったら、その貼り紙は「REST ROOMはこっちにないよ」と書いてある注意書きでした。横にはキッチンへの入り口が。間違える人が多いから貼ってあるのだとは思いましたが、肝心のREST ROOMがどこにあるか書いてません。そうしたらちょうどそのときキッチンのドアがバッと開いて、さっき食器を下げてた女の子が出てきました。で、さっきはわたしがシステムを理解してなくて無視されたけど、今度はここでよく聞く人も多そうだから大丈夫だろうと思って「REST ROOMはどこですか?」と聞いたら、
「REST ROOM?ハァアァァァ?」
って鼻で笑われて去られました…。無視されるよりも…。もうトイレを諦めようと振り向くと、まだ食事のお金を支払ってないのにテーブルがコーヒーを持ってきてくれたおばさまとほかの店員の手で片付けられてます。エエエどうしようと思っておばさまに近づいて「まだお金払ってないんだけど…」と言うと、「エ?!そうなの?じゃあレジで払ってね」って言われました。二人だったらこんなことにはならないだろうに…この旅でひとりってツライって思った初めての瞬間でした。しかもレジに行ってお金払うって言ったら「テーブルで払ってね」とかあっさり返されました。もうただ食いして出て行ったろかと思ったのですが、テーブルが片付けられてしまって…というのをものすごくブロークンな英語で頑張って言ってみたら、OK!と言われて注文を取った女の子を呼んできてくれました。しかし彼女はすごくムッスーーーとしていて、「テーブルでお金払わず出ていくなんて、だから日本人は嫌なのよ*3」と言わんばかりでした。ああ、こんな仕打ちを受けてもチップを払わないといかんのですねと思い、「お釣りいらない。でもレシートちょうだい。」と言ってレシート奪ってさっさと店を出ました。

いつの間にか外は晴れていましたが、なんかしょんぼりした気持ちになりました。あの食器下げの子、あんな性格だから食器を下げる仕事しかできないに違いない!!とひとりゴチました。でも食器下げの子といい、注文を取ってくれた女子のむっすり具合といい、アメリカの女子のいじめは大っぴらにスゴそうだのうとかいろいろ考えて気持ちが暗くなりました。やっぱりアメリカには住めない。
でもしょんぼりしてたら、しっかりパーリッジまで行くことができなさそうだったので気持ちを切り替えて、バス停までの行き道を少し変えて、アラワイ運河沿いを歩いてみました。なんとなく気持ちが明るくなってきました。またマッカリーSC交差点のバス停を使うのですが、今日はカイムキと反対方向のバス停で待ちます。10分くらいでバスがやってきました。

*1:しかも彼女は3枚

*2:IHOPはInternational House of Pancakeの略

*3:被害妄想より勝手に気持ちをねつ造