Day5 その2 朝のテュイルリー公園を散歩してオランジュリー美術館でジヴェルニーに戻る Paris2010


朝ごはんを食べた後は、リヴォリ通りまで出てテュルリー公園に入りました。人も少なく、少し肌寒いせいか空気も澄んでいます。フランスの公園の庭園は本当に美しく手入れされていて、緑の芝がまぶしいくらいきれいでした。

咲いている花もボルドーに近い濃いピンク・ラベンダー・黄色がバランスよく配置されていて、センス良く美しいです…。

森ゾーンに入りました。森にはカフェもあり、まだ開店はしていなかったのですが、ここで飲むカフェオレはおいしいだろうなあと思いました。「あつまれ~(日本にいる森ガールに向かって)*1」葉っぱがスクエアに刈り取られるのがフランスの公園の森のデフォルトデザインなのでしょうか。

コンコルド広場がよく見える噴水?までやって来ました。噴水越しに広場を見た時も、オベリスクが中央に美しくおさまるように配置されているのです。パリの都市計画は完璧すぎて全くスキがありません。噴水に落ちた落ち葉すら美しい。

公園の端にあるオランジュリー美術館までやってきました。一番来たかった美術館にやっと来ることができました。オランジュリーの名前の由来は「オレンジの温室」からきているらしく、柑橘系の香りが好きな自分にはますますツボなのです。建物は細かい装飾が施されていて歴史を感じさせる造りでしたが、新しく真っ白に塗られていて、エントランスも新しくてとてもきれいでした。
中に入ってまずモネの睡蓮の絵が8枚飾られている「睡蓮の間」と呼ばれる展示ルームに進みます。この絵を鑑賞するなら、先にジヴェルニーに行ったほうが良いと聞き、旅の早い段階で遠足しておいたのであります。とは言っても、写真でその睡蓮の絵も何度も見てしまっているので、どんなもんかなー、感動するのかなー、とか穿ち過ぎた気持ちが入りつつ部屋に入りました。

しかし、真っ白で楕円形の静謐な空間に一歩足を踏み入れたとたん、そんな穿ち過ぎな気持ちはふっとびました。



楕円の壁に沿って4枚の睡蓮の絵が飾られているのですが、ジヴェルニーで見た睡蓮の池、そのままなのです!迫力も、空気感も。これはすごい…!!

睡蓮の間はもう1つあり、残りの4枚の絵が飾られています。こちらも同じように素晴らしい空間です。

ジヴェルニーで見た池も、こんな風に濃い群青色で水の中でもあもあしてました。

空の写り込み。

これは花が写り込んでいるのでしょうか。桜だったら素敵すぎです。

ここは橋の反対側に立った時に、右手前方から見える光景に違いない…と思います。樹木の葉の入り方に見覚えがあります。

近くで見ると、こんなにラフなタッチなのに、全体を見ると繊細な空気感までが表現されているのは何故なんだろう…。
とうっとりして思う存分ジヴェルニーに戻った気持ちに浸っていたのですが、途中から団体さんが入ってきて少し騒がしくなってしまいました。まだ10時半頃でしたが、やっぱり朝一の9時に来るのがベストそうです。
次は、睡蓮以外の絵を鑑賞します。

*1:闘莉王by今野