3日目 その9 かもがわカフェと鴨川散歩 京都2013


トリバザールを出たあと、同じ通りを真っすぐ進み、STOCKROOMというヨーロッパ系のアンティーク家具と雑貨を扱うお店にやってきました。家具も雑貨もイギリス風なデザインと濃いこげ茶な感じです。かわいいんだけど、何かピンとこない…。数年前はこういうテイストが大好きだったんだけど、今はそんなにハマってないんだな…とこのお店に来て気付いてしまいました。でもいつかまた好きになるときはやってきそうな気はします。その時にまた来ようと思います。

この場所、実は1日目に訪れております。雨に降られて訪れたけど定休日だったかもがわカフェが2階にあるのです。この日はめでたくオープンしていたので、ちょうど雑貨屋めぐりで疲れていたのもあって、入るしかない、と思い階段を上がりました。2階は天井も高くゆったりした空間で、程よいごちゃごちゃ感が不思議と落ち着きました。今は知らないですが、この時は京都で一番オシャレなカフェと言われていたようなので、お店にいた人々は、皆若くてオシャレで音楽やデザインを好きそうな感じでございました。なぜかマダムもいらっしゃってましたが。

少し暑い日でしたが、冷房はきかせておらず、窓際の席には開け放した窓から心地よい風が吹いてました。店員さんの接客は、噂通り良くも悪くもユルい感じで、タメ口だったりもしましたが、憤慨するほど嫌な気持ちになる、ということもありませんでした。このお店の全体に漂う心地よいユルさが気にならなくさせるのかもしれない、と思いました。

ユルいからあまり期待してなかったのですが、アイスコーヒーがおいしかったのでビックリしました。そういえば自家焙煎とどこかに書いてあった気がします…。香ばしくてちゃんと苦くておいしかったです。量がたっぷり目なのもうれしいです。

お腹はあまり空いてなかったのですが、そろそろ塩気がほしかったのでたまごサンドを頼んでみました。想像していた状態のたまごではなくて、卵焼きが挟まれたたまごサンドがやってきたので動揺しました。味付けはケチャップです。たぶん特別なことは何もしていないと思うのですが、そのふつうの素朴な味が何かよかったです。でもヨーグルトにはもう少しはちみつがかかっていて欲しかったですが。

カフェを出た後、少しだけ時間に余裕があったので、鴨川沿いまで来て散歩しながら荷物を預けているホテルに向かうことにしました。多摩川や鶴見川はこんな川べりの近くを歩けないので、こういうところが鴨川はいいなーと思います。

水が浅くて、心なしかさざなみも優しい感じ。

日も暮れて辺りも暗くなってきました。京都に住んだら、日暮れの鴨川を毎日散歩できるなーと思い住みたい気持ちが上昇しました。この時仕事をすることは考えてはいない。

こういう飛び石も、水が浅いからできるんだろうな、とうらやましく思いながら鴨川に別れと告げ、ホテルに戻りました。短いプレ夏休みももう終わりです。

荷物を引き取って京都駅に到着すると、お土産を買う間もなくもう新幹線の時間でした。今回はぎりぎりまで時間を使って京都を満喫できたと思います。年々京都っぽさがなくなってる気がしますが(特に食べる物)、まだまだ飽きないので、またいつか遠くないうちに京都にやってくると思います。次は何の季節に来ようかなーとわくわくしながらこの旅日記を終わりにすることにします。(おわり)

3日目 その8 かわいいお店巡りとみつばちのあんみつ 京都2013

藤森神社から地下鉄の竹田駅までは15分程度で到着しました。竹田駅からは烏丸線に乗って四条まで向かい、錦市場の裏の通り辺りに広がるかわいい服屋さんや雑貨屋さんを巡ってみました。

