Day2 その3 ヨガとハワイと日本語 Hawaii2009

今回はせっかくの?一人旅なので、誰かと一緒だったら絶対に行けないところに行っとこうと思い、その1番上にあがってきたのが「ヨガ」でした。しかもロコの人も通うような、外人仕様のきっついヨガを教えてくれるところに行っとこう!と、ワイキキ周辺でヨガのスタジオを探しまくり、以下見つけました。

  • O P E N   S P A C E   Y O G A

http://www.yogaopenspace.com/
ここはクラスが豊富でお昼の時間もたくさんやってるからいいな〜と思ったのですが、最終的にダウンタウンという場所にひっかかってやめときました。でももうちょっと時間があったらたぶん行ってたと思います。

  • Iyengar Hatha Yoga Center of Hawaii - Manoa Yoga Center

http://www.manoayoga.com/
最初はワイオリティールームに行きたかったので、マノアショッピングセンターにあるこのヨガスタジオに行くつもりだったのですが、アイアンガーヨガが相当にキツイという話を聞きつけてあきらめました。しかも時間がなくてマノアにも行けなかったのでいつかセットでチャレンジしたいと思っております。

  • Purple Yoga Hawaii

http://www.purpleyoga.com/
モリイイあたりにあるアシュタンガが中心のヨガスタジオです。モリイイには行きたいお店がいくつかあったので、ここもいいな〜と思っていたのですが、マイソールクラスばっかりなのでやめました。マイソールっていうのは自主練みたいなもので、取るポーズは自分で考えて、先生はそれを直してくれるスタイルです。自分でとるポーズのバリエーションが少なすぎるのでやめました。
ということで検討した結果、HPが日本人にもちょっとウェルカムな雰囲気だったのでYoga Hawaiiに行くことにしました。

