Day1 その7 バラ園にて Portland2014
日本庭園を堪能した後は、近くにあるというバラ園に行ってみることにしました。しかし辺りを見回しても、それらしき案内板が一切ありません。また森に迷い込むのは嫌だ…と思い、日本庭園の受付まで戻って、座っていたブラックのお姉さんに「バラ園に行きたいのですが、どこにありますか?」と聞いてみました。「バラ園?そっちにある階段を下りるとテニスコートがあるから、テニスコートの奥に入って。奥にバラ園があるから。」と言われました。「テニスコート?」「そう、テニスコートね。」
言われた通りの方角に木々に囲まれた階段があったので、そろそろ下りてみましたが、すぐに視界が開いてまあまあ大きな道路が下界に見えました。そして道路を挟んだ向かいにテニスコートが見えました。あっさりバラ園には行けそうだったのでほっとしました。テニスコートに近づくと、さっそくバラなのか何なのか、鮮やかな色をした花がフェンスにからまっていました。この花の向こうには、スコーン、スコーンとテニスボールを打つ音が響いております。
テニスコートの横を通り過ぎる小道から、小花が咲き乱れていました。小花も原色の鮮やかな色というのがアメリカらしい。
バラ園の看板もすぐに見つかりました。バラ学会の小規模なバラの庭。
全景はこんな風で、階段の上から3方向くらい見渡せばバラ園全部が見通せる感じでした。確かに小規模です…。シーズンではないのでバラには期待していなかったのに、結構咲いていてうれしかったのですが、予想よりはるかにこじんまりとしたバラ園に少しがっかりしました。日本庭園はわざわざ見に来る価値があるなあと思いましたが、正直バラ好きでもわざわざ見に来るほどの規模ではないかもしれません…。日本庭園のついでくらいでちょうどいい。
しかしせっかく来たからにはもっと近くでバラを見なければ、と階段を下りました。もう10月も近いというのに、前を歩いているお姉さんはワイルドな肩出しです。後ろを歩いているJapaneseはニットを着こんでおります。
最初に目に付いた花はバラではなく、なぞの短冊形の花びらを持つこの野花でありました。何だろう、アメリカの花って何かポップで漫画っぽい。
荒々しくバラが咲き乱れた向こうにあるベンチに、マダム腰掛けておりました。かたわらには白い犬がおるのです。映画の1シーンみたい。荒々しくても、絵になるなあ。
地面に映えているバラの花の鮮やかさがたまらないです。迷いのない澄んだ赤い色。原色ばきばきなのがアメリカの花の特徴なのかな。
原色ばっきり、そして花が大ぶり。スタバとかに売っているモンスタークッキーくらいの大きさがありますよ。回りの赤いつぼみが舎弟っぽい雰囲気かもしだしている。
ふと横を見ると、アメリカン女子がバラ園の真ん中でスマホを夢中で操っていました。それがまるでファッション雑誌の1ページのようだったので思わず撮ってしまいました。本当はもっと近くで撮りたかった。こんな鮮やかなターコイズブルーのワンピース(ドレス)、日本人が着こなすのは難しいだろうな。
とてもバラらしいバラを発見。立体感ありすぎる。これはモンスター級ではなくスタバのふつうのクッキーくらいの大きさ。
これはバラというよりは芍薬のよう。優しい雰囲気の花びらつき。しかし色はアメリカンカラー。
これもTheバラというよりはバラに何かの花がかけ合わされているかのよう。背も結構高かったです。立っている自分が少し見上げる高さがあります。
バラの植え込みに転がるシャビーなバケツ。わざとやっているのではないかと思えるほどのオシャレ感…。
バラは芝生の上に区切られて植えられていたり、こんな風に整備された小道を区切って植えられていたりします。花びらが整備された道も彩ってます。
バラ園の端もバラで区切られております。とんがった針葉樹をバックに咲き乱れるバラたち。
低い植え込みがたくさんありますが、背の高いバラたちも結構おります。大きなアメリカンたちも埋もれているように見えるくらい高いのです。
バラ園に入るための下ってきたアプローチの階段。両側にはバラがちゃんと植えられていて、バラでお出迎えしてくれます。
白い花も。これ、バラかな…椿のように見えて、とても好みなタイプです。白もとてもパキっとしたピュアホワイト。
バラしかないと思っていたのですが、大好きなアジサイを見つけました。一番上の青紫のやつは日本でも良く見るのですが、下のほうに咲いているグリーン目のアジサイは咲いているところを全然見かけないので、かなり嬉しかったです。花の詰まり具合もみちみち。
バラというよりはパンジーみたいなちょっと可憐な雰囲気のお花です。ラズベリーキスというネーミングがアメリカっぽいです。
大きな白い犬を連れた家族連れが、バラ園の散策を楽しんでおりました。これも映画のようです…犬の大きさからこのお宅の庭の大きさを想像してしまうのであります。
謎のお花も発見しました。ユリのようなつつじの花のようなものがぶらさがっております。毒入りスープとか作れそう。
小さめのバラが集合して咲く、風な品種のバラも見つけました。写真で撮っているところだけではなくて、他に咲いている箇所も全部これくらい固まって咲いてます。珍しいです。
こちらも集合系です。さっきのラズベリーキスの色違いかなあ。色がとにかく鮮やかできれいなのです。
バラ園で散策を楽しむ人々の年齢層は幅広いのであります。ベビーカーもらくらく散策できる道幅の広さはあります。
お花好きな一般家庭にもありそうなバラのアーチも発見。手前は少しさみしいですが、奥のアーチの繁茂がベストな感じです。
最後の方でまたもやグリーン目なアジサイを発見しました。ああ、これをドライにして部屋に飾りたい…。
バラの花が鑑賞できるゾーンが終わった所で、謎の樹木を発見しました。ほおづきのように見える葉が茂っております。少し紅葉しはじめていて、謎なのですが、とてもきれいでした。
バラ園の隣には、芝生が生い茂った円形劇場のような空間もありました。写真の向かい側にはステージもあるのです。芝生で横になって抱き合うカップル…これもまるで映画のようです。こんなシーン500日のサマーになかったか。日本から来た旅人には、アメリカンたちの日常風景の1つ1つが映画の1シーンのように見え、その非日常感にどきどきしてしまうのでありました。
バラ園はわざわざ見に来るほどのスペシャル感はありませんでしたが、それなりに楽しめました。原色!でかい!華やか!というとてもアメリカらしいわかりやすい特徴があることもわかり、面白かったです。しかしそろそろ歩き疲れたので、座ってゆっくりしたくなりました。
次はワシントンパークを抜け出して、ホテルにチェックインしに行きます。