古びたビル(階段しかない系)の4階にある、作家さんの雑貨やバッグを売っているhugというお店や

あじさい専門店の花屋さんである、azurなどに行きました。azurはさすが専門店だけあって、お店で売っているのを見たことが無いような色合いの、かわいいあじさいがたくさん売ってました。さすがに切り花や鉢植えを横浜まで買って帰る気にはならず…。せめてドライフラワーでも、とも思いましたが、切り花の方がかわいいよなーうーん…と悩んで結局やめてしまいました。
他にも何軒かお店を見て回りましたが、全部このパターンで、うーん…と悩んで何も買わずでした。見てみたいお店は行き尽くし、あとは食べるところとお茶するところしかない…という状態になりました。数時間前にお茶したばかりなので悩みましたが、今度いつ来れるかわからないから、やっぱり今行きたいところに行っておこうとバスに乗り込みました。

行きたいお店その1はみつばちです。女の子二人が始めた、天草からつくる寒天が売りの出町柳にある甘味処です。この暖簾と朝顔を見ただけで、来てよかったー、と思えるかわいさと華やかさでした。週末の午後とあってお店は大混雑で行列ができていました。せっかくここまで来たので、と行列に20分ほど耐えました。頑張った。

注文したのは、確か一番スタンダードなあんみつです。白玉団子にあん、寒天と豌豆豆とドライフルーツのあんずにたっぷり黒蜜が入ったポットが添えられています。全て自家製のようでした。仕込みが大変そうです。朝も早くから、女子たちがせっせと仕込みして、この可憐なあんみつを作っている光景を勝手に想像して、大切に食べなければとしんみりしました。寒天は昔ながらのハードタイプで、懐かしい気持ちになりました。みつもあんも甘さは控え目、豌豆豆の塩味もやさしい塩気です。ドライあんずは酸味があって、少し甘さと合ってはいない気もしましたが、一緒に食べて味わうものじゃなくて、口直しに食べるものなのかもしれません。全体的に作っている人の丁寧さが伝わるような優しい味でございました。食べた後のお茶がおいしいです。

まだまだ行列は続いていたので、お茶をのんでほっと一息ついた後はすぐにお店を出ました。隣にあったやっほという古道具・家具のお店を覗いてみました。布張りの椅子がかわいくて、これを買えばよかったと後悔しました。値段がだいぶ予算外だったのですが…。

その後はバスに乗って荒神口まで移動し、この辺りにある雑貨屋さんを何軒かのぞきました。裏通りの住宅街にぽつんとあったトリバザールはナチュラルで工芸的な雑貨が並ぶ、とても好みのお店で、しかもこれくらいの値段かな?と思った値段の2割くらい安かったので、かなり時間をかけてじっくりと見て回ってしまいました。

荷物のことを考えると購入したのはこれだけになりました。深めの器はスープだけじゃなくてアイスクリームを入れるのにも使えそう、と思って買いました。それに合わせて手彫りのような味のある茶卓と木のスプーンも。豆皿はジャムやバターをのせるのにいいかなあと思ったのです。全部で3000円はしなかったような。他にも気になるカゴやお皿がたくさんあったので、また京都に来たときは立ち寄ろうと思いました。
日も暮れてきて、そろそろ旅も終わりそうです。最後は鴨川あたりをぶらりとします。

3日目 その7 椿堂茶舗でもあじさい鑑賞 京都2013


お茶をするお店は既に決めておりました。というか、駅周辺にはコーヒーショップのチェーン店も何もなかったので、この辺りでお茶をするならこのお店しかないのです。駅から藤森神社に行く道沿いにあった、椿堂茶舗という創業130年の老舗のお茶屋さんです。まあ京都なら老舗の中でも中堅くらいか…。のんびりとした住宅街に突如として現れる風格のあるお店に、着物が素敵な通りすがりマダムたちも心ひかれているようです。

お店に入ろうとすると、こんなアプローチがお出迎えしてくれます。入ってすぐ右の引き戸を引くとお茶の並んだショップに入れます。奥の暖簾の向こうに茶房があるのです。お茶も購入したいですが、ここはまず茶房の方へ入ります。

暖簾を大将やってる?な感じでくぐると、いきなり落ちついた照明と素敵インテリアに囲まれたので、一瞬にして優雅でゆったりとした気分になってしまいました。茶房の中は一人のお客さんが静かにお茶をしているだけだったのですが、すぐにお店の方がやってきて、好きな席にどうぞ、と案内してくれました。

