1日目 その8 恵文社一乗寺店で紙こものとオムレツを 京都・奈良2011


一乗寺中谷からまっすぐ駅方向に戻り、そのまま駅を通り越してずんずんと進むと、スーパーや商店が並ぶ日常的な道沿いに恵文社一乗寺店が現れます。売っている本やものは普通の本屋さんに比べるとかなり独特のものですが、お店は自然と街の風景に溶け込んでおります。
入ってすぐ自分の目についたのが、平台にドンつ積まれたカラーブックスでした。ジャンルの幅広さに圧倒されましたが、自分好みの「コーヒー入門」と「造花のデザイン」を見つけてかなり心ひかれました。でも少し古びたページをめくりがら、古書はやっぱり苦手かも…と思ってしまったのでやめときました。
緑茶入門―おいしいいれ方と効用 (カラーブックス (897))
コーヒー入門は画像が挿入されないので、とりあえず緑茶入門に。
恵文社では古書も新しい本も、インディーズな雑誌もまぜこぜに並べてあり、作家順ではなく、「恵文社の本棚」と名付けられたジャンル別に本が並んでいます。ほしい本が最初から決まっていれば恵文社に来る必要はないですが、「何かおもしろい本ないかなー」と探しにくるには最高の本屋さんです。近くにあれば、1ヶ月に何度も行ってしまうに違いないです。
東京の空の下オムレツのにおいは流れる
前回来た時に比べてスペースが広がっており、そのスペースにはたべもの本と小さなギャラリーが併設されてました。他のコーナーもおもしろかったですが、断然このたべもの本コーナーに長い時間費やしました。さんざん悩んで選んだ本がこの「東京の空の下にオムレツの匂いは流れる」です。パリの方は既に持っていて食いしん坊にはたまらん本だったので東京の方も外れないだろうと思ったのです。
巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)
ほんとはこの文庫の方を買いましたが、大きい方がカバーのデザインがかわいいので貼っておきました。「バター」を「バタ」って書いてあったり、「ひとさじ」とかいう表現をたまらなくおいしそうに感じるのは何故なんだろう。東京に限らず、世界を旅したときのたべものエッセイが満載で、期待通りとってもおいしい本でした。

無料でつけてくれる恵文社のカバーは、大事に使いたい素敵デザインです。
ギャラリーでは石木文さんという陶芸作家とほいあん堂のお菓子の展示をやってました。手に入れるのが難しいと噂のほいあん堂のお菓子とこんなところで出会えるとは…と浮かれましたが、残念ながら全て売り切れでございました…。
それで、石木さんの小皿も買おうかどうか数十分悩んで、結局やめてしまいました。でも、やっぱり欲しい!って思ったら、ネットを探せば取扱店が見つかるかも、と思っていたのですが甘かった。地方のギャラリーでの不定期な展示のほかには、千葉のご自宅の隣で開かれているギャラリーでしか手に入れられないようなのであります。そのギャラリーも3月まではお休み…次に出会った時は絶対に購入せねばです。恵文社このブログの記事を見てもらえれば、石木さんの器のかわいさは伝わるでしょうか。
それから雑貨を置いているギャラリーアンフェールの方でも長い時間を費やしました。という、本物の草花を樹脂で固めてアクセサリーを作っているブランドのブローチやネックレスにもかなり心ひかれました。本物を使っていて色もそのままなので、ずっと使っていると花の色が渋味を増してきて、アンティークとしての味わいが深くなっていくようです。10年くらい使ったものも飾ってあって、それも素敵でした。さんざん買おうかどうしようか悩みましたが、なんとなく自分の服装に取り入れるのが難しい気がして結局辞めてしまいました…。

そして値段のかわいい紙こものを購入。水縞の紙袋は、ナチュラルなのにポップで、ありそうでなかった大きさがプレゼントを入れる用などに使えるかなーと思い買いました。写真ではわかりづらいかもしれませんが、折り紙くらいの大きさなんです。

北の模様帖のコースターは、自分と女子たちへのお土産に。この柄以外にもかわいいものがいくつかあって、選ぶのに困りました。

たぶんラッピングなどにワンポイントとして付ける造花のミニバラです。しかし7つまとめると、こじんまりとしててかわいいたたずまいだったので、部屋にそのまま飾ってます。
なかなか後悔のたくさんある今回の恵文社でのお買い物でしたが、ひとまず満足して次のお店に向かいました。外はすっかり真っ暗になっておりましたが、「ここにしかない」と思わせるようなガーリーセレクトショップが近くにあるので頑張って立ち寄ります。