神奈川県で一番おいしいらしいユウジアジキのケーキ

ずっと行きたいと思っていた、ユウジアジキについに行って来ました。神奈川県で一番おいしいパティスリーらしい(食べログ情報)と聞いた(読んだ)ので、これは行かないと…と思いながらも、微妙に行きづらい場所にあるので、先送りしつづけていました。が、思い切って行ってみたら、そんなに遠くなかったです。東横線日吉駅から出ているグリーンラインという地下鉄に乗って、最寄りの北山田まで10分くらいで到着します。

あれ?濁点?ヤマダじゃないの?ヤマタなの??…と、衝撃を受けて撮りましたが、ぶれているせいで濁点が消えてしまっているだけでは?思われる予感。ちなみに隣の東山田もひがしやまたでした。

駅を出て、大きい道路とは反対側の裏道に出ると、駐車場に停まろうとした車が若干行列しておりました。ユウジアジキに来たお客さんの車行列のようでした。お店はすぐに見つかりました。
時間は午後4時頃でしたが、ショーケースにケーキがまだたくさんあったので、安心しました。行列も10人いないくらいです。生菓子と焼き菓子は買うところが分かれていました。今日は両方手に入れるつもりでやってきたのですが、焼き菓子は行列はなく、すぐに買えそうだったので先に生菓子を購入することにしました。

購入したケーキは2つです。1つ目はハニーハントという、はちみつムースやバニラのムースを合わせたケーキです。少し小ぶりでかわいらしいのです。

食べてみて衝撃。おおおいしすぎる!イルプルのケーキを食べるようになってから、基準がイルプルの美味さになってしまったのですが、このケーキはイルプルのものよりおいしいかも。と初めて思いましたです*1。はちみつムースの中にバニラのブリュレがひそんでいて、食べ進めると上にのっかったメレンゲの上の、ほろ苦いキャラメルのソースがとろりとムースにしたたります。一番下は洋酒につけこんだサバランなんです。パーツごとバラバラに食べてみたら、単品で食すには甘さが足りなかったりしたものもあったのですが、全て一緒に食べた時の味の一体感がすばらしいのです。ちゃんと組み合わせて食べられることが計算しつくされた感じ。そして口に入れたあとに、甘さ、やわらかさや香りがじんわりとしみてきて奥行き深いんです。これは名作と呼ばずにはおれない。神奈川県No.1の理由がもう納得できました。

ちょっと変わった見た目のこれは、フォレ・ノワールです。ココア生地にチェリーをはさんでコポーをかけた、ドイツの伝統的な「黒い森」と言う名のアレです。最近パティスリー業界では伝統的なお菓子の再構築が流行っているらしいので*2、こちらのシェフのフォレ・ノワールの解釈ということなのかもしれませぬ。
しかしこちらは、ハニーハントがあまりにも美味しすぎてハードルがあがってしまったせいで、「うーーん、ふつう」と思ってしまいました。いや、チョコレートの甘苦さやチェリーのみずみずしさなど素晴らしくて、地元の駅前では買えないクォリティではあるのですが、残念ながらイルプル以下だな…と思ってしまいましたのです。

そして焼き菓子は基本のフィナンシェ、マドレーヌ、ダコワーズを買いそろえてみました。フィナンシェはキャラメルで、マドレーヌはバニラ風味だったかな?フィナンシェは食べやすく、しっとり、マドレーヌもしっとり気味でおいしかったです。この2つは170円くらいの街のケーキ屋さん価格で販売していたので、良心的だなーと好感を持ちました。有名パティシェなら、250円などという値段を平気でつける人もいるので…。ダコワーズもおいしかったですが、もうちょっとクリームがたっぷり目にはさまっているとうれしかったかも。

そして贈り物の詰合せも買いました。一番大きなやつです。リボンはピンクと茶色とオレンジがあります、と言われたのですが、そもそもユウジアジキのロゴが、某ヴィトンを思わせるデザインだったので、茶色とオレンジだとえげつなさすぎると判断。普段一番選ばないピンクになりました。

ちなみに中身は上の箱です。甘いもの部の方なら、1週間で食べきれる量と思われます。
ほんとは生菓子と焼き菓子は別会計だったのに、キッチンから出てきた一番下っ端みたいなメガネ男子パティシェが、気を利かせて一緒にしてくれました。お店の人も感じが良いし、もっといろいろなケーキも食べたいので、また地下鉄に揺られてケーキを買いに行こうと思ってます。わざわざ電車に乗って買いに行く価値のある味。

*1:世間のスイーツ侍(プチガトー専)のように月10個とか食べてないのであまりアテにはならないです…

*2:エルメがやりだした。エルメ偉大