窓の外も丁寧に整えられた中庭があり、窓際のソファ席に陣取ることに決めました。落ちついた明りと自然光のどちらも味わえて、心の中はますます穏やかで良い感じです。

注文を待つ間にちょっとトイレに行ってみたのですが、トイレの素敵さにもビックリしました。床が石畳…!洗面台は写せませんでしたが、アンティーク調でこの空間の雰囲気にぴったり合ってました。飾られていたお花も大人っぽくて素敵なのです。良いお店はだいたいトイレもすごくきれいなものであります。

しばらく最後はどこのお店に行こうか悩んでいたら、注文したあじさいセットがやってきました。本当は上生菓子のお茶セットを頂こうかと思ったのですが、季節限定という文字にひかれてこちらにしてしまいました。冷茶とみつまめ風寒天のセットです。

冷茶は苦みとか渋味とかが全くないのど越しなのに、お茶の青々した香りと味わはきちんと感じられて、さすが老舗のお茶さんが正しい方法で淹れたお茶は違うなー、と感動しました。でもがぶがぶ飲むには全く向いてない上品な味なので、しずしず飲んでいたら、だいぶ飲みきるのに時間がかかりました。グラスも夏っぽくて素敵です。

寒天は大好物なあじさいカラーに色づけられていて、とてもかわいいです。食べるよりもずっと眺めていたい気持ちにかられましたが、もちろん食べました。すぐに。もちもちの白玉団子と、塩味のきいた小豆が添えられていますが、全体的にさっぱりとした味で冷茶とおいしく頂けました。
茶房は時々お客さんが現れましたが、満席になることはありませんでした。乗るつもりだったバスの時間まで1時間弱も居座れるかなーとちょっと心配でしたが、店員さんはお客さんが来た時とお茶を持ってくるときしか来ないので、店員さんの目も気にせずゆっくり過ごすことができました。

店員さんがいないので、お会計はお店の方で行うようでした。ついでにお茶を幾つか買いました。冷茶が美味しかったので自分用に水出しのパックと、お土産の紅茶やお茶も幾つか買いました。京都でも紅茶が取れるなんでびっくりして思わずお土産に。紅茶はお土産なので味はわかりませんが、水出しパックは指定時間の1時間だけ入れておくとお店で飲んだものと近い、上品な味が再現できました。が、うっかり忘れて長時間つけこむと、ちょっとエグさが出てしまいます。でもエグさが若干あった方ががぶがぶ飲めたりするので、忘れてもまあこれはこれで、と思えましたです。

お茶を買って藤森神社の前にあるバス停まで戻ると、10分ほどでバスがやってきました。歩いて5分のところにお京阪の駅があるので、地元の人でもあまり乗らないのでは…と思わせる路線であります。やってきたバスは普通のバスでなく、小さなマイクロバスだったので少し衝撃を受けました。ふつうのバスが少し短くコンパクトになっているので、なんだか不思議な気持ちで揺られてました。これで地下鉄の竹田駅まで行き、京都の中心街に戻るのです。もちろんお京阪を使えばすぐに戻れるのですが、2日乗車券を無駄なく使うためのマニアルートでありますよ。でもこういうのちょっと楽しい。やっぱりライト乗り鉄なので。
中心街まで戻った後は、夜の新幹線の時間まで、行きたいお店を駆け巡ります。

3日目 その6 藤森神社のあじさい祭り 京都2013


本日2回目のあじさいとのふれあいタイムを満喫するために、いざ境内へ入りました。正面には拝殿が見えます。中心地の神社のように洗練されている感は無いのですが、地面はさらさらの白い砂で明るくきれいな雰囲気です。

