夏のお菓子、水無月と錦玉をつくる


このお菓子のことは6月に書かねばならない、と思ったのに既に7月です。なぜ6月なのかと言うと、「水無月」という名の、京都で6/30に食べられる風習のあるお菓子だからです。1年の折り返しにあたるらしいこの日に、過ぎた半年の厄を祓い、この先半年を無事に過ごせるようにお供えするものなのだとか。白い部分は外郎で、もちもちしていますが、べたべたせずにすうっと溶けてとても美味しいです。甘納豆が閉じ込められた透明部分も実は外郎で、下の外郎部分と同じ材料を使っていますが、入れる水の温度を変えるだけで、こんな風に透明になるのです。お菓子作りは科学だなーと感心しましたです。長方形の流し缶で作りましたが、本場に倣って三角形にカットしてみました。カットのキレが悪い…。

もう1つは蛍をイメージした錦玉です。これも寒天をベースにしている夏らしいお菓子です。中には黄味あんと甘納豆が入っています。プルプルしている寒天に、優しい甘さの黄身あんが交わって、こちらもとっても美味しいです。ゼラチンよりも寒天の食感の方がやっぱり好みです。こちらのお菓子にも甘納豆が使われているので、作り方を教えてもらったのですが、4日もかかるらしいので早くもあきらめました。でもこの甘納豆も、売ってるものよりもふっくらしていて甘さが自然でとっても美味なのです。日持ちや金額など、売り物にする要素を省くとこういうものができるらしいです。いつかは挑戦してみたいですが、だいぶ修行が必要な気がします…