「ジュリー&ジュリア」料理したくなる映画

Julie and Julia: My Year of Cooking Dangerously
ジュリー&ジュリアを見てきました。封切りして3週間、そろそろ空いたかなと思って行ったら当日券も売り切れの満席状態でした。レディースデイなのもありますが、やっている映画館が少ないのも原因ですかね。ちなみに東京は新宿or日比谷のみだったと思います。日比谷の方で見てきたんですが、並ばなくてもいいようにネットでチケット予約して行ったのに、発券機に行列ができていて、結局1階の窓口に並んで発券してもらいました…。ギリギリすぎる時間に行ったので、間に合わないかもとドキドキしました。ネットで予約していく人は、席が決まっているのでやっぱり自分と同じようなギリギリの時間に来るか〜と気付いたので、今後は気をつけなければと思いましたです。
映画の物語は、今から50年前にずぼらなアメリカ人にも作れるフランス料理のレシピ本を出版したジュリア・チャイルドの料理家になるまでの自叙伝と、現代のNYで9/11の被害者相談コールセンターで派遣?で働いているジュリー・パウエルが、冴えない日々から抜け出そうとジュリアの「Mastering the Art of French Cooking」の524レシピ全てを再現してブログに書いていくというプロジェクトの過程を交互に見せていく構造になっています。

予告編を見ていただくのが一番話が早いと思われます。
わたしがつられたのは「料理」というキーワードで「ブログ」のほうにはそんなに興味がなかったのであります。なのでやっぱりメリル・ストリープ演じるジュリア・チャイルドのパート方に心ひかれました。最初は「料理」を仕事にすることが自分の夢であったわけではなく、外交官の旦那様に付いてやってきたパリで「私にできることは何だろう??」といろいろ挑戦してみた末に「食べることが一番好き」ということを思い出し料理を始める決心をしたところとか、でもやるなら一番良い学校で教えてもらおう!と基礎もないのに男ばかりのコルドン・ブルーに乗り込む負けん気の強さとか、背が高い所とか*1!すごく共感できます。それからジュリアが天然にポジティブな人に描かれていて、とても魅力的なんです。憧れます。旦那様はジュリアにとても優しいのですが、それはジュリアが旦那様だけではなく、まわりにいる人にネガティブな感情を植え付けない人だからだと思われました。

本物のジュリア・チャイルドを発見して、メリル・ストリープが完コピしていることに驚愕しました。チキン…この並びはキツイ…。
ジュリー&ジュリア (イソラ文庫)
ブログパートであるジュリー・パウエルの方は、自分もリアルに感じるようなことで悩んでいたりするせいで身につまされているのか、見ていてもやもやしてしまいました…。それでも「524レシピを1年間で全て再現し、ブログに書く!」という彼女のプロジェクトから「明確な目標を立てる」「少し頑張らないと達成できない期限を付ける」ということの大切さを改めて感じました。このブログもかなりだらんだらんに書いてますが、もうちょっとまとまりあるものにしたい気持ちになりました*2。一方で目標に振り回されて普段の生活もストレスあるものにしてしまい、大切な人にあたってしまったり…というようなところは「ああ…わかるわかる…」と身につまされました。そんな風に自分が嫌になった時ジュリーは自分の中の憧れのジュリア・チャイルドに依存するんですが、それだけ依存していたジュリアに、ジュリーのブログが快く思われていないということを人づてで知らされたのに、何故そう思われているのか調べることもなく、謝罪することもなく、2004年にジュリアが亡くなってしまったこと、このブログが映画化されたことが文字だけで知らされて映画は終わってしまいます。そこが最大にモヤっとするポイントでした。
気になったので、実際のブログを探してみました。「The Julie/Julia Project」ジュリアが亡くなった日でブログは終わっているようです。んで、料理の再現ページも見てみましたが、全く写真もなく文字だけなのでビックリしました。どうもこのブログは料理云々よりも、そのレシピを再現しながら日常の出来事が多くつづられていて、そこが多くの読者をひきつけていたようです。それでもって、料理をダシに使われたことがジュリアのお気に召さなかったとかなんとか。あれだけの情熱をもって料理に取り組んでいた人には受け入れられないものなのかもしれないです。
映画を見る一番の目的だった「料理」は確かにおいしそうでしたが、ゴージャスな素材を多く使っているせいか味が想像できなくて、見ていてお腹が空くほどではなかったです。一応予告編の時お菓子もぐもぐ食べて予防しておきましたが心配無用でした。でも自分も目標をたてて料理してみたい気持ちにかられました。いつも作りやすいもの、食べてみたいものしか作らないので、自分の範疇外のものを作ってみたら新しい発見があるかなーと思ったので。 何はともあれ、おいしいものを食べることは人を幸せにするよね、ということをしみじみ感じさせてくれる素敵な映画ではあります。

映画館で見る映画はやっぱりいいなあ〜と思ったので、また映画の日を復活させようと思います。予告編で気になった映画をメモ。


女の子の髪型、ファッションがすごくかわいいし音楽もいいな〜と思っていたら、エレベータでヘッドフォンから漏れる音楽を聞いた女の子に「好きなバンドよ。私もザ・スミスが好き。」と言われて一目ぼれしてしまう男の子の物語ということがわかって音楽のセンスの良さに納得しました。もうすぐ始まるのでこれは見に行きたいです。


ジョージ・クルーニーが人の心を見ない敏腕リストラ宣告人を演じています。世界中を旅する彼はマイレージ大好き。好きな人ってすごく好きですよね>コモリーヌ。これは3月公開なので忘れないようにしなければです。

*1:ジュリアは185cmもあったそうですが!!

*2:しかしメモ帳と伝言メモのスタンスも捨てがたいのであります