3日目 その4 妙心寺から仁和寺まで散歩を 京都・奈良2011


大法院で紅葉を鑑賞しながらのお茶を堪能した後は、少し妙心寺の境内も散歩してみます。妙心寺は、大法院以外にも多くの塔頭寺院を持っていて、沙羅双樹の木で有名な東林院もその1つのようです。真っ白な沙羅双樹の花が苔の上にたくさん散っている姿をいつか見たいなーと思っているのですが、時期が6月…。せめて5月だったらつつじの盛りと重なるので見に行きやすいのですが。ちなみに境内の外にも塔頭があり、枯山水庭園で有名な龍安寺もその1つらしいです。知らなかった…。

妙心寺の境内は寺院と寺院の間の道が塀でぐるりと囲まれていて、雰囲気満点です。異国の方はとっても喜ぶと思います。

塀の上からすくっと花が太陽の方を向いて咲いてました。花の名前は不明。ラベンダーのきれいな花です。

紅葉のみどころとして、妙心寺の中では大法院と並ぶ名所である退蔵院までやってきました。大法院で紅葉は満喫できたけど、せっかくだから見ておこうかな…と迷いながら門をくぐったところ、ツアーの添乗員が「今から30人入りますー」と受付の人に告げているところを目撃してしまったので、引き返しました…。そんなに大きな建物ではなさそうでしたが、30人も入るのでしょうか。そして同じツアーの別グループ20人ほどは大法院に案内されるようでした。20人もあの空間にいたら、あのゆったりとした雰囲気が台無しとなるところでした…。早目に行っておいてよかった。ツアー客は自分たちが見たくて来ているわけではないことがあるので、お喋りばかりしていてうるさいことが多く、名所の雰囲気を壊す感じで存在されているのでとっても苦手です。ハイシーズンの観光はツアーバスとの戦いだということが今回の旅で改めてよくわかりました。

一応メインの法堂なども撮ってみました。たぶん建物にはあんまり興味がなくて、間に配置された松の木のリズムが良いなーとか思いながら撮ってる。

南総門までやってきました。ここから次の目的まで行くのに市バスに乗るために仁和寺まで行くことにしておりました。地図をさらっと見た感じでは、この前の道を右にまっすぐ進んでいけばよかったはず…と思ってずんずん歩きましたが、ガチの住宅街に迷いこんでしまい、仁和寺の気配も感じないことに気付きました。焦って、困った時のiPhone!を取りだして現在地を調べると、だいぶ見誤っていることがわかりました。どうも反対側の北総門からずんずん進まないといけなかったようです。がっくりしながらまた門をくぐって、妙心寺の境内を通って北総門を目指しました。

北総門近くの金牛院の紅葉がとてもきれいだったので、少し疲れた心が癒されました…

門を出た後は、今度こそ間違えないようにiPhoneのマップを見ながら仁和寺を目指しました。今度は「仁和寺」の標識も目に付き、この道で間違いないことがわかりました。標識には確か「9分」とありましたが、もうちょっと早く着いたような気もします。途中で嵐電の線路を渡りました。

市バスのバス停は御室のほうが近かったのですが、せっかくなので1つ隣の仁和寺まで行って少しだけ境内に入ってみました。入り口の一番近くの門の横で、赤白帽をかぶったちびっ子たちが、「立て!座れ!」と言う先生の号令とともにきゃっきゃ言いながら立ったり座ったりしていたので、かわいいな〜〜〜と和んだ気持ちになりました。しかし後ほどこのちびっ子たちに恐ろしい目に合わされることになる。

市バスの接近サービスのポケロケを使うと、2つ前のバス停からお目当てのバスが到着していることがわかるので、チラチラと見ながら早足で境内を進みました。あの門の奥が、一番紅葉がきれいそう…というところで1つ前のバス停までバスが来てしまったので、あきらめて引き返しました。しかしすぐ来ると思ったらその後10分程度待たされたので、もうちょっと奥まで見ておけばよかったと後悔しました。

バスに乗って椅子に座ってバスの発車を待っていると、さきほどの赤白帽のちびっ子たちが乗り込んできてビビりました。どうみても全員乗れそうにもありません。ふつうはスクールバスを使うのでは…と思いましたが、ちびっ子たちを詰めに詰めまくって無理矢理乗ってしまいました。バスの中はちびっ子たちが話す声でいっぱいに。しかしみんな京都弁なのでめっちゃかわいいのです!1個持って帰りたいーー。でもすぐ下りるかと思ったらなかなか下りず、ちびっ子たちが疲れ始めたのか「先生すわりたいーー」と泣きわめいたり「先生、うんこーー!!」とか叫びだす始末です。その度に子供たちに「みんながまんしてはるから、しょうくんも頑張り」とか「うんこしたら他のお客さんに迷惑がかかるから、ダメやんな?」とやさしい京都弁で諭す先生はスゴイなーと感心しました。子供にやさしい+京都弁でポイント2割増しでかわいく見えました。自分が男子だったら確実に結婚したいと思ったのであります。
さすがにこのちびっ子たちをよけてバスを降りる勇気がない…と思っていたところ、自分が目指していた千本鞍馬口の2つ手前のバス停で子供たちが降りてくれたのでほっとしました。次は歩きまくって疲れたので、町家カフェで休みます。