Day1 その3 Ace Hotelから朝ごはんまで Portland2014

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Max Light RailでAce Hotelの最寄り駅で下り、ひとまずスーツケースを預けるべくAce Hotelに向けて歩きだしました。平日の午前中、人影も車もまばらで、大きな荷物を引きずっていても歩きやすいです。街の中心地なはずなのですが、New Yorkとは違う、どこかしらのどかな街並みが新鮮です。日本だと金沢とか仙台みたいな感じ?

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5分ほど歩いてAce Hotelに到着しました。New YorkのAce Hotelのような喧騒の真ん中に建っていると思っていたので、あれに比べたらなかなか寂れた所にあるなあと思ってしまいました。穏やかな雰囲気ともいえますが。

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clyde commonというレストランを見つけ、通り抜けたところにドアマンが立っていたので、ここが入り口かな?と思い木のドアを押しあけました。途中でドアマンが一緒に開けてくれました。入ってすぐにいつも写真で見ていた例のロビーが見えました。おお!と感動しましたが、ここはまず荷物を…と思い奥のフロントに急ぎました。
少し薄暗いフロントに、マニッシュな制服?を着たモデルのようなかわいい女子が立っていました。やっぱりAce Hotel…さっきのドアマンといい、モデルのような人ばっかり!と感動しましたが、そうでも無い人も結構いることは翌日以降知るところなのであります。

荷物を預って。という英語を練習して来ていたので発声しようとしたのですが、向こうから「チェックイン?」と聞いてくれました。ネットでチェックインは4時なのに、12時に入れてくれた、と書いている人がいたので、もしかしたら自分も早い時間にチェックインできたりするかもしれない、と胸をふくらませ名前を告げましたが、「あなたのチェックインは4時ね」とビシッと言われてしまいました…。まあ今回はそれほどグロッキーでもないのでまあいいか、と思い「じゃあスーツケース…」と言いかけたら「OK。預るわ」と即話が通じてしまいました。練習はよ…。荷物を引き換えるチケットを受け取り、フロントの裏にトイレがあることが気付いたので入ろうとドアノブをひねってみました。鍵がかかっていたので外で待っていたのですが、なかなか出てきません。でもこの後どうしようかな、とスマホをいじっていたのであまり苦もなく待っていると、先ほどのドアマンがやってきて、「あ、ごめん、ここは外から鍵をあけないと入れないんだよ」と鍵を持ってきてあけてくれました。ああ、そうか、そういえばアメリカでは外鍵が結構ふつうなんだった…とやたら無駄なスペースが多いトイレに入って思い出しました。日本と同じノリでボーっとまっていたらだめだった…。あと、前はトイレのこのただ広いスペース(奥に便器がぽつんとある状態)の意味がわかりませんでしたが、もしかしたら車いすなどがスムーズに入れるように考慮しているのかなあと思いました。アメリカの車いす大きそうだし。

ドアマンに鍵を返して、ホテルを出て、まずは観光案内所で路線図や地図を手に入れようと、観光案内所があるパイオニア・コートハウス・スクウェアを目指しました。Galleria/ 10th Avenue駅の1つ隣の駅にあるのですが、1ブロックくらいしか離れていなかったので、歩いていけそうだなあと思ったのです。Galleria/ 10th Avenue駅に戻ってパイオニア・コートハウス・スクウェア方面に向かって歩いていると、「きみ日本人?」とブラックの男子に話しかけられました。「ハイ」と答えると、「僕、去年までサイタマにいたんだ。留学か何かで来ているの?」と英語で聞かれ、英語の隙間から「サイタマ」という単語が飛び出したことにビックリしながら「いいえ、旅行です」と回答しました。その後、「日本のどこから来たの?」などほんの少し歩きながら会話をし、彼はサイタマにいたくせに、わたくしめの出身地である横浜のことを知らなかったり、横浜に行ったことがないくせに、沖縄や京都には行っていることが判明しました。ポートランド横浜市民の皆さまのプライドが踏みつけられていくのを感じました。

