Day1 その6 日本庭園(in America)にて2 Portland2014
少し鬱蒼としたゾーンに入って来ました。広い山肌を苔が覆っています。こんなにスケールの大きい苔肌は、兼六園でくらいしか見かけなかった気がします。少し薄暗くても、苔の緑で明るい気持ちになれます。
おお!ししおどしもある!と感激しましたが、よく見ると、ただ竹筒から水が出るだけのようでした。確かにカコーンと鳴るには竹が長すぎる。
山を上って行く石段です。もう、ここが日本としか思えない。
池の上にかかった石橋の上で、庭園スタッフとおぼしき方々が池の手入れをしていました。営業中もマメに手入れしないと、この美しさはやっぱり保てないですよね、と心の中でつぶやいて通り過ぎました。
山の石段を上りきって見下げると、眼下に石庭が広がっていました。まさか石庭まであるとは…!
石庭に向かう逸る気持ちを抑え、またまた空を見上げてみました。緑のパッチワークが青い空に映えていて、とてもきれいです。気持ちが晴れます。
石庭のそばまでやってきました。ちゃんと波紋?みたいなやつも描かれている!ポートランドまで来て、大好物の石庭まで見られるとは思いませんでした。
全部で10個くらいの岩が並べられていました。岩に対して庭がちょい広すぎるかなあと思ってしまったりはしました。
石庭からさらに上に上っていくと、街を見下ろせる場所までやってきました。大きな高層ビルも建っていますが、やっぱり山と緑に囲まれている街なんだな、と思いました。
ここには日本風な木造建築も建っていました。縁側?がやたら広くとられているところはやっぱりアメリカ。
縁側から眺めるアメリカ国旗。Japan、Japanした庭園に立っている違和感。
こういう街を見下ろせる場所の風景、日本によくあるよね。と思いました。そしてアメリカでも間違いなくこういう場所はデートスポットなんだなあと感心。
しばらく縁側のベンチでたたずんでいたのですが、建物の正面も見てみることにしました。途中みっちり小石がつまったお庭を発見。
木々が少しだけ紅葉しています。秋が深くなったら、もう一度ここに見に来てみたいです。
正面に回ると、とどめをさすかののように大きな石庭がもう1つありました。でもここは日本を完コピというよりかは、オレゴンの雄大さと日本の庭園がうまい具合にミックスされたような光景です。
ひょうたん型の苔島が石の庭に浮かんでいます。向こうに見えるのは日本よりも少しスケールが大きい木々たち。
柳のようにたれさがった木越しの苔島。
丸いのとひょうたん型の苔島。ひょうたんは見る角度によって形がかわります。おもしろい。この石庭を出たら、入口に戻ってきていました。これにて終了のようです。
入る前はどれほどのものだろう…と高をくくってましたが、思ったよりも完璧な日本庭園だったし、かつ、このスケールの大きな石庭は、決して日本では見られないであろうと思うので、トレッキングさせられながらも、頑張ってやってきて本当によかったなと思いました。京都に行く理由の4割くらいが「庭」であるライト庭マニアの心はじゅうぶん満たされました。
最後にお土産もの屋さんがあったので、ぶらりと立ち寄ってみました。ミニ禅ガーデンほしい。と思ったのですが、飾るところがないので潔くあきらめました。でもこれ日本のお寺でも売ってほしい。
とんでもないものが売られているかも、と多少わくわくしていたのですが、割とまともに日本の雑貨が売られており、少しがっかりしました。折り鶴の箸置きは日本で買おうとしていたやつ。当然日本で買うより高いので、ここでは買わないのですが。
お土産物屋さんの軒先で売られているものは、少しだけおもしろだったかもしれないです。お地蔵さんはハーフっぽい顔立ちだし、灯篭も丸っこくてKawaiiになってる。
これは、提灯をイメージしてる…?デザインは日本ではなくてモロッコ風ではなかろうか…かわいいけど。
お土産もの屋も楽しんだので、外に出ました。出たところに貼ってあったポスターが素敵すぎたので、きれいには撮れないだろうとわかりつつも思わず撮ってしまいました。SEPTEMBERのぽっかり月が浮かんでいる写真は、胸にくるものがあります。紅葉と落ち葉の写真にもぐっときましたが。
次は、せっかくここまでやってきたので、近くにあるはずのバラ園でバラ鑑賞をします。