さらに奥に進むと、本殿があります。さすがの風格です。何でこんな重みと味のあるこげ茶色になれるんだろう…

本殿の手前にあったろうそくの蜀台。こちらもかなり味があります。というかすすけてちょっと怖い。

イヨッ
とでも言っているかのようなキメ顔の金太郎が本殿の横におりました。何この子のおとぼけぶり…ウププ…と思って写真を撮ろうとしたのですが、この金太郎像にぴったり張り付いて写真を撮ってる男子がいて、いつまでたっても他の人が撮るスキを与えてくれません。あらゆる角度からぱしゃぱしゃ撮っており、そんなに何枚も撮ってどうするんだ…と思って渋い顔をしていると、反対側に回った彼の顔を見て納得。この金太郎像にそっくりだったのです!そうか、彼の祖先なんだな(たぶん)…なら仕方ない…と菩薩のような気持ちになって、それならば先にアジサイを鑑賞してこようと思い立ち去りました。20分後、この場に戻って来た時にまだ彼が撮っていたのを見て、菩薩の気持ちが消え去ってしまったのは言うまでもありません。

アジサイ園に向かう途中に馬の像もいました。どうやら藤森神社は、勝ち運と馬に由来があることから、競馬関係者が参拝に訪れる神社らしいです。そういえば騎手と馬の写真なども飾ってありました。

そろそろアジサイ園に入ろうと思い、まずは入り口近くにある第一紫陽花園へ。入園料は第一と第二の両方に入れて500円だったと思います。実は神社の前の公園でパンを食べているときから、このアジサイ園は外から丸見えでありました。三室戸寺と比べると野生の雰囲気だな…と思いながら中に足を踏み入れました。とりあえず入り口付近は、地面に石が敷き詰められている。

咲き乱れるピンクがかったガクアジサイ。バックの緑の壁は民家です。

この辺りから地面がむき出しの土になり、昨日降った雨でところどころぬかるんでいたため、気が抜けなくなりました。アジサイにばかり見とれないように慎重に歩きます。藤森神社は住宅街の真ん中にあったため、向かって右側は全て民家がせまってきておりました。

住宅街に囲まれていることは忘れ、アジサイを堪能します。ピンクや紫が咲き乱れるゾーン。

回りの花が少しピンクがかっているブルーベースガクアジサイ。すごく好みな色合わせ。自分の中では、この色合いはあまり見たことが無いし、まわりの花びらが大ぶりで華やかなガクアジサイは珍しいのです。

この辺もとてもスキな色合い。囲まれて幸せー

外から見た時はちゃちいそんなに迫力がないかもと思ってましたが、背の高いアジサイが多く、アジサイに埋もれる感が味わえました。

ぐるっと一周まわってくると、出口付近からまた石が敷き詰められてました。やっぱりすべらないように慎重に歩き、第一紫陽花園は終了。花がもりもり咲いてて、荒々しい雰囲気ですが、よかったです。

続いて本殿の方に戻り、建物の向かって右にある第二紫陽花園へ。その前に金太郎像を撮ろうと思っていたのですが、金太郎君がまだしつこく撮っていたので、後ろにある小鳥が入った灯篭の写真を撮りました。よくよく見ると枝にとまった小鳥がいるのです。かわいい。

気を取り直して第二紫陽花園に入ります。第二の方は、埋もれられる第一と違い、橋の上にのぼって見下げたりできるのです。でもあれ…?となりました。アジサイが全然咲いてないのです。こちらはちょっと日当たりが悪くて暗そうだなあと思って中に入ったのですが、やっぱり日当たりのせいでか花も無く暗い…。

橋の上に上って見下げてみましたが、ぽつぽつと咲いているだけ…。悲しい。

本殿の裏側にまわってきてやっと、花が咲き乱れてきました。見上げられる位置にも咲いてます。しかし写真を撮ってたら、足がかゆい!どうやら大き目のヤブ蚊に足をさされたようです。虫よけスプレーはしていましたが、この茂みの中には虫よけが効かないくらい強力な蚊が存在していた模様。かゆい…。

日本的な建物と艶っぽいアジサイの組み合わせ。いいのー!

