2009年下期に聞いてた洋楽まとめ(MIKA、Owl City、女の子以外なら何でも、Prefab Sprout、Blue Nile)

ザ・ボーイ・フー・ニュー・トゥー・マッチ(初回生産限定盤)
「We are golden」のPVを見かけてメロディラインに心ひかれるものがあったので、MIKAの新しいアルバムの「The Boy Who Knew Too Much」を買いました。この曲だけじゃなく、どの曲も作りこんであって映画的というかミュージカル的でとっても楽しいです。「Flaming Lipsでボーカルを取るフレディマーキューリー」とは絶妙な表現がぴったりくる変幻自在のボーカルは、彼は声楽を学んでいたということを聞いて納得です。

動きもフレディ兄さんの系列の方かなと思わせます。でも歌も曲もパフォーマンスも、かなり出来上がっていてエンターテイナーとしてレベル高くて見ていてワクワクしますね。洋楽のCDは全然売れてないそうなので、これからはこういう人たちも自分でネットをさまよって見つけてくるしかなくなるのかなー。
Ocean Eyes
昔は生音感のない音楽は、あんまり受け付けなかったのですが、Perfumeを通過したあたりから抵抗がなくなりました。Owl Cityも昔だったらメロはいいんだけどピコピコしすぎてると思って受け入れられなかったかもしれないです。今はこういう空気感を電子音だけで表現できるなんて逆にすごい!!と感動します。ミネソタ州のかたすみで、ひっそりと一人で作っていた音楽が、MySpaceで火がついて、いつのまにかビルボードにチャートインするまでになってしまったというサクセスストーリーもなんかええ感じです。

チャートインしたのはこの「Fireflies」です。ジャンル的にはエレポップなのでしょうが、バキバキでもないしHAPPYなダンスチューンでも無いので、「エレポップ」とジャンル分けされることに違和感がありますが。

一番好きなのは「Vanilla Twilight」って曲です。このキラキラ感とちょっと切ないメロディがたまらんです。空気をたくさん吐き出しながら歌うボーカル*1も切なさ倍増させていて夜空を見ながら胸をキュンとできる感じです。

で、昔はダメだったEveryThing But the Girlも、今聞くと結構良いなあと思うようになりました。ダンスミュージックとネオアコの融合は、当時はしっくりこなかったし、メロディも切ないを通り越してメロウ過ぎたのです。正直言うと今でもMissingはあんまり好きになれないのですが、他の曲は冬の海を見ながらじんわりできるような空気感が漂っていて心に沁み入ります。

この曲とかはかなり好きです。
Let's Change the World with Music
2009年で一番気持ちがアガったといえばPrefab Sproutの「Let's Change the World with Music」がリリースされたことです。きっともう新しい音源はリリースされないだろうと思っていたので、たとえオクラ入りしてたアルバムの再発?だとしてもめちゃうれしかったのです。

このひげビジュアルにラップの組み合わせはちょっとビックリしましたが、ちゃんとラップもPrefabの世界になじんでます。夜の空気感とか煌めき感とかちょっとだけ胸をしめつけるような切ないメロディとか、やっぱりPrefabには何もかなわない*2と改めて思わせられた一枚でございます。でも、これでもう新しい曲を聴けるのは最後のアルバムですかね…。
Hats
そんなわけでPrefab好きの人に愛されているというBlue Nileにも手を出してみたのですが、自分的にはちょっと音の隙間が広すぎてなじめませんでした。でも音の1つ1つを大切に選んでいる感じはします。ライブはすごく良い気がします。しかしPrefabのようにあふれ出る何かは感じられないのでした。

*1:charaとかも使っているボーカルテクニックの1つらしいです

*2:自分の中で