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その後「今日はこれからどこへ行くの?」と聞かれたので、観光案内所に行く、と言うと、「その後は?」と聞かれたので、まだ決めかねていたのですが、「バラ園とか日本庭園に行こうかと思っている」と答えました。「今日僕はお休みで、フリーだから、よかったら案内するよ」と言ってくれたのですが、まだポートランドに来たばかりで社交性の扉が開いてなかったので、「ありがとう、でも一人で行きたいので…」と断ってしまいました。彼は嫌な感じになることもなく「OK。じゃあ観光案内所までは案内するよ!」とすごく感じ良く言ってくれて、滝がざーざー流れる間に入口がある観光案内所まで連れて行ってくれました。結構見つけづらい入り口だったので、一人だったらかなりウロウロしてたと思われます。彼に心からお礼を言って中に入りました。彼との会話でI have ever been to…とかI'm going to…とか使えたのが収穫でした。

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案内所の中は、ポートランドでできるアクティビティなどのツアーパンフがほとんどでしたが、バスの時刻表や路面電車の路線図も置いてありました。日本語のミニガイドもありました。とりあえずこれをカフェで朝ごはんを食べながら眺めて、今日、本当にこれからどこへ行くかを決めることにしよう、と案内所を出ました。

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朝ごはんをどこで食べるかは幾つか候補があったのですが、まずはAce Hotel近くにある、Little T Bakeryというベーカリーに行ってみることにしました。お店を探しているときに、Union Wayという、木の香りいっぱいのオシャレ小道を見つけました。アウトドアやアパレル系のお店が多いようでしたが、何か面白いお店があるかも、と通り抜けてみることにしました。

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そうしたら、目的のLittle T Bakeryはこの通りの中にありました。イートインはテーブルが3席だけの小さなお店でした。シンプルでモダンなんだけど、木の温かみを感じる素敵な内装です。お店の中に他にお客さんもいなかったので、ここで朝ごはんを食べようと中に入りました。テーブルの上に置かれた水色の花瓶に、ボルドーケイトウが生けてありました。好きな色の組み合わせ。

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ショーケースの中のパンがどれもこれもおいしそうで、迷いに迷いました。このお店のスペシャリテであるクロワッサンも売っていました。クイニーアマンやシナモンロールも並んでます。

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デニッシュもアメリカンサイズでこぼれんばかりのフルーツやクリームがおいしそう…そしてバゲットをアルミのケースに並べるセンス良さにグっときます。

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悩みに悩みましたが、お腹がすいていてがっつり食べたい気分だったので、ターキーとクリームチーズのサンドイッチを頼みました。サンドイッチは注文してから作るようで、パン屋には見えない、鼻にピアスをしたミュージシャンのようなお兄さんが、笑顔で注文を受けた後、キッチンに入ってせっせと作ってくれました。テーブルで待っていたのですが、カウンターから出すのかなと思っていたら、後ろの従業員入り口みたいな扉からいきなり出てきたのでちょっとビックリしました。かなり大きくて、ターキーがこれでもか!とギュウギュウに挟まっていてかなりボリュームがあります。緑のものはバジルペーストのような香りのよい香草に酸味やナッツを合わせたものと思われます。淡泊なターキーにとても合っていたし、それを受け止めるハード系のパンが何よりもおいしかったです。粉の味が感じられるむぎゅっとしたパンです。$7はちょっと高いかなーと思いましたが、このボリュームと味なら納得できました。

コーヒーはCoava Coffeeのもののようでしたが、作り置きでポットに入っているものをセルフで入れる形式でした。おかわり自由なのかも。でもポートランドでは、どこでも淹れたてのおいしいコーヒーが飲めると思っていたので、ちょっとがっかりしました。コーヒーは酸味が強くて、後から程よい香りと苦みがやってくるのですが、やっぱり作り置きはだめだなと思いましたです。コーヒーは$2くらい。

