Day4 その10 夜のルーブル美術館で3大アイドルを制覇 Paris2010

アンジェリーナを出てから、しっとりと雨に降られながらルーブル美術館を目指しました。本当は残りのドゥノン翼とシュリー翼は明日攻め込もうと思っていたのですが、パンフレットを見たら水曜と金曜は21:30までの夜間開放を行っていると書いてあるのを発見してしまったのです。今日は金曜日。残り少ないパリでの時間を節約するためにも、今訪ねておくしかありません。

前回と同じくリヴォリ通りの地下入り口から入り、今度は反対側のドゥノン翼入り口より中に入りました。入った半地下のフロアはまたエジプトやギリシャ系の渋美術品が並んでいましたが、1階にあがるとだいぶ人も増え、有名どころの彫刻が並んでいました。これはA・カーノーヴァの「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」です。なぜ作品情報を覚えているかと言うと、持って帰ってきたパンフレットに思いっきり書いてあるからです。有名な作品らしく人が常に囲んでおり、某国のお客様からはフラッシュたかれまくりでした。すぐ近くにフラッシュダメよの看板があるのに、奴らには英語も読めないらしい。フラッシュの嵐がやむのを待って撮りました。

自分にはこの近くにあったこの彫刻の方が心ひかれました。まとめ髪とおしりがガーリーでかわいいなあと思って。芸術的観点じゃなくてすんません。

これも有名らしく「ボルケーズの闘士」とパンフに書いてありました。後ろ向きから撮ったのは、こちらの方向からのが相方に「なんでやねん」と突っ込む人に見えるからです。どうみても2回ボケされた後、最後にふりかぶった大きなつっこみにしか見えない*1。ご婦人は足の爪のお手入れ状況が気になる模様。

そしてついにやって来た。ルーブル三大アイドルの一人ミロのヴィーナスです。アイドルらしく常に人がいっぱいです。

違う角度から見ると(キリッ)とした表情ですね。異国のカップルたちが、この彫刻の横で、肩を組んでいちゃいちゃしながらニッコリ笑った記念撮影をしているのを見て、温度の違いを感じました。日本人でもそんな風に撮る人いるんでしょうか*2

ドゥノン翼は建物自体のゴージャス感も増していて、こんな金ぴか天井画もありました。

こんな金ぴか彫刻も。ぴかぴかしていても下品にならないのがおフランスクォリティ。

そして2階にあがるとついに来た!2つ目のアイドル、サモトラケのニケです。ものすごく吹き抜けた階段の上に鎮座。美術品を守るためか、照明がとても暗いので見えづらく、フラッシュもたかれまくりでした。

すぐそこに見えるようで、結構な階段があり、たどり着く頃には息も切れていました。が、近くまでくると、その大きさに圧倒されました。全身入れるには少し離れなければならなかったくらいです。下の船のところの素材はかなりごつごつしていそうでした。この素材、この大きさで、こんなに繊細な布使いが表現できるのは素晴らしいです。さすが全世界から見に来られる彫刻なだけはありました。nikeのロゴのモデルにもなった羽も神々しい。

そしてドゥノン翼の2階には最後のアイドル、モナリザもいるので全く気が抜けません!想像していたより色のトーンは暗いですが、微笑みの優雅さはじゅうぶんすぎるほど伝わってきます。

しかし、絵はショーケースの中に入れられて警備員つきなので、全くゆっくり鑑賞できる雰囲気はありません…。うわさには聞いていたのですが本当に大きさも小さかったです。小さな絵画に殺到する全世界の観光客の図です。鑑賞するというか、写真だけパチリと撮って「モナリザ、ゲットだぜ!」と思ったのみで帰りました。
次は一番人の多かったゾーンを抜けて、ゆっくり美術を鑑賞します。しかしルーブルは広く、この時点でもうすっかり疲れていたのでした。

*1:ただし全裸なので変態の漫才師

*2:そんな人たちがいたら「欧米か」とつっこむべきでしょうか