2日目 その7 老舗の和菓子屋で京都の干菓子を 京都・奈良2011


三条河原町から姉小路通まで歩いて来ました。通りに入ってすぐの所にアンティークベルがあります。日本の骨董を扱っているお店なのですが、いわゆる骨董屋さんと違ってカジュアルで入りやすいのです。

置いてあるものも取り入れやすいデザインのものがセレクトしてあります。昔ここでスイミー柄のお茶碗を買いました。その時は500円〜1000円で買えるものも結構置いてあったのですが、久々に来てみたら、作家が作った器とかわらない値段のものがほとんどでした。すごく欲しい…と思ったものも特になかったので、今回は何も買いませんでした。帰りに店頭に100円均一コーナーがあるのを発見しました。

そのまま姉小路通りをお店を見ながらぶらぶらと進み、ついに烏丸御池近くまでやってきました。そこに亀末廣という老舗の和菓子屋がありました。さすがの老舗の風格。入るのをためらわせました。
中も薄暗く、当然ショーケースなどはありません。歴史を感じるカウンターと横の棚に商品の見本が置いてあり、その中から欲しいものを指定すると奥から新しいものを出してきてくれます。

この風格でたった1つを購入するのは躊躇われましたが、購入しようと思っていた「京のよすが」というお菓子以外はお店の暗い雰囲気に馴染んでしまい目に入ってこなかったので、やっぱり「京のよすが」の一番小さいものだけを1つ購入しました。本来の大きさは「四畳半」と呼ばれている16cm角?の正方形の箱を四畳半形に仕切ったもので、これはお試しサイズの八角形です。八角形になんてよく包めるなー、と感心しました。

包みを開けるとかわいい千代紙が貼られた箱が出てきました。のしは取って写真を撮るべきだった。

のしの裏は亀末廣のイメージキャラクター?の亀がデザインされたテープでとめてありました。この亀くんのデザインは老舗のイメージとはほど遠い気がします。デザイナーがデザインしたんじゃなかろうか。

よく見たら包み紙にも亀くんがおりました。

箱を開けて、店頭で見本は見ていましたが、改めてうっとりしました。1つ1つ、細かいところまで丁寧に仕事してあります。色もきれいで形もかわいくて、さすがの職人仕事です。しかしお土産にしたら喜ばれそう…と思っていたら、干菓子だけではなく半生菓子も入ってました。そのせいか美味しく頂けるのは2〜3日だそう。求肥が入ってたので、お土産にはあまり向いてないかもしれないです。そのほか松露や州浜や落雁などです。同じものが2段入ってます。

さっそくほうじ茶を入れて頂いてみます。お皿にちょこんとのせるだけで、とっても華やかな雰囲気にしてくれます。干菓子は味が単調なので、見た目重視・味には全く期待していなかったのですが、どれも違う食感と甘さでとってもおいしいのです。これが京都の老舗の実力か…と感動しました。

違うパターンでお皿を飾ってみました。ピンクと黄色の砂糖菓子がまぶしてあるのが求肥で、中に餡が入ってます。こんなチビサイズなのに味がとても丁寧です。全部おいしかったですが、白い松露が特にお好みでした。
これだけ干菓子が美味しければ、見た目が地味だからと言って手出ししなかった和三盆風味の「京の土」というお煎餅も美味しいんだろうなーと思い、購入しなかったことを後悔しました。夕方近くだったので売り切れてたようなのですが、実は上生菓子もあるらしいです。上生もうっとりするほど美しいんだろうと思われます。京のよすがの千代紙もちょこちょこ変わっているようだし、京都へ行くたびに亀末廣には行かねばと思いました。そしていつかは四畳半を手に入れたいです!さらに毎年12月限定発売の、美しすぎる「京の十二月」もいつか手に入れられればいいな…。しかし一万円か…。
次は引き続き小さくてかわいらしいものをお買いものします。