大きいサンドイッチをなかなか食べ終えられず、ずっともぐもぐ食べていたら、青い髪をしたまたもやミュージシャンのような男子が無言で入ってきて、1つ挟んだ向こうのテーブルの座ってずっとスマホを見てました。彼は何者なんだろう…と思っていたのですが、鼻ピアスの店員さんも彼を見ても特にビックリしていなかったので、もしかして彼もここの店員さんで、今休憩中とかなのかなと思いました。

ちょこちょこやってくるお客さんは、同じUnion Way内にあるお店の顔馴染の人が多いようで、カジュアルだけどしゅっとした服装をしたお客さんがやってきては鼻ピアスくんと話しこんでいました。一人の女の子が青い髪の彼に気付いて何か話しかけていたのですが、「ええ?あなたBakerなの?!」ってビックリしてたので、ああ、やっぱり彼はここのお店の人なんだ、とわかりました。でも地元の人でも彼のような男子がパンを作っていることにビックリするんだということもわかりました。

その後、もう一人どこかの服屋の店員さんとおぼしき女子がやってきてみんなで話しこんでたのですが、「彼(青い髪)もあなたのお友達で、日本人も(以降聞きとれず…)」とこちらを見ながら少しにやにやとしながら言っていたので、「あ、何かあまりよくない感じでイジられてる…!」と気付きました。もっと英語がわかれば、そして喋れれば、何か言い返せたのに!とキーっとなりました。鼻ピアスくんは少し困った感じで、特にこちらも見ずに何かを彼女に言って、そこで会話は終わったので、彼は日本人をバカにしたりもせず、たぶんいい人だ…!と思って終えられたので良いのですが。

たっぷり時間をかけて朝ごはんを食べ終わる頃には、やっぱり明日から天気が悪くなりそうなので、バラ園などに行くためにワシントン・パークに向かおう。と決心することができました。

次はバラ園と日本庭園を目指して森の香りを嫌というほど満喫します。

 

Day1 その2 ポートランド空港からAceHotelまで Prtland2014

到着は出発が1時間遅れたので1時間まるっと遅れましたが、余計に時間がかかることはなく、所要時間9時間でポートランド空港までたどり着きました。上空から見るポートランドは、雲の切れ間から緑いっぱいあふれさせてました。これからの旅の期待に胸をふくらませて飛行機から下りたった瞬間の感想は「あ、寒い」

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カバンの中からそそくさとユニクロのライトダウンを取り出して着こみました。ショート丈のダウンはあまり好みではないのですが、旅行中の天気と気温を見ていたら、最高気温と最低気温の差が結構あり、おまけに雨予報が半分…ということで、軽くて折りたためるダウンを持ち歩いて調整するほかないと思ったのです。さっそく活躍しはじめたので、この判断は間違いなかったと思いました。そしてこの旅全体で、ユニクロのCMで語れるくらいダウンは活躍しました。帰って来てからは1回も着てないでげすが。

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前の人にくっついて通路を歩いていくと、バスが待っていました。これでターミナルまで行くようです。バスに乗り込んで空いている席に座っていたら、ダウンを着こんだ自分の前に半そでTシャツの男子が立ちふさがりました。Americanかなあと思ったらJapaneseでした。飛行機の中もこのバスの中も、Japanese:それ以外の国の方の割合はほぼ5:5でした。日本人はやっぱりほんのりオシャレな方が多かったような気がします。

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空港を横切って走るバスから見える風景はとても広大です。向こうにどこまでも続く針葉樹が立ち並んだ道路が見えました。オレゴンの雄大さをさっそくアピールされた気持ちになりました。

