4日目 その5 浮見堂を通り過ぎてならまちのカナカナで昼食を 京都・奈良2011


春日大社を出てじゃりじゃり歩き、開けた道路に出てきました。噂の「鹿に注意」標識が出ておりました。これは低い位置なので歩行者向けのもののようです。

車向けに、高い位置にも標識がありました。この鹿標識かわいいなーと思っていたら、鹿標識グッズをお土産もの屋さんでたくさん売ってました。こうして見るとかわいいのですが、グッズになるとあざとかったです。

それにしても奈良公園のこの広々とした風景は、本当にすごいです。駅徒歩15分とは思えない大自然です。しかし全然人は歩いてませんでした。これも全て鹿のもの?

奈良の紅葉にはちょうど一番はまった頃だったようで、赤い木は本当に赤くてきれいでした。

名もなき池には空が写り込んでました。自分が歩いているときには人どころか鹿もおらなかったのですが、ここで鹿が水を飲んだりするのでしょうか。

しばらく歩いて鷺池にやってきました。真ん中には浮見堂と呼ばれるあずま屋のような名所が浮かんでおります。しかしあまりうまく撮れませんでした…。

撮っている場所の真上には、黄色や赤がまざりこんだ葉の屋根がありました。この辺りもなかなか紅葉がきれいでした。浮見堂の方にも行ってみたかったのですが、お腹が空いて疲れ切っていたのであっさりあきらめました。

奈良公園を出て、少し住宅街を歩くと「ならまち」と呼ばれているエリアにたどりつきます。雰囲気のある古民家を改造して、カフェや雑貨屋が急増しているらしいです。大好物の香りがします。古民家カフェはいくつかありましたが、一番老舗のカナカナに行ってみることにしました。これは出る時撮ったのでとっても並んでいますが、自分が入った時は、土間にある1テーブルが空いていて、待たずに入れました。時間がまだ12時を回っていなかったからだと思います。すこしでも遅れていたら20分待ちは必至でした…

メニューはカレーなどもありましたが、がっつりかつ野菜がたくさん食べられそうなカナカナごはんをセレクトしてみました。飲み物つきで1250円だったと思います。かなり長い時間待ちましたが、やってきたプレートのおかずの多さに感激しました。

メインは砂ずりのコンフィと素揚げした野菜のおひたしです。とても優しい味つけで、素材の味を楽しめました。コンフィの味のクセはたっぷりのった大根おろしで調整できます。かぼちゃやナスの揚げびたしは、外れなくおいしいものです。

小さなおかずその1。ほうれん草とえのきのあえものです。さすがにこれは薄味すぎて、コンフィをつけてあった汁を少し上からかけてしまいました。でも薄味の野菜を食べて、体によいことをしている気持ちは味わえました。

小さなおかずその2〜その5。その2:切干大根は滋味深い基本の味。その3:白和えには柿が入ってました。最初何の野菜かと思いましたが、甘いので柿だと気付けました。こうやって食べると、柿は食感が野菜に近い果物なのかなーと思います。その4サトイモのすりごまあえは、サトイモが大好きなのでいちばんおいしく頂けました。これは結構しっかり味がついていたような。それから小さな甘いものもついてました。その5:抹茶寒天です。これも甘さ控えめでしたが、抹茶の香りとさっぱりした口当たりが美味でした。甘いものを少しでも食べるとほっとします。全体的にやさしい味付けで、焼き肉!ラーメン!こってり!が好きな人は食べた気がしない…と嫌がりそうですが、古民家のほっこりした雰囲気の中で食べるには、ぴったりの味つけだと思います。

ごはんとお味噌汁がなかなか出てこなかったので、同時に食べたかった自分はおかずを目の前にお預け状態をくらいました。待ちわびたごはんには、高菜漬けがのっかっていてうれしかったです。

食事のあとのコーヒーも出てくるまでに少し時間はかかりましたが、深煎り豆を使っていて、とても美味しかったです。土間のテーブルは大きかったので、入ってすぐに隣にお祖母ちゃん、お母さん、娘の3代女子親子チームと相席になったのですが、娘さんが「カナカナはいつも1時間待ちするので、こんなにすぐ入れるのはラッキーなんだよ!」と何度も2人に諭していたので、自分もラッキーだったんだなーとしみじみ思いました。

土間席は少し寒く、靴のままテーブルに座ったので古民家気分もそれほどは味わえませんでしたが、他の席はくつを脱いで畳の部屋でゆっくりくつろげます。お店のカードはその雰囲気を伝えてくれそうだったのでもらってきました。
お腹いっぱいでほこほこした雰囲気を味わった後は、ならまちを少し散歩します。