1日目 その5 法金剛院でジヴェルニーを思い出す 京都2013


妙心寺を出ると雨がやや激しく降り始めました。どうしようか一瞬迷いましたが、次の目的地・法金剛院まではバス停1つ分歩けば行けるし、今日行かないとたぶんもう行かないだろうと思ったのでザーザーと雨の降る中足をすすめることにしました。法金剛院は大きな道路沿いにあり、すぐに見つけることができました。名前のゴツさからは意外なのですが、法金剛院は花のお寺と言われているのです。6月はアジサイと菖蒲が見頃と聞いてきたのですが、7月〜8月が見頃な蓮が一押しっぽいな…と看板に蓮の花を見て思いました。

門の横には沙羅双樹が植えられてました。これがナチュラルな落ち方なのでしょうか。

入り口で入場料500円(乗車券の割引券で50円引いてもらった)払って庭に入ると、一番最初に目に付いたのが木の根が張り巡らされているので苔があらぶっている植え込みです。葉っぱと幹からすると、これも沙羅双樹っぽいのですが、何も咲いてはいませんでした。

蓮はまだシーズン前でしたが、植木のものはぽつりぽつりと咲いておりました。葉っぱかっこいい。フチだけピンクの色が濃くなって、ふちどりグラデーションしているかのような色合いが美しいです。

紫陽花もぽつりぽつりと植えられてましたが、他の花と比べると量は少なめでした。固まって咲いてたのはこれくらい。

ここにもくちなしが咲いてましたが、やはり枯れてきていました。くちなしのシーズンは5月なんでしょうか。苔の上に枯れたお花などがおちている様は大好物です。

苔に埋もれる紫陽花も発見。心なしか気持ちよさそうに見える。

大きな池をぐるりと回ってみました。正面に立って、庭があまり整備され過ぎていないことが、何かを思い出させる…と思いを巡らせてみました。しかしこの頃からさらに雨が激しくなり、立ち止まって思い出すのがツラくなり歩きだしました。

蓮の葉、アジサイ、水、秋になったら真っ赤に色づきそうな楓…と1つの画面にいろんな要素がてんこもり。

池のサイドに回って来ました。蓮の葉が荒々しい光景です。手前に菖蒲の花が可憐に咲いております。ここで、この庭が、ジヴェルニーで見たモネの睡蓮の池に似ていることを思い出しました。鬱蒼とした緑に囲まれた感じ、必要以上に手入れされていない所が似ている気がしました。

蓮の葉にたまる水はキラキラしていて、目を奪われてしまいます。雨水なのに澄んだ水に見えるのは何でなんだろう。謎の蓮パワー。

菖蒲の小道みたいみたいなものもありました。菖蒲が森の奥まで誘っている。

この蓮…咲いたらきれいなんだろうな…ときゅーっとしまったぷりぷりのつぼみを見て思いました。咲いているところを確実に見られないので悲しい。

蓮の葉で雨水のしずくがキラキラしまくってます。こんな鉢植え家にほしい。

森の手前までくると、「↑沙羅」の看板が目に入りました。看板に従って見上げてみると…

1つの木にだけ、ぽつぽつと咲いてました。もうちょっと近い所で鑑賞できると良かったです。ちょっと遠い。

森にはアジサイも少し咲いてます。大好きなガクアジサイ。奥のネイビーっぽい色のやつもかわいい。

菖蒲は咲き乱れてはいないけど、少しずつ思い出したかのように咲いている感じでした。

先ほどの森に誘う小道を裏側から見たところです。そんなに誘ってもいなかった。

このあたりになると、もう雨がどしゃ降りレベルに到達しており、体の半身を水浸しにしながら撮ってたので、何を撮ったのかよく覚えてないです。でもこうやって記録を見ると、雨に濡れた植物は艶っぽくなって美しいなあとしみじみ感動します。水浸しでもがんばって撮ってよかった。

作りもののようにきれいな蓮の花。このお寺に咲いているお花のなかで一番気に入りました。これも小さな鉢に浮いてたやつ。

この木のところまで戻ってきたら、ぐるっと一周です。もう1まわりしてもよかったのですが、雨がひどいのであきらめました…。そして工事中のお堂の方に、仏像がいくつかあるようだったのでチラっと見に行ってみたのですが、雨に濡れたスニーカーを脱ぐのが面倒だったので、ささっと帰ることにしました。仏像にはびっくりするほど興味が薄い。メガネ男子に興味が薄いレベル*1

時計を見るとまだ14時。なんかすごくいろいろ見て回った気がするけど、まだ14時なんだなーとちょっとうれしく思いながら、ホテルにチェックインできる時間でもあったので、一旦ホテルに行って休むことにしました。バケツをひっくり返したとはこのことか!と思いながらじっと雨に濡れてバスを待ち、30分ほど揺られてホテルに到着しました。
次はホテルでしばらく休憩してから、雨の中をお買いものするためにさまよい歩きます。

*1:なぜか知らないけどメガネ男子好きだと思われてる。。ヒゲ男子の方が好き