数分でバスはターミナルに到着し、まずは入国審査です。NYのときは既に100人くらい並んでいて、手続き完了まで1時間半かかりましたが、ポートランドでは今の飛行機に乗ってきたアジア系の乗客数十人が並んでいるだけだったので、20分くらいで自分の番が回ってきました。しかもiPhoneがつながりました(使い放題プランの下のレベルで済むようにすぐ切りましたが)。おかげでグロッキーにならずに済みました。ただ審査のときに、目的とホテル名と期間を聞かれただけではなくて、帰りのチケット見せて、と言われて、ちょっとパニックに陥りました。eーチケットだから帰りにプリントアウトしないと手元にないんだけど…と英語で言わなければ…ぐぬぬ…となっていたら早口で煽られて、焦ったところで、予約時の旅程表をプリントアウトしていることを思い出しました。見せたらあっさり審査が完了しました。

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スーツケースをピックアップする前に、トイレに行っとこ、と思ってスーツケースがぐるぐる回っている周りをぐるぐる見回して探したのですが、どうやら入国審査前にしかrestroomはないようでした。失敗しました。でもすぐに自分の荷物が出てきたので、トイレに行くことはあきらめて先に進むことにしました。空港からホテルに向かうための乗り物、Max Light Railという路面電車の看板を見つけたので、ずんずん進みました。

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ターミナルの端から端まで歩いて、Light Railの標識がついた出口を見つけました。ここを出ればいいことをチェックしてから

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出口の手前にある券売機で、1日チケット$5を買いました。これでMax Light Railだけではなくてバスや他の路面電車も乗れるのであります。Max Light Railは改札があるわけではないので、チケットの有無は抜き打ち検査でチェックされるだけのようです。旅行中、一度もチェックはされませんでしたが、バスではかなりチェックが厳しかったので、1日観光できる時間があるならここから1日券を買っておくのがベストと思われます。他にも2時間だけ有効なものや7日間などもあった気がします。券売機でクレジットカードも使えるのでべんりです。

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2つ上の写真の出口から外に出ると、そこがもうMax Light Railのホームでした。そして市内行きの電車がもう止まっていました。全く迷うスキがないほどわかりやすい造りです。今までの海外旅行の中で、一番スムーズに事が運んでおります。

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車内はこんな感じです。大きいスーツケースを置けるくらいのスペースもあるので肩見の狭い思いもありませぬ。電車はすぐに出発しました。本当にスムーズで快適であります。

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だいたい今まで訪れた都市では、空港のまわりの外の景色はかなりさびれていて、治安も悪そうなのですが、ポートランドでは電車の窓の向こうに広がる景色が少し違う風味であることに気付きました。田舎であることには違いなさそうなのですが、山並みや街並みがとてもきれいなのです。樹木も美しく刈りとられ、きれいに整えられているように見えます。少し色づいた木々と針葉樹、青く澄んだ空の組み合わせがとてもきれいです。

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駅も人は全くいないのですが、新しくてきれいで、ゴミも落ちておらず、落書きやグラフティも全くありません。とてものどかで澄んだ景色です。このとき初めて見るポートランドに、とても好感を持ちました。この街をとても好きになるかもしれない、とこの時から思いはじめたのであります。

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電車に乗りこんでから30分もすると、のどかな風景からだんだんビルが立ち並び始め、突然視界が開けました。街のシンボルであるウイラメット川まで来たようです。工場萌えの人がアガりそうな工場が川沿いにどーんと建っていました。

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その工場を通り抜けて鉄橋を渡ると、いよいよダウンタウン突入で、かなり都会の風景になってきました。目的のGalleria/ 10th Avenue駅には40分ほどで到着し、スーツケースをおろして街に出ました。天気は快晴ですが、やっぱりちょっぴり寒いです。そんなライトダウンを着こんだ日本人の前を、キャミソール1枚のアメリカ女子(マダム含む)たちが通り過ぎていってのけぞらせました。