どれも同じように見えるのですが、微妙に違うと感じられるのがアジサイの奥深い所です。これは花びらが少し丸っこくて、なんだか乙女なムード。ブローチにするならこれだよね。

白壁に映えるアジサイです。紫のが紫キャベツっぽく見えてくる密集ぶり。

関東でもよく見るノーマルなガクアジサイ。まわりの花が結構等間隔できれいな子。

丸っこくて巨大なやつもありました。こんな照明ほしい。

回りの花びらが真っ青なパターンのガクアジサイも。これも花びらが大きくて存在感がある子です。きれいだなー。
最初は?と思いましたが、最後の方はアジサイも咲き乱れていて、第二紫陽花園でもアジサイを楽しめました。蚊に刺された以外は満足です。

刺された足をこすりながら*1外に出ると、拝殿でライブが始まるところでした。ツイン琵琶です。マイクを持っている人はボーカルではなく司会でした。衣装もキマっててかっこいい。
ツイン琵琶を少し拝聴した後は、次のバスまでの時間をつぶすため、今度こそゆっくりできるところでお茶をします。

*1:掻くと跡がのこりますえ

3日目 その5 たま木亭のパンは本当においしかった…! 京都2013

アジサイと心ゆくまでふれあって歩きまわって疲れた後は、当然甘いものが食べたくなります。三室戸寺から三室戸駅までわざわざ戻らなくても、直接宇治駅に連れて行ってくれる観光客に優しいバスが出ているのを見つけたので、せっかくなので、宇治の有名どころのお茶屋さんで抹茶パフェとか抹茶ゼリー的なものを食べようかなーと思いました。しかし…。一番有名と思われる中村藤吉本店の茶房では、週末は開店から1時間待ちの大行列、という口コミを見かけてすぐに気持ちが萎えました…。中村藤吉本店も、どうせそのうちもっと交通便利なところにもできて、いずれは丸の内とかにも進出してくるに違いない…という風に考えることにしてあきらめ、次の候補のお店を探していたところ、やたら目につくお店があります。

たま木亭、というパン屋さんです。パンか…お茶は全然できなさそう…と一瞬悩んだのですが、行った方が購入したパンの写真を見てみたら、どれもこれもとんでもなく美味しそうなパンで、某口コミサイトでは京都で1番、全国でも3位以内、というとても評判が高いお店だったので、行ってみることにしました。
三室戸寺から来た道をせっせと駅まで戻り、3つほど京都方面に戻った黄檗という駅で下りました。黄檗…読めない…。と思っていたのですが、「おうばく」と読むらしいことがわかりました。2文字めの謎漢字は壁の土が木に変わっているのか…

駅を出てすぐ大きな通りに出て、真っすぐ5分も歩かないうちに、たま木亭と思われる行列を発見しました。駅から歩いてきてるのは自分くらいでしたが、車でやってくる人はとてつもなく多いらしく、警備員さんがひたすら交通整理に追われておりました。最後尾に並ぼうと歩いてたら、突然お店の前に横付けしてきた車から下りて来たマダムたちに先を越されそうになりました。駐車場に停めるためにぐるぐる回って待っている車が多そうなのに、この人たちの車はこんなお店の前に停めさせていいんだろうか…と思いましたが、警備員さんはほんの少し離れた場所にあるお店の駐車場の警備の追われて気付かないようでした。行列の進みは早く、お店から次々と会計を済ませたお客さんがパンがいっぱい詰まった袋を持って出ていきます。お店の中が見える位置まで来て気付いたのですが、お店に入るのに行列しているのは、店内が小さすぎるからなようです。お店の中でぐるりと並んでいる人から自分まで数えてトータル10人くらいでした。すぐに自分の後ろにも人が並んで行きましたが、10分くらいで中に入れました。

お店に入るとすぐにある冷蔵ケースにならぶクリームがたくさん詰まった甘いもの系のパンたちです。とにかく種類がたくさんで迷います。お店の中で動き回るのは無理そうだったので、1コーナーごとにどれにしようかささっと決めて前に進まないとダメだなと思い、お店に入る直前からパンを選んでました。
当然お店に並ぶパンの写真を撮る余裕などなく、次はいきなり買ったパンの写真です。ぱぱっと選んだパンをそのまま買って来ました。あ、やっぱりこっちのパンの方がいいな、と思っても、戻しに行くのが一苦労だったのです。完全に自分のお腹のキャパを超えた数を購入してしまいましたが、後悔はしていない。

