2日目 その1 ひがし茶屋、お茶屋の志摩をご訪問 金沢2011


2日目の朝は少し早目に起きて、ひがし茶屋街にやってきました。ちょうどターミナルに周遊パスが止まっていたので乗りこみました。運転手はとてもかわいい女子で、アナウンスで親切にバス停から名所の行き方を教えてくれるので迷いませんでした。

橋場町のバス停で下りて少し道を入ると、風情のある街並みが広がります。たぶんここらあたりがひがし茶屋街のメインストリートです。昔は偉い人が芸者あそびをする所謂お茶屋街だったようですが、今は観光名所でカフェやお土産屋さんが並んでいます。

ほとんどのお茶屋さんには、この紅柄格子が使われています。内側から外はよく見えるけど、外からは中をのぞけないないというこの時代のブラインドです。どこの格子も味が出ていい風合いになってました。

格子に朝日が降りそそいで美しい影を作っていました。

メインストリートから小道をのぞくと、昭和な商店も見えていい味かもしだしています。
しかし…ひがし茶屋街の散歩は予想よりもあっさり終わってしまいました。15分あれば、ぐるっと一周できてしまいます。小さな街なのです。そんなわけで、中に入って見学できるお茶屋さんに入ります。

懐華楼(かいかろう)というお茶屋さんの前に飾られているお花が艶やかです。ここはカフェなどもあり、中も見学できるお茶屋さんなのですが

ちょうどちょうちんを外に出して開館した、こちらの志摩の方を見学します。江戸時代から、改修もせず残っているお茶屋さんはこの志摩だけなのだそうです。

中に入って入場料400円を支払い、くつを脱いであがると、暗闇から「ロッカーに荷物を閉って2階に上がってください」と指示されてびっくりしました。よく見ると係員らしき人が立っていました。2階にあがりメインの部屋に入ると、階段の向こうに明かりがともっているのが見えました。

さっそくお部屋をいろいろ見て回ろうとしたら、「ここの説明をしましょうか」とマジシャンみたいなスーツのおっさ紳士が入ってきて正坐させられました。そしてこの志摩の歴史をいろいろ話し始めてくれたのですが、もしかして自由に見て回れないのかな…とじりじりしてしまいました。ちなみにこの金屏風の前が、芸妓さんが踊りや歌を披露する舞台となるそうです。

10分くらいたってから、「ではどうぞ自由に見てまわってください」と解放してもらえました…。さっそく話を聞いてる間気になっていた琴を観察することに。お客さんがやってくる2階は、このように壁を赤くして華やかにしてるそうです。

ちょうちょやぼたんが象牙ではめ込んであります。かなり高価そうなブツです。でもモチーフがガーリーなので、そこはかとなくかわいらしさもあります。

隣の飾り窓を背景に、飾られたお花も素敵です。ここも白洲正子スピリットを感じるあしらいです。

サンルームのような役割なのか、窓辺の廊下にはすだれから朝日が差し込んでいます。

ここも狭いけど見どころがいっぱいなので、次に続きます!次は隣の部屋と1階の芸者さんの待機部屋を見学します。