次はAce Hotelに荷物を預け、さっそく観光へと参ります。

Day1 その1 成田からポートランドまで Portland2014 

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成田空港へは今まで必ずリムジンバスで行っていました。荷物の上げ下ろしはやってもらえるし、到着して自動ドアが開いたら、すぐそこがチェックインカウンターという利便さなのです。しかし引っ越しをしたら、リムジンバスの乗り場が遠くなってしまったので、渋々成田エクスプレスで行くことにしました。高いというイメージがあったのですが、往復割引で結構安くなりました。地元の駅の券売機で買えるし、復路分の席は指定しなくても大丈夫でした。飛行機が遅れることもあるので、到着したときに指定できたほうが安心です。成田エクスプレスは満席になることがあまりないようなので、そういう買い方もできるようです。初めての成田エクスプレスは、とにかく他のルートと比べて早いし、到着時間も確実でした。しかし、スーツケース置き場に自分で荷物を置いて管理しなくちゃいけないし(たぶん必要ないけどつないで鍵かけられる)、エレベーター、エスカレーターの上り下りが圧倒的に多くてしんどかったです。慣れれば楽なのか…?

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出発時刻は16時だったので、14時には到着する電車に乗り、滞りなく成田空港駅にたどり着きました。チェックインカウンターで荷物を預けたら、お昼を食べるスキがなかったので、何か軽いものを食べようと外でお店を探しました。中に入ると、軽食っぽいものが食べられるのはドトールくらいしかなかった記憶。機内食もあるので、がっつりじゃないものがいいなあと思い、ベーグル&べーグルに入りました。きのこタルタルソースにひかれて、まあまあがっつりっぽい見た目の白身魚フライ&ボルケーノ(チーズベーグル)を頼んでしまいました。でも所詮白身ときのこなので、お腹にはたまらなかった。

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時刻通りに飛行機の搭乗が始まり、自分の席番号の所まで行くと、既にスパニッシュっぽい男性が座っておりました。番号を2回確認したうえで、「そこはわたしのせきです」と英語でビシッと言ってみました。「エエエエ」みたいな反応をされたのですが、プリントアウトしておいた予約書を見せたら、大人しく席を 譲ってくれました。その後その方は前の席に座っていたので、ふつうに1列間違えていただけだったようです。

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窓際の席に乗り込み、スマホの電池を節約しようと電源を切ろうとしたのですが、座席にUSBケーブルの差し込み口があるではありませんか。さっそくつないでみたところ、ちゃんと充電できました。これで安心して、飛行機内で写真を撮ったり音楽を聴いたりできます!

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しかし乗り込むまでは定刻通りだったのですが、いつまで経っても航空機の車体が上昇しません。どうやら天候の理由で前の飛行機がなかなか飛び立てず、どんどん後ろの飛行機が詰まって行ったようでした。振り向くとそこには航空機の行列が。

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結局出発したのは、予定よりも1時間くらい後でした。天候が不安定だ、ということは、高度があがってから何度も揺れ、しかも揺れている時間が異様に長かったことで実感できました。これ落ちるんじゃないか?と心配になるくらいの揺れでした。そのせいでウェルカムドリンクとおつまみお菓子は頂けず。

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飲み物にありつけたのは、もう夕食前の時間でした。ひとまずコーヒー。だったのですが、ただの茶色いお湯でびっくりしました。アメリカン航空の、あのコーヒーのふつうなおいしさが奇跡的に思えるほどです。

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夕食のメニューはこんな感じでした。メインにチキンがあるのに、ご夕食と共に:チキン南蛮 があることがとても気になっていたのですが

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デルタ航空得意の、いつもの前日のスーパーお惣菜のから揚げ(何らかのあんかけがのっている)でした…。メインはチキンにしたのでチキンチキンだったのですが、チキン南蛮があまりにも「にせもの」っぽくて、チキンかぶりをしてしまった気があまりありませんでした。タイ米にハーブで味付けられたチキン、ふにゃふにゃの温野菜…やっぱりデルタの機内食はありえない…!と思いながらも、パン以外は残さず食べました。

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飛行機は夜に向かって飛び続けているようで、ふと外を見てみたら日が暮れてました。何のフィルタもつけていないのに、このきれいな紫のグラデーション。とてもきれいで、これだけでも飛行機に乗った価値あるよなーとか思ったりしてました。