1つ目はカレーパンです。ちょうどお店にいるときに、焼き立てが出てきたので、並べているところをそっと頂戴してきました。確か一人3個まで、と制限をかけられていた気がします。中のカレーがふつうのおいしいカレー屋さんのカレーレベルにおいしく、個数制限されるのもわかる気がしました。しかし食べている途中に流れ出しそうで焦りました。残念ながら割ったところの写真を撮る余裕はございませんでした。

2つ目。これも割ったところも記録に残しておきたかった…。中にザマンドとクリームをいっぱい詰め、まるごと1個の栗を投入しているというクロワッサンのクリームサンドです。上はチョココーティング。ものすごく重みがあり、カロリーは鬼高そうですが、こんなにいっぱい入れてくれて本当にありがとう、と感謝の気持ちで胸がいっぱいになる傑作であります。東京だったら380円くらい取りそうなクォリティの高いこのパンが確か200〜230円くらい。安い、安すぎる。

3つ目。これは割った写真がないとなんだかわからない。チョリソが入ったパンです。上にはたっぷり粉チーズ。チョリソの入り具合が尋常じゃなく、部活帰りの高校生たちが大喜びしそうな、ものすごく食べ応えがあるパンです。パンももっちりして美味しい。チョリソが自分には辛くて泣きながら食べました。辛いの苦手。これなんて180円とか190円くらいだった気がします。250円くらいは取ってもいいほど具材がつまっているというのに…!

上記3つは、たま木亭のある黄檗の駅から、さらに京都方面に進んだ藤森神社駅にある藤森神社(くどい)の手前にある公園までやってきて食べました。買ったパンをどこで食べるかあまり考えてなかったのですが、次の目的地が藤森神社で、神社までやってきたらたまたま手も洗えるトイレ付の公園が手前にあったので、我慢できず食べてしまったのであります。どれもおいしかった…満足満足。

しかし残り3つは食べるタイミングがなく、東京まで持ち帰って来ました。4つ目はベーコンハースという結構たま木亭では有名なパンです。焦げているのはウチのトースターが焼き過ぎたせいです。

中は固まりのベーコンがこぼれんばかり。というかこぼれている。カレーもチョリソも栗もこのノリで詰まってました。塩味と黒コショウがきいたごろごろベーコンが、上でこんがり焼けているチーズとともにパンのおいしさを引き立たせてくれてます。これも食べ応えがあってお腹いっぱいになります。

これも冷蔵ケースにはいってたクリーム系のパンです。昨日はもっと粉砂糖がかかっておいしそうだったのですが、持ち歩いてシンプルな見た目になってます。

割るとこんな。クリームがあまりつまってないように見えますが、程よい量です。バニラの粒も入ったカスタードクリームがパティスリーレベルに美味です。パンもほんのり甘い系。

最後はほうじ茶のパンです。これは中村藤吉本店のほうじ茶を使っているらしいです。行けなかったので記念にコラボパンを買ったのであります。見た目は真っ黒で、正直そそる要素が1つもありません。。

でも中にはクリームと黒豆がひそんでいるのです。パンのほうじ茶は本当にしっかり香るし、甘いクリームとほっくりした黒豆の組み合わせは、和菓子感と洋菓子感がええところで融合していてぴったりでした。クリームがないシンプルなバージョンのほうじ茶パンもあったのですが、こちらを食べたらシンプルバージョンが気になってきました。ほうじ茶がどれくらい香るんだろうか。。
どれもこれもおいしくて具がいっぱいなのに、値段が安いので、人気と行列が納得できてしまいました。いつかまた三室戸寺に行った時は立ち寄りたいです。行くのはちょっぴり大変ですが、ここはわざわざ行く価値のあるお店だなと思いました。
パンも食べて満足したところで、次は目の前の藤森神社で2回目のアジサイ鑑賞でございます。