Day5 その11 最後のお買いものと最後の夜 Paris2010

いい加減、この旅行記いつ終わるんだと書いてる本人も思っていましたが、やっと最後のお買いものまでたどりつくことができました。最後の最後は、ポンピドゥーセンターからリヴォリ通りまで歩き、通り沿いのファストファッション系のお店で、古着のワンピースを買えなかったうさを晴らします。リヴォリ通りはルーブルからつながっていますが、Hotel de Villeに近い方はさながらファストファッション通りとも言わんばかりにZARAH&M、MANGOなどのお店が並んでいるのであります。ちなみに、Hotel de Villeはホテルではなくてパリ市役所のことなのでございます。ややこしい。

まずは旅の最初の頃にチェックしていたandreという靴屋さんに行きました。泊っているホテルの1分もかからない場所にあるので、最後の最後に行けばいいやと思っていましたが、明るいと油断していたら時刻はもう19時前。ホテルに戻る頃には、もう閉っていそうな予感がしたので、この通り沿いにある方に立ち寄ったのであります。こちらのお店の方が広くて種類もたくさんありましたが、お店は混みあっていて、店員さんを見つけて、自分のサイズを出してもらうのが大変でした。本当はバレエシューズもほしかったのですが、疲れてしまったので、エナメルのローファー1足だけ。確か65ユーロくらいです。最初はつま先が痛かったのですが、慣れてきたらそうでもなくなりました。悪くない履き心地です。
そのほか姪っ子ちゃんのお土産にH&Mでニットワンピを買ったり、MANGOでお買いものしたりしましたが、とにかく時間がなかったのでどちらも30分程度しか見れずかなりどたばたしました。MANGOは日本にもありますが、パリでは日本の40〜50%オフくらいの値段で買えました。ZARAも日本よりもだいぶ安い値がついてそうな気がしましたが、とにかく時間がなくて入り口だけで帰りました。他にも、日本で見たことのないFF系の店をチラ見したりしましたが、お店もだんだん閉まりだしたのであきらめて帰ることにしました。

どうやって帰ろうかな〜と悩んでいたら、昼間はこんなだったHotel de Villeが

こんな電飾が付けられていることに気付きました。よく見ると、いろいろな国の言葉で同じメッセージが書かれているようでした。日本語もありましたが、まるでGoogle翻訳にでもつっこんだ時のような、意味のわからん言葉になっていました。内容は愛がどうのこうのとか。見ているとちょっと気恥ずかしかったのですが、遠目で見てる分にはきれいで良かったです。
ここからバスに乗って1本で帰れないものかとバス停を探してみましたが、一方通行の道が多いパリでは、行きと反対側に帰りのバスが出ているとは限らず、なかなか見つかりませんでした。仕方なく、乗り替えしてメトロで帰ろうかと思いましたが、ホテルの近くにあるノートルダム寺院が目に入って、15分くらい歩けば、帰れそうだなあと思い、結局歩いて帰ることにしました。

もう辺りは暗くなっていたのですが、観光名所が建ち並ぶエリアのせいか、人通りはホテルまで絶えず、危険な思いもすることなく帰れました。しかもこの日は何かイベントごとがあったらしく、サント・シャペル教会の横に入場を待つ人らしき長い行列ができていました。コンサートでもあったのでしょうか。
サン・ミッシェルに到着したときも、いつも以上に人であふれていました。ケバブ片手に道を練り歩くパリジャンたちを見て、やっぱり最後なのでケバブ食べてみようとお店に立ち寄りました。サン・ミッシェルはケバブを売っているお店がやたらとあり、いつもお肉の匂いがあたりに漂っていたので、一度は食べてみようと旅の間中ずっと思っていたのです。

行ってみたのは、このお店です。この写真は朝撮ったので、開店前のさびしい絵となっております。
いろいろ種類があってどれにしたら良いかわからなかったので、ヒゲのおじさんに得意の「おすすめは?」攻撃をしてみました。「このピタパンだね」と1番安い4.5ユーロのものをすすめてくれたので、おじさんに好感を持ちました。おじさんは手際よく肉を削って包んでいる間も、「チャイニーズ?コリアン?ジャパニーズ?」と話しかけてきてくれました。「ジャパニーズです」と言うと、「マユミ?ユリ?カオリ?」とかどこで覚えたんだか日本語で女子の名前を並べてきました。「トモ」と言うと、「ワタシハ、トモヲ、アイシテイマス」と唐突に言いながら出来上がったピタパンのケバブを渡してくれたので、思わず笑ってしまいました。久々に日本語を聞いたので、なんだかじんわりとしました。

受け取ったケバブはすごいボリュームで、ずっしりしてます。これでも上にのっかっているフライドポテトをだいぶよけたのであります。このB級感たまらないなーと思いながら食べてみましたが、…味がしない?ジャンクで濃い味を想像していたのですが、フライドポテトの塩味がないと、お肉はカスカスで味がありません。野菜にドレッシングもかかっているはずなのですが、なんか物足りなかったです。そもそもケーキがあったので、全部食べるつもりはなかったのですが、ほとんど食べずに残してしまいました。おじさんの愛想はよかったですが、ハズれのお店だったのかもしれません。残念。
最後の夕食をすませた後は、荷造りをしてベッドに入りました。パリ最後の夜、短い旅の思い出をめぐらせながら眠りたかったのですが、いつも以上に外が騒がしくてなかなかしんみりした気持ちになれませんでした…。あげく酔っ払いの叫び声で目が覚めて、時計を見ると3:00am…。ホテルは場所もフロントの人たちも良い人で気に入っていたのですが、この騒音に耐えられないから、二度と泊ることはないであろう…としょっぱい気持ちで眠りました。
出発の日の朝は、最後にパリの街を少しだけ散歩します。