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しばらく「白ゆき姫殺人事件」や「マレフィセント(途中で寝た。結末はどうなったんだろう)」などの映画を見てすごし、一眠りして目が覚めたら、もう到着前の軽食が出てきました。前に乗ったときとメニューは同じだけど、前よりもボリュームが少なくなっている気がするんだけど、気のせい…?→気のせいではなかった…。オレンジジュース、ヨーグルト、フルーツと甘いペストリー。特に味をメモしておくほどのものはありまへん。

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窓の外も明るくなってました。到着予定は現地9:00です。1時間遅れでも10:00なので、出国に手こずってもお昼には観光を開始できそうです。モニタで旅程の地図を見てたらアメリカ大陸がどんどん近付いてきて、近づいてきた!と思ったらもう到着のアナウンスが響き渡りました。西海岸近い。NY便だったらこれからアメリカ横断するので、まだ数時間航空機の中に押し込められてないといけないのに。

飛行機が着陸した後は、ポートランド空港から街に出てみます。

ポートランドひとり旅に行って来た Portland2014

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ポートランドひとり旅に行って来ました。初めての西海岸です。西海岸というとカリフォルニアのイメージが強いですが、オレゴンだって西海岸なんですよね。

シアトルの下、ロスより結構上です。

ポートランドに行った、というと、「ああ…」とうなづいてくれる人には「すいません、流行りにのってみました(テヘ)」と言うくらいで済むのですが、「何があるの?何で行ったの?」と質問される人に説明するのはちょっと難しいです。一言では説明しがたいのであります。
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とりあえずPOPEYEで丸ごと特集されてましたよ、とか
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ポートランドのガイドブックが、代官山の蔦谷書店で売り上げ1位になってましたよ、という辺りでひとまずそんな流行り感だということはわかってほしい。

ブ ルックリンの次は!的な扱いを受けてるので気にかけてはいたのですが、流行りにのせられるのもアレだし、前々回の夏休みにNYに行ったので、アメリカはし ばらく行かなくていいかな、と思っていたのです。アフリカかヨーロッパかアジア、つまりモロッコかスペインかロンドンか台湾に行きたいなと思っていたので す。
でも北アフリカはテロこわいしモロッコはフランス語だし、スペインも治安悪いしスペイン語だし、台湾は連休にでも行けそうなのでロンドンかな あ…と決めかけていたところで、本屋でポートランド特集のPOPEYEを見かけて参考までにと買ってしまったのがふたたびのアメリカ行きを決定づけてしま いました。「ああ、自分が今一番求めているのは、スコーンと紅茶じゃなくってドーナツとコーヒーだよ」ということに気付いてしまったのです。それに音楽 (アナログレコード)、アンティーク、アート、車がなくても歩きと公共の乗り物で回れるまちづくり、などなど好きなもの全部のせで、なおかつ美食とコー ヒーの街で、全米No.1の住みたい都市、というキャッチフレーズもとても魅力的でした。
そもそも自分の海外旅行は、観光地を見に行くのではなく て、いつも現地の人と同じように街を歩いて現地の人の日常を感じることで、非現実を味わうというのがメインなのです。そういう目的であればポートランドは それにうってつけの場所ではありませんかー!ということで、夏休みが取れそうな期間の航空券とホテルの空きを検索しまくりました。
しかし…。ポー トランドへの直行便はデルタ航空しかありまへん。アメリカン航空で行きたいんだよー(マイル)!と思い乗り継ぎ便も検討してみるも、時間がだいぶプラスさ れるのに値段が全然変わりません…それどころか高くなる便も…!やっぱり直行便は譲れない、としぶしぶデルタで根気よく探し、なかなか13万円より安いの が見つからない!と毎晩検索していたところ、土日をざっくりはずしてみたら11万円の格安航空券を見っけました!やった!しかもポートランドに行った日本 人が全員泊ってる説があるACE HOTELも、同じ期間で比較的安い部屋が空いてました。やった!やった!