目的のYoga Hawaiiは小さなお店が幾つか集まったアパートみたいな建物の2階にありました。開かれたドアをのぞいてみると、鍵を開けた先生?らしき女性がヨガマット敷いて蓮華座組んでいて、生徒さんらしき人とハグして和気あいあいと話してました。行く前からもしや…とは思っていたのですが、日本のヨガスタジオのようにちゃんとした受付なんてものはなく、ドアを開けたらそこがもうスタジオでした。15人も入ればいっぱいになってしまうくらい小さなスタジオです。
さてどうしよう…と思い、先生と生徒さんの会話が終わるのをちょっと待って、思い切って"Excuse me!"と声をかけてみました。
で、ふたりとも振り向いてくれたので、先生らしき人に
"Can I take up a lesson on Yoga?"
と言ってみたら、「ハァ?」みたいな顔をされてしまいました…。今のは英語が通じなかったのか、言うべき人を間違えているのか、わからん…と悩みましたが、とりあえず自分は旅行者なので、一度限りのレッスンが受けられるか、と押し切って聞いてみようと思い巡らしました。そこでハッとさっきのバス停での会話を思い出し
"I'm a visitor."
と言ってみたのです。そうしたらすぐに「あー、なるほど」という顔をしてくれました。ほっとしました…が、日本だったらここで、どうしたら良いか向こうの方から教えてくれると思うのですが、「で?」って顔をされてしまいました。再び思いめぐらし
"What are my options?"
と言ってみました。そうしたら、やっと「OK!」と立ち上がってくれて「じゃあここに名前を書いてー、横に1回のレッスン料15ドル置いてねー」と教えてくれました。つ…通じた…とほっとしていたら、「あなた、日本人ですか?」と日本語で声をかけられました。振り向くとさっき先生とハグしてた生徒さんで、プリンセステンコーみたいな品のあるマダムでした。「あ、この人日本人なんだ!」とさらにほっとしたら、「旅行で来ているんですか?着替えは?」と聞いてくれました。そこはかなり気がかりなところだったので、「ウェアは持ってきているんですが、着替えるところはあるんですか?」と聞いてみたところ、「あそこにありますよ」と指さされました。あそこは見た感じからいってトイレなんではなかろうか…と思っていたら「このクラスはアシュタンガなんですけど、あなたはやったことありますか?」とテンコーに聞かれました。日本でやってるヨガにはそういう名前はついていなかったので、「やったことないです。」ときっぱり答えたら、不安そうな顔をして「大丈夫かしら…アシュタンガは結構きついですよ。」と言われました。
しかしここまで来て引き下がるわけにはいきません。何はともあれ着替えようと、さっき指さされた更衣室に入ってみたところ、案の定トイレでした…。まあこっちではみんな車でヨガウェア着て来るんだろうしなー、いやバスでもヨガウェア着てきても全然変じゃないし、更衣室なんていらんよなーとは思いました。しかしさらに、スリッパもなんもないことに気付きました。いや、つや消しの床タイルはピカピカに磨かれていて、すごくきれいだったのですがやっぱり抵抗感ありました。これが平気なのがアメリカだ…。その後続々とやってきた他の生徒さんたちは、裸足で何の抵抗感もなくガンガン入っておりました。
レッスンの時間も過ぎたころに先生がやってきて、先ほどの女性は先生じゃなくてスタジオのスタッフらしきことに気付きました。しかしスタッフらしき人も思いっきり生徒に交じってヨガマット敷いてスタンバイしてました。スタジオの中はスタッフさんも合わせて全部で12人くらいでしたがもういっぱいで、生徒さんは皆顔見知りのようでした。そのせいかストレッチしてたらプリンセステンコーが、見知らぬ旅の者が混じっていることを先生に教えるためにわたしを紹介してくれたのですが、英語で「よろしくおねがいします」となんといえばよいのかわからずフリーズしてしまい、とりあえず「エヘ」とにっこり笑ってみたらプイっとされました。「英語をしゃべらない者は存在しない」というネイティブのルールが実践されたことを実感しました*1。心は折れました。
その後「始まる前に言っておきたいんだけど、今日はテッドの誕生日なのよ!」と先生が言って、一番前にいた男性にみんなで拍手を送ることからレッスンはスタートしました。なんてアットホームなんだと感心しました。最初は日本でもやっている通り、呼吸法からでした。目を閉じて胡坐をかいて吸ったり吐いたりします。それが終わると太陽礼拝で、このあたりは日本でやってるものと全然変わりませんでいた。ポーズがはじまってからも、だいたいやったことがあるものばかりだったので、前半はなんとか付いていけてました。しかしキツかったのは、1ポーズやるごとに太陽礼拝を1周してダウンドッグで休むことです。どんなにキツイポーズをやっても、亡骸のポーズで横になったりしません。それもキツかったのですが、後半は見たこともやったこともないポーズの連続で、汗がとまらなくなってしまいました。一応基礎クラスみたいなやつを選んできたはずなのですが…とふらふらになりながらも頑張ってついていっていたのですが、当然のことながらスタジオの中は冷房などもきいておらず、前が見えなくなるほど汗をかきました。レッスン中、先生は何度かポーズを直してくれました。英語はわからないところもちょこちょことありましたが、とりあえず見よう見まねで乗り越えられました。何度も言っていたので、「インヘイル」っていうのが「息を吸う」で、「エクスヘイル」っていうのが「息を吐く」っぽいことはマスターしました。
しかしおかげでわたしの「外人仕様のきっついヨガをやりたい」という欲望は100%満たされました。しかも最後亡骸のポーズで休んだときの、窓から吹いてくるハワイの風の心地よさといったら!もう今までのツラさと汗がドカンと吹き飛ぶほどの気持ちよさでした。生きててよかった〜〜〜と思いました。
レッスンが終わった後もテンコーは何かと気にかけてくれて、着替えた後帰る前に、「どうでした?」と話しかけてくれました。難しかったけどすごく気持ちよかったということを話したりしてたら、「でも、日本語が通じて良かったです」と言われました。「エ?(日本人じゃないの?!)」とびっくりしていたら、「わたし、30年前に1年間日本に留学していたことがあるんです。日本語を使うのはそれ以来です。」と言われてさらにビックリしました。言われてみれば少し違和感のある敬語のときもあったのですが…。逆にハワイの英語圏の生活に慣れて日本語が変になっているだけなのかと思っていました。

テンコーにお礼を言って別れてから、カイムキの街を少し歩いてみました。さっき行ったスコーンのお店あたりに、LILY LOTUSというヨガウェアのお店がありました。デザインはアメリカンなインドって感じであまり好みではなかったのですが、お店はピンクでとてもかわいかったです。しかしもちろん日曜なので開いてませんでした…。
レッスンが終わるとちょうど11時頃だったので、カイムキでランチをしようという計画してましたが、激しく嫌な予感がします。

*1:むかつく感じの笑顔だったからという可能性は置いておいてください