3日目 その5 たま木亭のパンは本当においしかった…! 京都2013

アジサイと心ゆくまでふれあって歩きまわって疲れた後は、当然甘いものが食べたくなります。三室戸寺から三室戸駅までわざわざ戻らなくても、直接宇治駅に連れて行ってくれる観光客に優しいバスが出ているのを見つけたので、せっかくなので、宇治の有名どころのお茶屋さんで抹茶パフェとか抹茶ゼリー的なものを食べようかなーと思いました。しかし…。一番有名と思われる中村藤吉本店の茶房では、週末は開店から1時間待ちの大行列、という口コミを見かけてすぐに気持ちが萎えました…。中村藤吉本店も、どうせそのうちもっと交通便利なところにもできて、いずれは丸の内とかにも進出してくるに違いない…という風に考えることにしてあきらめ、次の候補のお店を探していたところ、やたら目につくお店があります。

たま木亭、というパン屋さんです。パンか…お茶は全然できなさそう…と一瞬悩んだのですが、行った方が購入したパンの写真を見てみたら、どれもこれもとんでもなく美味しそうなパンで、某口コミサイトでは京都で1番、全国でも3位以内、というとても評判が高いお店だったので、行ってみることにしました。
三室戸寺から来た道をせっせと駅まで戻り、3つほど京都方面に戻った黄檗という駅で下りました。黄檗…読めない…。と思っていたのですが、「おうばく」と読むらしいことがわかりました。2文字めの謎漢字は壁の土が木に変わっているのか…

駅を出てすぐ大きな通りに出て、真っすぐ5分も歩かないうちに、たま木亭と思われる行列を発見しました。駅から歩いてきてるのは自分くらいでしたが、車でやってくる人はとてつもなく多いらしく、警備員さんがひたすら交通整理に追われておりました。最後尾に並ぼうと歩いてたら、突然お店の前に横付けしてきた車から下りて来たマダムたちに先を越されそうになりました。駐車場に停めるためにぐるぐる回って待っている車が多そうなのに、この人たちの車はこんなお店の前に停めさせていいんだろうか…と思いましたが、警備員さんはほんの少し離れた場所にあるお店の駐車場の警備の追われて気付かないようでした。行列の進みは早く、お店から次々と会計を済ませたお客さんがパンがいっぱい詰まった袋を持って出ていきます。お店の中が見える位置まで来て気付いたのですが、お店に入るのに行列しているのは、店内が小さすぎるからなようです。お店の中でぐるりと並んでいる人から自分まで数えてトータル10人くらいでした。すぐに自分の後ろにも人が並んで行きましたが、10分くらいで中に入れました。

お店に入るとすぐにある冷蔵ケースにならぶクリームがたくさん詰まった甘いもの系のパンたちです。とにかく種類がたくさんで迷います。お店の中で動き回るのは無理そうだったので、1コーナーごとにどれにしようかささっと決めて前に進まないとダメだなと思い、お店に入る直前からパンを選んでました。
当然お店に並ぶパンの写真を撮る余裕などなく、次はいきなり買ったパンの写真です。ぱぱっと選んだパンをそのまま買って来ました。あ、やっぱりこっちのパンの方がいいな、と思っても、戻しに行くのが一苦労だったのです。完全に自分のお腹のキャパを超えた数を購入してしまいましたが、後悔はしていない。

1つ目はカレーパンです。ちょうどお店にいるときに、焼き立てが出てきたので、並べているところをそっと頂戴してきました。確か一人3個まで、と制限をかけられていた気がします。中のカレーがふつうのおいしいカレー屋さんのカレーレベルにおいしく、個数制限されるのもわかる気がしました。しかし食べている途中に流れ出しそうで焦りました。残念ながら割ったところの写真を撮る余裕はございませんでした。

2つ目。これも割ったところも記録に残しておきたかった…。中にザマンドとクリームをいっぱい詰め、まるごと1個の栗を投入しているというクロワッサンのクリームサンドです。上はチョココーティング。ものすごく重みがあり、カロリーは鬼高そうですが、こんなにいっぱい入れてくれて本当にありがとう、と感謝の気持ちで胸がいっぱいになる傑作であります。東京だったら380円くらい取りそうなクォリティの高いこのパンが確か200〜230円くらい。安い、安すぎる。

3つ目。これは割った写真がないとなんだかわからない。チョリソが入ったパンです。上にはたっぷり粉チーズ。チョリソの入り具合が尋常じゃなく、部活帰りの高校生たちが大喜びしそうな、ものすごく食べ応えがあるパンです。パンももっちりして美味しい。チョリソが自分には辛くて泣きながら食べました。辛いの苦手。これなんて180円とか190円くらいだった気がします。250円くらいは取ってもいいほど具材がつまっているというのに…!

上記3つは、たま木亭のある黄檗の駅から、さらに京都方面に進んだ藤森神社駅にある藤森神社(くどい)の手前にある公園までやってきて食べました。買ったパンをどこで食べるかあまり考えてなかったのですが、次の目的地が藤森神社で、神社までやってきたらたまたま手も洗えるトイレ付の公園が手前にあったので、我慢できず食べてしまったのであります。どれもおいしかった…満足満足。

しかし残り3つは食べるタイミングがなく、東京まで持ち帰って来ました。4つ目はベーコンハースという結構たま木亭では有名なパンです。焦げているのはウチのトースターが焼き過ぎたせいです。

中は固まりのベーコンがこぼれんばかり。というかこぼれている。カレーもチョリソも栗もこのノリで詰まってました。塩味と黒コショウがきいたごろごろベーコンが、上でこんがり焼けているチーズとともにパンのおいしさを引き立たせてくれてます。これも食べ応えがあってお腹いっぱいになります。

これも冷蔵ケースにはいってたクリーム系のパンです。昨日はもっと粉砂糖がかかっておいしそうだったのですが、持ち歩いてシンプルな見た目になってます。

割るとこんな。クリームがあまりつまってないように見えますが、程よい量です。バニラの粒も入ったカスタードクリームがパティスリーレベルに美味です。パンもほんのり甘い系。

最後はほうじ茶のパンです。これは中村藤吉本店のほうじ茶を使っているらしいです。行けなかったので記念にコラボパンを買ったのであります。見た目は真っ黒で、正直そそる要素が1つもありません。。

でも中にはクリームと黒豆がひそんでいるのです。パンのほうじ茶は本当にしっかり香るし、甘いクリームとほっくりした黒豆の組み合わせは、和菓子感と洋菓子感がええところで融合していてぴったりでした。クリームがないシンプルなバージョンのほうじ茶パンもあったのですが、こちらを食べたらシンプルバージョンが気になってきました。ほうじ茶がどれくらい香るんだろうか。。
どれもこれもおいしくて具がいっぱいなのに、値段が安いので、人気と行列が納得できてしまいました。いつかまた三室戸寺に行った時は立ち寄りたいです。行くのはちょっぴり大変ですが、ここはわざわざ行く価値のあるお店だなと思いました。
パンも食べて満足したところで、次は目の前の藤森神社で2回目のアジサイ鑑賞でございます。