その安い部屋が見つからなければAirbnbを使ってみようかとも思っていたのですが、ここがいいかなあ、と思った女の子のお宅が、中心部からだいぶ離れた住宅街にあるのですぐに利用する気持ちが萎えてしました。夜、異国の住宅街をうろつく勇気が己にはない。

- Airbnb

中心部だとにあるお宅だと、ACE HOTELの比較的安い値段の部屋とあまり変わらないし、トラブルあったときに対応できる英語力ないしな。ということで予算的に厳しかったのですが、頑張ってACE HOTELに連泊することにしました。

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他 のホテルも見ては見たけれど、ひとまずACE HOTELに泊ってみたかったのです。この本の表紙が有名なロビーなのですが、これだけでもだいぶ心ひかれてしまう。しかしロビーは誰でも利用できるの で、これだけなら泊る必要はないのですが。予約すると自動で送付されると思われるメールしか返ってこないので若干心配していたのですが、現地に行ったら ちゃんと予約できていたので安心しました。

ちなみに上の本は、ポートランドの街づくりについて関係者のインタビューで構成された本なので す。かつて都市計画を仕事にしてみたいと憧れた者には、とても刺激的で面白かったです。ポートランドがファッション的だけではなく注目を集めているのは、 以下のリンクの記事などでも確認できるので、興味がある方は読んでみると良いと思います。

自然と共に経済発展する街 ( 前編 ) ~ ポートランドが実現したヒューマン・シティ ~ | JAPAN SHOP
https://messe.nikkei.co.jp/js/column/cat454/119003.html

人類の7割が都市部に住む未来:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140731/269503/

やっぱり行く理由について簡潔に書くことは難しかった。

1日目〜2日目 新しいホテル、心地よい音楽、もりもりの朝ごはん、海老フライのサンドイッチ


ホテルはライブハウスから歩いて帰れる、という理由だけで、今池の駅前にあるルートインにしたのですが、できたばかりなのか、外観も内装も新しくてきれいでした。安かったので何も期待していなかったのですが、広さも設備もまあまあよかったです。コンセントも3つありました。写真はないけど、ユニットバスも狭い!という感じではなく、そこそこの広さがありました。

ベッドは毎度おなじみセミダブルで。旅行のときは非日常感を眠る時も味わいたいので、できるだけ広いベッドで寝たいのであります。でも予算的にセミダブル程度が限度。

ホテルで少し休んでから、夜は歩いて1,2分の場所にあるTokuzoというライブハウスでカーネーションを見ました。夜、急に寒くなったのでくじけそうになりましたが、1,2分なので頑張れました。寒過ぎて撮る気力さえなかったのか、Tokuzoの写真が1枚も無かったのですが…。外観も居酒屋みたいだし、中に入ると既に入っているお客さんたちが、おつまみをテーブルに広げて飲んでいたので、本当に居酒屋さんみたいでした。ライブ前にあんなにがっちり飲んでいる人々を初めて見ましたが、アットホームな雰囲気で面白かったです。
ライブはスカートから始まりました。この日初めてスカートを見たので、ああ、こういう感じなのかー、なかなかいいかもなあと思いつつ見てました。でもカーネーションが出てきて音が鳴ったら、おおおすごい音がまとまっている!なんてクリアで無駄なく自分の中に入ってくるんだ…!と感動しました。スカートもフレッシュでよかったのですが、これがキャリアを積んだバンドにしか出せない音なんだなーとしみじみ感動しました。お客さんの盛り上がりもよかったし、トリビュート盤のツアーは渋谷も行きましたが、名古屋の方がよかったかなーと思います。メンバー紹介のときに直枝さんの様子をうかがいながら、オフィーリアのイントロを弾くスカートの澤部くん(?この漢字でいいのか?)が良かったです。それに合わせてオフィーリアが始まっちゃうのも良かったです。渋谷では60wだったかな?大阪はSupermanだったらしい。澤部くんは本当にカーネーションが好きなんだなあとだいぶ好感を持ちました。オールでカーネーションの話しがしたいです。最後に直枝さんが投げたピックも手に入れられて、本当に満足なライブでありました。
アーリー・イヤーズ・ボックス
トリビュート盤は残念ながら売り切れてたのですが、前から欲しかった初期のころのアルバムのボックスセットを買ってサインを入れてもらいました。直枝さんがオウム描いてくれた…!オウム待ちしている大田さんがニコニコ優しそうに見守っていたのが印象的でした。若干描かれたオウムが乱れている気がしなくもないですが、今家の中の一番目につくところに飾ってあります。コモリーヌとのランチもカーネーションのライブも何もかも楽しくて、名古屋までやって来てよかったなー。と幸せな気持ちで眠りにつくことができました。

翌朝、10時の新幹線に乗るために、早目に起きるつもりが、少し寝過ごしてしまいました。本当は名古屋といえば喫茶店でモーニング!なので寝る前にお店を検索してたりしたのですが、残念ながら行こうと思っていたお店に行く時間は無さそうでした。仕方なく、宿泊にセットされていたホテルのレストランのビュッフェに行きました。仕方ないわりには盛りまくりました。途中でポテトとかが辛くなりましたが、なんとか食べきりました。

さすが名古屋と思ったのは、ビュッフェに小倉トースト用のあんこが用意されていたことです。もちろん小倉トーストにしました。味は普通でしたが、喫茶店のモーニングを食べられなかった憂さをここで少しだけ晴らしました。

朝ごはんを食べたらすぐに準備して地下鉄に乗り込み、名古屋駅に移動しました。到着したのは新幹線の出発時間の約20分前でした。急いで地下鉄の改札のすぐそばにあった、コモリーヌに教えてもらったコンパルという喫茶店で海老フライのサンドイッチを買い、開店したばかりの高島屋で何か甘いものを買おうと物色し、クラブハリエのバームクーヘンを買って新幹線に乗り込みました。

帰りの新幹線の中では疲れていたのかほとんど眠ってしまい、お昼の時間になったら食べようと思っていた海老フライのサンドイッチも食べずじまいでした。でも弁天島のあたりでふわっと起きたので、急いで窓の外の風景などを撮りました。浜名湖と海にはさまれたこの辺りの風景は、空の抜けもよく、どこまでも視界が青くなるので、東海道新幹線に乗ったときに、見るのを楽しみにしている風景の1つなのであります。急いでいたから写真は今1つですが、運よく起きることができてよかったです。

コンパルの海老フライサンドは、家に帰ってから食べました。分厚い中の具のボリュームに感動しました。ふつうの定食のお皿にのっかってそうな大ぶりな海老フライが3本も挟んであります。たっぷりのキャベツと卵焼きのすきまをぬうタルタルソース。時間がたっているのに、海老フライはさっくり、ぷりっとしていてすごくおいしかったです。出来立ても食べてみたいですが、コンパルの喫茶店は分煙していないので、タバコを吸わない人にはかなり辛いということなので、無理そうです。次に行ったらホテルに持って帰ってすぐに食べようかな。

クラブハリエのバームクーヘンは、こちらでは手に入らない(たしか)らしいふわふわタイプにしてみました。賞味期限も当日だか翌日までだかですごく短かったです。でも、ふつうの重めな方が好みだったかもです。ちょっとふわふわしすぎて、よくある工場で作っているふわふわのケーキの味しかしなかったです。

久しぶりの名古屋は、コモリーヌのアテンドもあって、とてもおいしく楽しく過ごせました。今回は10数年空いてしまいましたが、次はそんなに時間を空けずに、また訪れたいなあと思います。次はもうちょっとゆっくり過ごせる日程にして、いろいろ巡れるといいな…。(おわり)